シス・カンパニー公演
朗読『宮澤賢治が伝えること』

演出/栗山民也
構成/岩下尚史
マリンバ演奏/中村友子
劇中歌歌唱/鴨志田智愛
出演/小林聡美 長塚圭史 段田安則

2012510日(木)14:00開演
東京/世田谷パブリックシアター

予定していた公演が中止になったため
急遽企画されたとのことでしたが
まったくそんな風には思えない素敵なステージでした。
宮沢賢治はそんなに読んでないけど
好きな作品はいくつかあって
賢治の「言葉」も美しくて好きなものたくさんありました。
朗読も自分でもやりたいと思っていて
今回、長塚さんが出演されるのも嬉しくて
平日だけど代休取って無理矢理日帰りで行ってきました()
でも、結論から言って、行って本当に良かったです。
できればもう何回か観たかったし
他の方のも観てみたかったです。



正直初めて聞いた詩や短歌は
頭にちゃんと入っていないのだけど(^_^;
言葉の素敵さとかは伝わって来たし
また読み直したいなと思いました。

「注文の多い料理店」や「よだかの星」など物語は
さすが役者さんめちゃめちゃキャラクターとか解りやすくて
入り込めました。
特に「よだかの星」は元々大好きなお話で
自分で本を読んでいても泣けちゃう作品なので
今回も涙が出てきてしかたありませんでした。
そして「永訣の朝」「星めぐりの歌」と続いて
星めぐりの歌は満天の星空の中綺麗な歌声が流れて
我慢できずに号泣してました(T_T)
なんとも言えない優しさに溢れていたと思います。

ステージには大きな四角いテーブルと3脚の椅子。
その前に様々な種類の賢治の本が無造作に置かれています。
テーブルの上にも。
街灯のような照明が左右から当てられて
夜の雰囲気。

後ろにはマリンバ奏者の方が居て
BGM
として演奏されるのですがそれがとても合っていて素敵でした。
マリンバってあんまりポピュラーな楽器じゃ無いのかな?
て思うのですが
音色もとても素敵だし、もっと聴きたいと思いました。
席が一番前でステージに近かったので
テーブルに隠れて殆どお姿見られなかったのが残念です。
でも、影を使った演出とかカッコ良かったです。

さらに後ろに縦長のスクリーンがあって
そこに作品のタイトルが映し出され、
3
人の役者さんが代わる代わる朗読する、というスタイルでした。
シンプルなだけに想像力もかき立てられて
1
時間があっという間でした。

物語あり、詩あり、短歌あり。
宮沢賢治という人は本当に才能のある人だなぁと思ったのと
生前は殆ど世に出てなかったというのに驚いて
何より一番ビックリしたのは
明治三陸地震のあった年に生まれ
昭和三陸地震のあった年に亡くなった、ということ。
そして亡くなったとき、まだ37歳だったということです。
いろんな苦労もあっただろうに
こんな優しい言葉を紡いでいたというのに感動しました。


小林聡美さんはそんなに感情は込めないで。
でもそれぞれの役にピッタリで
凜としていて素敵でした♪

段田安則さんは今回殆どのステージに参加されるみたいですが
ものすごく上手くてビックリしました(^_^;
声も素敵だし色んなキャラクターによって演じ分けていたし
すごいなぁと思いました。

長塚圭史さんも、やっぱ声が素敵でした。
あんまり感情込めすぎない読み方も好きです。
目の前に立たれてドキドキしました()
今回は久しぶりのご出演作品だし
この後も演出だけとかが続くので、
お土産を持参させてもらいました。
東北のお酒と、少し前にいつか誰かにプレゼントしようと
買っておいた銀河鉄道の夜モチーフの手ぬぐいにしました。
実は昨日がお誕生日だったのをすっかり忘れていて、、、
それも含めたプレゼント、も少し考えれば良かったかな
と思いました(^_^;
受け取ってもらえてたら嬉しいです。

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パンフレットは作られてないと思っていたのにちゃんとあって
出演者の方々のコメントとかも嬉しかったです。
朗読のステージは初めてという方が多くて意外でした。

たしか朗読用に大きめの字で書かれた
賢治の作品集を持っていたはずなので
また発掘して()読み直してみたいなぁと思いました。

賢治が願ったような
人のために生きられる
そんな人にはなれないけれど
少しでも優しい人になりたいと
私も願っていたいと思いました。


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注文の多い料理店 序
春と修羅 序
林と思想
注文の多い料理店
何と云はれても
よだかの星
春と修羅(mental sketch modified
短歌
永訣の朝
短歌
星めぐりの歌
短歌
雨ニモマケズ
稲作挿話
「ポラーノ広場」より
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