プロペラ犬第4回公演
『ネガヒーロー』

脚本/水野美紀
演出/入江雅人
出演/池谷のぶえ
   オクイシュージ
   水野美紀
   前田悟
   福本伸一

201224()18:00開演
大阪/HEP HALL

遥かいにしえの頃。
暴虐の限りを尽くし、
人々を苦しめる鬼どもが棲む鬼ヶ島という島があった。
その島を遠くから窺う三人の人影。
それは鬼に片腕を切り取られ、復讐の機会を狙う男たちだった。
彼らは一人ずつ、青・赤・白に輝く不思議な玉を守護として持っている。
だが慎重過ぎる赤い玉を持つ男のため、
彼らは復讐の機会を逃し続けていた。
そこへ突然、
巨大な犬・猿・キジをお供にした「桃太郎」と名乗る男が現れる。
桃太郎は復讐を横取りされまいと抵抗する三人を一蹴し、
あっという間に鬼ヶ島に攻め込み、島を火の海にしてしまうのだった。
無念さに立ち尽くす三人。

時は流れ21世紀の日本、
東京は足立区の集会所で新たな物語は始まる。
軽犯罪の多いここ足立区に住む主婦たちは、
自衛手段を学ぶための講習会を開いていた。
その帰り道。
主婦を襲おうと現れたひったくりに
敢然と立ち向かう赤いマスクの男が!
彼こそは「ネガレッド」。
かつて鬼への復讐を成し得なかった男たちから今日まで、
脈々と受け継がれて来た赤い玉の持ち主であり、
足立区限定戦隊「ネガレンジャー」のリーダーだ。
仲間を失いたった一人になっても彼らは闘い続ける。
その活躍を知る者はそれほどいないが

そして今日、ネガレッドの新たな戦いの幕が切って落とされる!!

パンフレットより





水野美紀さんと楠野一郎さんの演劇ユニット・プロペラ犬。
私は第1回目からずっと観ていて大好きでした。
今回は初めて水野さんが脚本を書いて、
楠野さんはノータッチ、ということで
どんな感じになるんだろう・・・と思っていました。

前田悟さんがご出演ということで
アクションにはめちゃ期待していたのですが
大迫力で大満足でした

ただ、ちょっと暗転とモノローグ(字幕)が多いかな
と思ったのと
上演時間がちょっと長かったかなぁ
という気はしました(^_^;
元々はもっと長かったということですが、、、
水野さんも初めての脚本ということだし
それはまだまだこれからなんでしょうけど。


水野美紀さん。
潔くてカッコイイ!
韓流アイドルから桃太郎、ちょいアホな()少年、おばあさんまで
色んな役をされてました。
前田さんとのアクションもめちゃカッコ良かったです

オクイシュージさん。
細っって感じ(^_^;
毎日のついったーで大変さは感じていたのですが
台詞量も動きもハンパなくて
こりゃマジで大変だぁっって思いました、、、
でも、倒されても倒されても前向きに闘うネガレッドは
めちゃカッコ良かったです(^^)vv

前田悟さん。
筋肉がっっ()
犬っころな感じが可愛すぎました(>ω<)
犬林くんは第1形態の犬耳付が一番可愛かったなw
演技もアクションもたっぷり見られて嬉しかったです。
特に長い棒を使っての殺陣がカッチョ良かったですvv
素顔な前田さんて何気に初めてかも()

池谷のぶえさん。
ほっこりします(^^)
メガピンク、キュートでした

福本伸一さん。
福本さんが出演されてるの、実は忘れていて(^_^;
最初のシーンであれ?てなってしまいました()
すごくやさしそうな人から
関西弁の怖い人まで
切り替えが凄かったです

みなさん何役もされているので
早替えとかもめちゃ大変そうでしたっっ

あえてこおいう作品にチャレンジするというのが
今の水野さんなんだろうなぁって思いました。

ヒーローvs悪の組織て形だけど
むしろ悪の組織の方が世の中良くしたいと思ってて()
基本悪い人は出てこないのが良かったです。
いっぱい笑えて、でも切なくて
最後は心があったかくなるようなお話で
気持ちよく観終わることができました

情熱大陸とかで紹介されて
人気出ちゃうのは嬉しいような寂しいような(^_^;







作品的にはとても良くて好きだったのですけど、
ただなんとなくわたし的には
プロペラ犬、とは違うなぁと思ってしまって
若干もやもやしながら観ていました(^_^;
いや、間違いなくプロペラ犬なんですけど、、
やっぱり楠野さんの脚本があってのプロペラ犬かな、と。
あの、めちゃ笑えるのにブラックな脚本と
こゆび値のポップな美術。
それがプロペラ犬っていうイメージが強いかなぁと思いました。
それは演出の人が変わっても、
番外公演であっても
独特の色というか雰囲気は変わらなかったので。
それはこっちの勝手なイメージだけど
次回はできれば楠野さんにまた脚本書いて欲しいかなぁ
と思います(^_^;
水野さんのと楠野さんのと交互、とかでも楽しいですけどね。