『悼む人』

原作/天童荒太(「悼む人」文春文庫刊) 
脚本/大森寿美男(戯曲「悼む人」パルコ出版刊) 
演出/堤幸彦 
出演/向井理
   小西真奈美
   手塚とおる
   真野恵里菜
   伊藤蘭

2012117日(水)13:00開演
広島/広島アステールプラザ大ホール

「この人は誰に愛され、
 誰を愛していたでしょう。
 どんなことで
 感謝されたのでしょうか。」

人が亡くなった場所を巡り、その死を悼む男、坂築静人(向井)。
彼はなぜ、あらゆる死者を悼む旅を続けるのか。
静人に関心を抱き、その裏を暴こうとする新聞記者・蒔野抗太郎(手塚)。
悼みの旅に随伴する、かつて夫を殺した女・奈儀倖世(小西)。
癌に冒されながら、静人の帰りを待つ母・巡子(伊藤)、
そして新たな生命を授かった、静人の妹・美汐(真野)。
彼らの思いは絡み合い、静人の悼みへとつながっていく−。

生と死、愛…そして罪と赦しの物語。

公式サイトより


初生向井くんです()
でもわたし的には手塚とおるさんのがときめきました(^_^;
とても静かな作品で(入場中も注意されてたけど)
「悼む」という気持ちがしんみりしみてくるような気がしました。
舞台美術はシンプルで
後ろのスクリーンに場面にあった写真が映されて
あとはソファとかだけで
役者さんの掛け合いが主で
時にはひとり芝居のようになったり
台詞量が膨大で役者さんは大変そうだなと思いました。
広島は1500人くらい入るホールで
昨今ではめずらしく売り切れるくらいいっぱいだったらしいけど
やっぱパルコ劇場で観たい作品だなと思いました。
わからないけどパルコぽかった()

この主人公が何故こおいうことをしているのかも解らないし
(
病気と思ってくれて良いと言われても…(^_^;)
すべての人を等しく悼むなんてことできるのかな
という気もしてしまって
いまいち感情移入しにくかったのですが
一番観客に近い目線だと思われる新聞記者の
父親とのくだりとかでは涙が溢れてしまいました。
(
やっぱ手塚さんか(^_^;)
意外と長くて休憩込みの3時間くらいでしたが
観に行けて良かったです。

でも堤さんの演出だしもっとぶっ飛んでてもいのに()

向井理さん
淡々とした演技でしたが存在感ありました。
途中別人を演じるシーンがあって
唯一感情を爆発させる感じで良かったです。
なんでもそつなくこなす感がめちゃあるのですが()
もっとギリギリの演技みたいなのも見てみたいですw

小西真奈美さん
二重人格みたいになる役で
女の人と男の人を瞬時に切り替えての演技
大変そうだなと思いました。
でも男性役の時のが断然良かったです。

手塚とおるさん
ひとり芝居みたいのが一番多かった気がして
やっぱ凄いし素敵
と思いました(^_^;
最後目が見えなくなってしまう役なのですが
客席から登場のシーンがあって
捌けるときもうライト当たってないのにずっと杖を使って演技されてて
スゴイなと思いました。
カーテンコールの時ちょっと笑顔みたいのも見れて嬉しかったです♪

真野恵里菜さん
声がとてもよく通って素敵でした♪
私の中ではサトリちゃん(^_^;なのですが
アイドルさんなのに(といっては失礼だけど)
演技も上手くて
かなり注目しています


伊藤蘭さん
れでぃがが風だったり広島のゆるキャラ盛り込んだり
サービス精神旺盛で素敵でした()
癌に冒されて余命いくばくもないのに
息子は放浪していてどこにいるかも分からないし
その所為で娘は結婚破談になって
それでも凜としていられる
強い人()だなと思いました。

原作を知っていたらまた違った感じに見られたのかな
という気もしています。

自分は誰を愛し誰に愛されどんなことで感謝されたか
自分は彼に悼まれるような人間だろうか
なんてことも考えたりしました。

カーテンコールで舞台にプレゼント持って駆け寄った人がいて
ちょっとガッカリ。。
入口入ってすぐのトコにプレゼント預かり所があったのに…
あと後ろの席の人は「舞台挨拶とかあるよねきっと」
とか言ってて「ないないない(^_^;)」て思ったり()
あまり舞台とか観に来ない人も多かったのかも。
結構前の席だったのに双眼鏡がっつりのおばさまとか(^_^;
終演後外に出るとすごい人だかり
やっぱ人気者なんだなぁと改めて思いました()

いや私も好きですけどね(^_^;
できれば手塚さんの舞台もっと観たいです()

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