『南部高速道』(1回目/東京)

原作/フリオ・コルタサル
構成・演出/長塚圭史
出演/安藤聖 植野葉子
   梅沢昌代 江口のりこ
   黒沢あすか 真木よう子
   赤堀雅秋 梶原善
   加藤啓 小林勝也
   菅原永二 「ジョンミョン
   横田栄司 (五十音順)
   少女役(ダブルキャスト)/酒井美夢 滝澤采愛

2012623日(土)13:00開演
東京/シアタートラム

日曜日の昼下がり、
都心に戻る高速道路は、公害で週末を過ごした人々の車であふれている。
明日からは、いつもの日常に戻るはずだった。
ところが、高速道路は原因不明の渋滞に巻き込まれてしまう。
この渋滞、いつまで続くのか。それぞれの日常から切り離された人々は

(フライヤーより)

去年の「荒野に立つ」以来のシアタートラムです。
もっと来てた気がしてたけどたぶん。。

中に入ってビックリしたのは、舞台がホール中央の一番低い位置にあって
その周りを客席が囲んでいること。
東西南北のプレートが置いてあり、
座席には何色か色分けされた背もたれ付クッションが置いてあります。
サイドには高速道路を思い起こさせるようなライト。
ここは道路で、客席も他の車という感じなのかなと思う。
座席の上にフライヤーの束が置いてあるのですが、
それの一番上にクッションと同じ色の紙が置いてありました。
近くの男性がスタッフの人に何か意味があるのかと聞いていましたが
それは特に無かったようです(^_^;
座席と一体化させて目立たなくして、
空席も邪魔にならないようにするためかなーと思いました。

私は南A列という、普通の座席位置の一番前の席で
座るともうステージと同じ高さで
役者さん達がすぐ目の前なのでドキドキしましたw
でも、お芝居が進んでいく内に入り込んできて
暑いのや寒いのや喉が渇いたり雨が降ったり
まるで自分も一緒にその中にいるような気持ちになっていました。

おはなしはとても不思議で
原因不明の渋滞に巻き込まれた人々が
近くの人たちと協力し合って乗り越えるのだけど
季節は巡って夏だったのに冬が来てクリスマスとか迎えちゃって
また夏が来てて、、、
なんで車捨てて行かないんだっっ
とか突っ込みたくなるのですが(^_^;
これはたぶんなのだな。
ととりあえず今は思うだけで()

何も無いただ黒い床の上に集まった
年齢も職業も様々な男女。
手には少しの荷物と色とりどりの傘。
この、傘が車の見立てになっていて、
車が動いているときは傘は閉じて持って歩いて
止まると傘を開いてその場に座る。
窓を開ける時や外に出るときは傘を少し傾けてドアの見立て。
これがとても綺麗だしちゃんと車って分かるし
凄いなと思いました。
どんな傘を持ってるかというのもその人の個性に表れてるし。
あと、床はただ真っ黒かと思ったら、
その下はカラフルに塗られていて
途中から子役の子(可愛いw)が出てきて
道路に落書きをするという感じで絵を描いて行くのだけど
スプーンみたいなもので床を削ると
下から色んな色が出てきてとても綺麗でした
これってCoccoがイラスト描くときに
よく用いている手法(スクラッチ?)ですよね。
開演前は真っ黒だった床が
終わったときにはカラフルに彩られていて素敵でした。

車が進む時はグルグル歩くのだけど
その段取りとか覚えるのも大変そうだなと思いました(^_^;

登場人物それぞれにそれぞれの人生があって
誰が主役ということはなく
誰かが話しているときは他の誰かは喋らない
ということが無くてこっちでもあっちでもそれぞれの物語が進んでいて
自分の目の前で起こっている事に注目していたら
あっちの方でも何か起きているっっ
て感じで忙しかったです()
できれば四方それぞれから4回観たいと思いましたw

途中高速下の住民とトラブルになったり(鎌が投げ込まれたり)
おじいさんがいなくなったり
怖い展開になったりするのかなとドキドキする場面もありましが
基本的には淡々とした感じでした。
最後も、ついに渋滞が解消され
人々はそれぞれの生活に戻っていく
という感じでなんとなくふわぁっとした感じでした。。
最近の長塚さん演出のってこおいう感じ多いかな(^_^;

とにかく、これぞこの場に来なければ体験できない作品だと思うし
観に来て良かったと思いました。


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