葛河思潮社 第二回公演
『浮標-ぶい-1回目/東京)

原作/三好十郎
演出/長塚圭史 
出演/田中哲司 松雪泰子 
   佐藤直子 平岳大
   荻野友里 池谷のぶえ 
   大和田美帆 木村了 
   長塚圭史 高部あい 
   赤堀雅秋 深貝大輔

2012921()18:00開演
東京/世田谷パブリックシアター

夏も終わりの千葉市郊外の海岸。
洋画家久我五郎(田中)は自己の芸術を信じ、
肺を病む妻の美緒(松雪)を看護しながら貧困と闘っている。
彼を排する低俗な画壇(赤堀)、
財産の譲渡を迫る家族(池谷)など、
苦境のうちに妻の病気は次第に悪化していく。
戦地へ赴く親友(平)が五郎を訪ねた数日後、
その献身的な努力もむなしく美緒の病状が急変。
その枕元で、五郎は万葉の歌を必死に詠み上げる−。


去年、横浜まで観に行って大好きになった作品が早くも再演。
ビックリしたけど嬉しかったです。
前回公演中から再演決まってたとか、
今ま同じ劇団とかの再演ものてあんまり行ってないので
なんとなく不思議な感じでした(^_^;

ロビーには作品や三好十郎についての展示があったり
チラシの元になった写真が飾られてたり
色々きょろきょろしちゃいました()

劇場に入ると、客席前3列くらいがベンチ席みたいになっていて
私はA列だったのだけど、きっとXA列とかあって
座席のあるとこかなぁと思ったら一番前がA列でした(^_^;
ベンチといっても殆ど段差が無くて体育座りと変わらない感じ、、、
クッションはあるけど長時間はきついかも〜て感じでした(^_^;
舞台も目の前だけど、足下が隠れて見えにくかったです。。
長塚さんの挨拶でも
「ビックリしたことの1つは前の席がとても低いことです()
て言われてました(^_^;
それでも目の前での皆さんの熱演にドキドキでした。
ストーリーは分かっているので最初から集中できて
4
時間は長いと感じませんでした。
逆に「あれ?こうだったっけ?」と思う部分はあり
また戯曲読み直したいなと思いました。
でも、どうしても初めて観た時のインパクトには叶わないというか
つい前回と比べて観てしまって
だめだなぁと思いました。
大阪公演の時はなるべく先入観無く観たいです。

田中哲司さん。画家・久我五郎
台詞がなじんでる感じはしました。
五郎の切羽詰まった感じがとても出ていて
見ているのが辛かったです。
今回も涙や鼻水でぐちゃぐちゃになりながらの熱演。
素晴らしかったです。

松雪泰子さん。五郎の妻・久我美緒
儚くも強い美緒でした。
美しかったです。
美緒が鏡で自分の顔を見て
その鏡を投げ出すところ、悲しいです。
今私たちが見ている綺麗な美緒は以前の美緒で
きっと実際はとても痩せてしまっているんだろうなぁ
と思いました。

佐藤直子さん。小母さん
本当にホッとします。
戯曲によると小母さんて44歳らしいけど(^_^;

平岳大さん。五郎の友人・赤井源一郎
はつらつと明るい感じが良かったです。
平幹二朗さんの息子さんなんですよね。
今回も二世俳優さん集まりましたね。

荻野友里さん。源一郎の妻・赤井伊佐子
笑顔が素敵でした。
伊佐子さんのシーン、もうちょっとあった気がしたけど
なんか短く感じました。

池谷のぶえさん。美緒の母・お貞
空気読めて無い感()が良かったです。

大和田美帆さん。美緒の妹・恵子
和服姿が綺麗でした。
前回の江口さん演じる恵子は洋装だったので
かなり雰囲気違いました。

木村了さん。美緒の弟・利男
若いっていいね〜て感じ()

長塚圭史さん。医師・比企正文
五郎と言い合うシーンは苦しくなるけど好きです。
また出てくれて嬉しかったです。

高部あいさん。比企の妹・比企京子
今回の京子も小悪魔でしたw
前回よりエロかったかも()

赤堀雅秋さん。小金貸・尾崎謙
この役も、前回とは全然イメージ違ってて面白かったです。
より下からな感じがいいなぁと思いました。

深貝大輔さん。五郎たちの家主の荒物屋・裏天さん
前回よりさらに良い人になってました()
表情がすごくいいなぁと思いました。

さっきも書きましたが、つい前回と比べながら見てしまって
役者さんが変わっているのとか特に
前の方が好きかなぁとか思ってしまう部分もあるのですが
第一印象には勝てないてことで仕方ないかなと思います(^_^;
あと、話を知ってるだけに、ちょっと流して見てしまったのか
とてもさささーっと過ぎてしまった感じもしています。
集中はしてたのだけど…

あと、劇場が広くなったからか横幅が広くて
両サイドに置かれたイスに座っている役者さんの
表情とかあまり見れなくて残念でした。
贅沢な残念ですけど(^_^;

でもやっぱり素晴らしい作品だし
まだ2日めでこれからどんどん進化すると思うので
次回大阪公演も楽しみです♪

201209211703000