劇団☆新感線2011年夏興行
いのうえ歌舞伎
『髑髏城の七人』

作/中島かずき
演出/いのうえひでのり
出演/小栗旬
   森山未來
   早乙女太一
   小池栄子
   勝地涼
   仲里依紗
   高田聖子
   粟根まこと
   河野まさと
   千葉哲也 ほか

2011820()18:00開演
大阪/梅田芸術劇場メインホール

織田信長が本能寺で討たれて8年、
天下は豊臣秀吉の手に握られようとしていた頃の関東。
天魔王(森山)率いる関東髑髏党は、
秀吉を倒し関東制覇を企み殺戮を繰り返していた。

ある日、兵庫(勝地)率いる三五(河野)ら関八州荒武者隊は、
髑髏党に襲われている村を通りかかる。
兵庫たちは村人を助け応戦するも逆に窮地に追い込まれてしまう。
そこへ捨之介(小栗)と名乗る若者が現れ、
一騎当千に髑髏党を叩きのめす。
村の生き残った娘たちを連れて兵庫と捨之介が向かった先は、
噂に名高い極楽太夫(小池)がいるという関東一の色里、
無界屋蘭兵衛(早乙女)が取り仕切る無界の里だった。
無界の里は宿場も兼ねた色里、
旅人や商人など氏素性の様々な人たちが出入りする。
偶然か必然か、諸国流浪のやせ浪人を名乗る
狸穴二郎衛門(千葉)という男も時を同じくして里を訪れていた。

ある晩、里で素性を偽って働いていた沙霧()が髑髏党に襲われ、
その場を助けた蘭兵衛は居合わせた捨之介を見て驚く。
二人には何か因縁がある様子だ。
そこへ突然、天部の将監(粟根)とともに天魔王が現れ、
捨之介、蘭兵衛たちの過去が明らかになり、
二人を髑髏党に招き入れようとする。
拒む蘭兵衛と捨之介は、無界の里を守る為、
天魔王を倒すことを決意する兵庫や極楽太夫らと共に、
天魔王と対峙することに・・・・・。
そして、捨之介は強力な刀を手に入れるため
自身の過去を知る刀鍛冶・贋鉄斎()を尋ねるのだった。

公式サイトより





新感線ファンにはおなじみの、といいますか
思い入れの強い方も多いと思われるこの作品ですが、
私はアカドクロをゲキ×シネで、しかも途中からしか観てなくて(^_^;
キャストが若手にガラリと変わったこともそんな気にしてませんでした。
古田さんが出ないことより
じゅんさんが出ないことの方が残念だったし(^_^;
小栗くんも別に好きでもキライでも無いので
最初は、今回は別に行けなくてもいいかなぁくらいのノリでした()
でも、森山未來くんの悪役は観たいかもwと思い、
でもこの日この回でないとと限定されてたので
とりあえずチケットが取れればと思っていました。
そしたら運良く希望日時で取れたので
無事行くことができました

なんだかんだ言っても(言ってないけど(^_^;)
やっぱジューダス掛かるとテンション上がりますね↑()
あの始まり方はやっぱり好きです

でも、一幕は正直あんまり入り込めませんでした。
なんかサラ〜っとした感じ?
展開が早く感じたのかな?台詞のテンポとか。
でも、後半になると結構感情移入できたと思います。
泣けるトコもあったしカッコ良かったし。

中でも勝地涼くんは、すごく良かったと思います。
台詞も動きも多いし、ラストの大立ち回りでも大活躍だしw
また色んな役やって欲しいなと思いました。

あとはやっぱり森山くんは上手い。
他の人は、いかにも台詞喋ってるって感じというか
やっぱ張って作ってって感じなのだけど
森山くんは自然体な感じ。
緩急あるというか。
そこがちょっと浮いちゃってる気もしないでもないけど(^_^;
あのイっちゃってる天魔王にはとても合ってたと思います。
動きもさすがに綺麗だし、
何と言ってもマントが素敵☆
五右衛門ロックの王子の時の衣装もマント翻して素敵だったけど
今回も長いマントがカッコ良かったです
さばくの大変だとは思いますがw
仮面で顔が隠れちゃうのはちと残念()

小栗くんは、なんだろ。捨之介な感じじゃないのかなぁ〜
こないだの時計仕掛けのオレンジとかすごく良かったけど
今回はあんまり色気を感じなかったです。
その点やっぱ古田さんは色気ありますよねw
太っててもカッコイイモンなぁ()
あと染さま、
あんま好きじゃ無いけど(^_^;
やっぱり貫禄というか違うなと思っちゃいました。
なんかオリジナルでまた出て欲しいかなと思います。

早乙女太一くんはやっぱ殺陣の美しさでしょうか
森山くんとはまた違う、なめらかな動きが素敵でした。

小池さんも良かったけど
花魁?の時もちょっと貫禄あったら良かったかな
という気がしなくもない(^_^;

仲里依紗ちゃんは初舞台なんですよね?
すごく頑張ってたと思います。
声がとてもハスキーだったけど、枯れちゃってたんなら心配。
ちゃんと出てはいたと思うのですけど。

聖子さんはメインは2幕からだけど
1
幕も色里のシーンにもいて楽しい
粟根さんはあんまり台詞無くて寂しかったです。
河野さんは今回も三五で大活躍で
この方たちが出てくるとやっぱ安心しますよねw
カーテンコールでの聖子さんへの拍手の大きさに
愛を感じました()

今回吉田メタルさんが怪我をされて
急遽降板になってしまったのが残念でした。。
早く治りますように
右近さんのハイトーンボイスは今回も素敵でしたが
歌が無かったのはやっぱちょっと寂しかったです。。
薔薇サムと鋼鉄&オセローのデモCD買ったので
歌はそちらで堪能しようと思いますw()

千葉さんもカッコ良かったですね。
おちゃめな感じと容赦の無い怖さと。
あとやっぱ貫禄?観てて落ち着くと言いますか
その辺はさすがだなと思いました。

あとそうそう、兵庫のお兄さん、
めちゃカッコ良かったです()
まさかあぁなるとは思って無くてびっくりでした()
ステキすぎw

舞台の地面?が、いわゆる八百屋というんですか、
かなり傾斜がついていて、
普通に立ってるだけでも大変そうなのに
走ったり殺陣やったりホント凄いなと思いました。

ラストの大立ち回りは、
捨之介と兵庫のコンビネーションも見せ場だと思うのですが
つい、これ古田さんとじゅんさんだったんだよな
と思ってしまって感慨深かったてす(^_^;

ストーリーとしては、
捨之介、蘭兵衛、天魔王の因縁(それ以外の人と人との繋がりとか)
をもうちょっと見たかったかなとも思うのですが
一応ハッピーエンドだし未来に繋がる感じで良かったです。
岡崎さんの音楽はサイコーにカッコ良くて
タイトル出るときとかも鳥肌モノだったし
みんながシルエットになるところも感動的でした

あでも、いのうえ歌舞伎なんだし、
花道使っての出入りとかやっぱ観たかったし
客席に降りてこなかったのも寂しかったです。。


「ワカドクロ」というだけにフレッシュな顔ぶれで
みんな今後が楽しみな方ばかりでしたが
昔のDVDとかとても観てみたくなりましたw

それぞれいいところがきっとあって
面白いんだろうなと思いますし。

でも、新感線は、劇団員の中から新しい主役を育てて欲しいな
といつも思ってしまうんですよね。。