3回目。
長塚さんの挨拶、ビックリすることが2つになってた。
上演時間が4時間と
そんなに長い芝居なのに始まる前に僕がべらべら喋ること
だって(笑)
でもこのお芝居に入る前の長塚さん好きだ。
素の、本当にお芝居が好きなんだなって感じが出てて。
高部さんとか笑っちゃってたけど
あの和やかなOPからスッとお芝居の世界に入っていくのって
結構集中力いりそう。
今回は五郎が海岸で比企に食って掛かるとこ
比企さんめちゃ辛そうな顔していて悲しかった。
彼なりに五郎の友人であろうと思っていた部分も
やっぱあったんだろうなとか思ったり。
尾崎さんもだけど…
でも五郎はもう美緒のことしか考えられなくなってるし
赤井さんは好きなんだろうけど
解っててもやりきれない部分ばかりで追い詰められて
あぁなっちゃうのも仕方ないと思うけど。
それなのに裏天さんになんとかしてあげようとしたり
やっぱちょっと子供っぽいよなと思ったり。
京子さんがある画家の絵について言った
「いいと思っている内はいいけど
ひょいっと鼻につくともうだめ」
て感じになりかねないかも(^_^;とかちょっと思いました。
それでも美緒と二人のシーンはやっぱ素敵で。
最後は涙なみだなのでした。。
美緒が鏡を投げつけるシーン
周りで観ているのが女性だけというのも
意味がある気がします。
今回観る前に戯曲の文庫を買って
長塚さんの演出ノートを少し読んでいたのだけど
周りで観ている人たちはこの世にもういなくて
真ん中で生きている人たちを
少し退いた目で見ている
というようなことが書いてあって
そう思って見るとそれぞれの視線とかまた切なくて
ぎゅっと来るものありました。
そのあとの小母さんとのシーンもホント優しくて悲しくて。。
でもここで、小母さんは死んだ人はみんな生まれ変わって来るといい
あとであの世も生まれ変わりもなくて
今を悔いなく生きることが大事、というようなことも出てきて
三好十郎さんも色々迷ったのかなぁと思いました。
でも私は前も書いたかもだけど
「この世にし、楽しくあらば、来ん生(よ)には、
虫にも、鳥にも吾(あ)れはなりなむ。」
て歌がやっぱり好きです。
大阪公演千秋楽ということで
カーテンコールもあって
長塚さんの「葛河思潮社第二回公演・浮標でした!」
て挨拶聞けて嬉しかったです♪
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