シス・カンパニー公演
『寿歌-ほぎうた-

作/北村想
演出/千葉哲也
出演/堤真一
   戸田恵梨香
   橋本じゅん

2012128日(土)19:00開演
東京/新国立劇場 小劇場

核戦争ですべてが廃墟と化した街に、
リヤカーを引いた旅芸人のゲサク(堤)と
キョウコ(戸田)がやって来る
二人の頭上には、まばゆい光を放ちながら核ミサイルが飛び交い、
追いかけてくる低い破裂音が世界の終わりを告げていく
そこに、どこからともなく、
不思議な芸をあやつるナゾの男・ヤスオ(橋本)か現れた。
出会った三人は、あれやこれやのエエカゲンな会話を繰り広げながら、
焼き尽くされた滅びの荒野を共に旅することになるのだが

『世界の終わりを目前にしてもなお、人は果てしのない旅路へと歩み出す。
その行く手に広がる光景に、寿歌は響き渡るのだろうか・・・』

公式サイトより


不思議で美しい舞台でした。
はっきり言ってよく解らなかったのだけど(^_^;
関西人3人の関西弁のやりとりは
(じゅんさんは関西弁じゃなかったけど)
テンポも良くて聞いていて気持ちよかったし
なんか解らないけど面白かったです

人類はほぼ絶滅したと思われる世界で
それでも明るく楽しく生きているゲサクとキョウコ。
心は壊れてしまっているのかもしれないけど
その明るさにたくさん笑わせられました。

もともと劇団の練習用?に書かれた戯曲ということで
漫才が出てきたり殺陣があったりするのかな
と思いました。

堤さんはなんか結構とちってたけど(^_^;
マジなのかネタなのか判らないなぁて感じ()
でもとっても楽しそうでした

戸田恵梨香ちゃんは
とにかく「細っっ」て印象()
ヒラヒラの衣装翻して
くるくる動く姿が可愛らしかったです(^^)
IZO」で舞台もイケるの分かってたから
安心して観れましたw
ちょっと滑舌はあれでしたけど(^_^;
二人のおじさまに挟まれて頑張ってました

じゅんさんは真面目でおとなしい感じの役でしたが
なんか地のじゅんさんに近いんじゃないか
とか思ってピッタリだなと思いました。
ヤスオは耶蘇とも言われてたし
少しの食べ物を増やすような奇跡をおこせて
まるでキリストのようだったけど
自分のこともよく解らないみたいだったし
この後どこに行くのだろう。。て思いました。

今回、フライヤーの写真を見て
北村さんが新たにプロローグを書き足したそうなのですが
プロローグは物語の最後のシーンなので
もう一回見直したいなって思いました。

この度は衣装が私の好きな前田文子さんで
とても綺麗で可愛らしくて良かったです。

あと、美術がとても美しくて
シーン、シーンごとの「画()」にうっとりでした。
あの空間の中にいれただけでも
行って良かったなと思いました。

今度加藤健一事務所さんでも上演あるらしいし
色んな人のを観てみたいなぁとも思いました。

この作品も1970年代に書かれたもので
その時代の空想の世界が
今、身近な現実に近くなっていることが怖いです。
この時代に上演する意味、観る意味て
やっぱあるような気がします。

寿歌てなんだろう。
あんな世界でも祝福されることってあるのかな


ロビーにたくさんお花が届いてたけど
鶴瓶さんのだけ3人宛てそれぞれにあって
それぞれ飾りとか違うので
いい人だなぁと思いましたw


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