イキウメ
『獣の柱 〜まとめ*図書館的人生(下)〜』

作・演出/前川知大
出演/浜田信也 盛隆二
   岩本幸子 伊勢佳世
   森下創 大窪人衛
   加茂杏子 安井順平
   池田成志

2013615日(土)13:00開演
大阪/ABCホール

ある日、アマチュア天文家の二階堂は、小さな隕石を拾います。
その隕石は、見る者に恐ろしいほどの幸福感をもたらしました。
夢中にし、思考を奪い、自分で目をそらすことはできません。
一人で見たら最後、死んでしまうまで見続けることになるのです。
そして、隕石が落ちた後、空からは巨大な柱が降り注ぎました。
それは人々にあきれるほどの祝福を与え、静寂のうちに人々を支配しました。
世界は大きく変わりました。
柱は人間に何を課し、何から解放したのか_。

公式サイトより



非常にイキウメらしい作品でした。
らしいってそんなに観れてるわけでは無いけれど(^_^;
私の中の前川さん作品のイメージぴったりな作品でした。
とてもSFなのだけど
でもすぐ隣にありそうな世界。
笑いも多いけど結構怖い、、、
終末に近いような世界。
その中で、古い人類と新人類がいて
最終的には未来に繋がるようなストーリー。
今回はでもより謎が多かった気がします。
こおいうお話の時って
自分だったらてつい思ってしまうけど
やっぱ柱見ちゃうかな(^_^;

なんとなくモノクロでドライな世界の印象で
グレイ系の美術がよく似合います。
今回も図書館のようなセットで
本や色々棚にあるものはみな石化したような感じだったけど
殆ど使われてませんでした。
前回は棚も動いたりして動きがあったけど
今回は殆どセット変わらずで。
それでも100年くらいの時間を越えて行き来するお話は
面白かったです。
実際には無い「柱」も見えるような気がしました。

以前に短編で上演したものを
ふくらませて長編にしたとのことでしたが
短編の方も観てみたかったです。


役者さんたちも皆さん上手いし
世界観に溶け込んでとても自然で良いと思います。
ただ、キャラクターがパターン化しちゃってる気も
しないでもないかな
もっと色んな役を見たいかなとも思います。

浜田さんはとてもハジケた役が良かったです()
いっちゃってるような、でも実は違うような。

安井さんの安定感も素晴らしくて
次のカタルシツも行きたいけど無理かなぁ。。
浜田さんと安井さんのやりとりのシーンはとても良かったです。

客演の池田成志さんも前川脚本にとても合う。
胡散臭さも素晴らしかったけど
奥さんを思う気持ちも切なくて
ラッパ屋さんと市長さんには何か繋がりがあったのかな
熱演でおつゆがいっぱい飛んでたり(^_^;
笑いそうになってるの?てとこがあったりも
楽しかったです()

終演後物販に大窪くんが出てきてたけど
すごく静かだった(^_^;
スタッフさんも呼び込み?とかしないし
ロビーもずっと静かな感じですよねw
それもまたイキウメらしいかなと思ってしまいます。
DVD
とか戯曲とか買いたいけど我慢我慢(^_^;

次回はまた秋に公演あるとのことで
そちらもぜひ観に行きたいです。

イキウメもアフタートークとかやってるのかな
前川さんとか安井さんのお話聞いてみたいです。


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