この日出(ひい)ずる国が、海の彼方(かなた)の国々と、
激しい戦争に明け暮れていた時代。
穢(けが)れた家に生まれ育った族谷狗吉(やからやいぬきち)は、
新たに生まれた妹・狗子(いぬこ)を穢れから救い出し、
自身は人間として生きたいと願った。
楠木(くすのき)に宿る魂、大楠古多万(おおぐすのこだま)は、
かつて人間であった祟り神、天神(てんじん)様より、
自らが「神」となったことを伝え聞く。
山に棲むモグラの一族には、手の無い娘が生まれ出(い)で、
真徳丸(しんとくまる)と呼ばれる乞食が、自らの命を舞い踊る時、
西の空には巨大な「茸の神」が降臨する。
神も仏も獣も人も、
無差別に陥る因果の罠―
(公式サイトより)
初・柿喰う客です。
泊まりで大阪来てるのに夜の予定なくて
何か無いかなって思ってたらこれがあって
ただこの回はキャストシャッフルの「乱痴気」公演てやつで
初めてがそれってどうかなーと迷っていたのですが
ついったーで出演者さんからも勧められ
行ってみることにしました。
まぁ本来のを観ていないので
シャッフルされてようがされてなかろうが
関係なかったのですが(^_^;
グッズとかもいろいろあって
いわゆる「劇団」の公演てあんまり観ないのですが
なんかカッチリしてるなって感じしました(笑)
席は一番後ろだったのですが、
傾斜があるし見やすかったです。
この日は立ち見も出ててやっぱスゴイと思いました。
開場中のとき、PAの人がずっと寝てて(^_^;
大丈夫かなと思ったけど
始まったらちゃんとしてました←当たり前(笑)
舞台美術は鉄棒のようなジャングルジムのような
鉄の枠?の重なりのみで
それが山だったり家だったり色々見立ててあって
役者さんはその周りを回ったり登ったり
時代劇のような時代ぽいけど衣装はフォーマルなスーツとかで
不思議な雰囲気でしたが面白かったです。
ただ部落差別とか原爆とか
私は子供の時から結構擦り込まれてる出来事だったりするので
ちょっと辛かったかなという部分もあったり。
70分くらいの上演時間もちょうど良いかなと思いました。
これ続くと辛い…と思う頃終わるので(^_^;
でも笑える部分もたくさんあって面白かったです。
柿喰う客さんは毎回アフタートークがあるそうで
それも凄いなと思ったのですが
今回は役者さん2人と作演出の中屋敷さんで
中屋敷産は何故かピンクパンサーのぬいぐるみ持っての登場で
説明あるかなと思ったら無くて最後まで謎でした(笑)
今回みたいな感じの作品は実は初めてで
やっと自分のやりたいことやれた気がすると言われていて
へーそーなんだーて感じ。
あと驚いたのが
乱痴気公演用の稽古を全然してないということ。
軽く通して終わり、みたいな。
それって凄いなと思いました。
でも、1つの役だけじゃ無く他の役のことも考えるって
本来の役を演じる上でも役立ちそうな気がするし
面白い試みだなと思いました。
今回の本痴気バージョンも観てみたかったし
嫌いじゃ無い感じなので
機会があれば
他の作品も観てみたいと思いました。

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