舞台は戦後の東京郊外。
かろうじて焼け残った大屋敷に9名の人間が集まり、
穏やかな暮らしを送っていた。
そんなある日、一人の青年の訪問をきっかけに生じた日常の崩壊。
それぞれが抱える「戦後の混乱」が一挙に表面化する中で、
大屋敷の人間模様は激しく入り乱れていく──。
作者の三好十郎を思わせる「私」(田中)。
その「私」の妻の最後の三ヶ月を診た医師の舟木(長塚)
と妻・織子(桑原)。
舟木の弟で、革命運動に身を投じる学生の省三(尾上)。
株屋の若宮(中村)と進駐軍に勤めている娘の房代(江口)に、
元の家主が赤坂の一流芸者に生ませた柳子(松雪)。
大屋敷の管理人である浮山(吉見)と、
広島の原爆で家族を失い、
親戚の浮山に引き取られた盲目の孤児・モモちゃん(木下)。
そして、大屋敷の人間模様をかき乱していく青年・須永(松田)。
公式サイトより。
第一回公演、二回公演の「浮標」に続き三好十郎作品。
でも別にそれにこだわっている訳では無いそうで。
キャストも似てるから固まってくるのかなーとか思ったり
早くも次が気になりますw
初めての吉祥寺シアター。
そんなに広くも狭くもなくちょうどいいぐらいな感じ。
今回は1列目だったので舞台近くてドキドキ
東京公演開けて間もなくだったこともあるのか
お花がロビーにたくさん飾ってありました。
時期的にあまちゃんキャストとかからも…w
事前に戯曲を読んでおきたいと思いつつ
結局前半少ししか読めないままの観劇でしたが
登場人物とかはなんとなく分かりつつ
先は読めなくてドキドキして
結果良かったかなと思いました。
前半は結構おだやかに進むのだけど
あることが判明してからの緊張感ったらっっ
もうめちゃ怖かったです(>_<)っっ
浮標とは別の話なのだけど
続きっぽさもあるので
特に長塚さん演じる舟木さんとか
浮標の比企さんだと思うとあぁどーしてそーなるの
て感じでした(^_^;
1952年に描かれた戯曲だけど
全然今の物語といっても不思議じゃ無いぐらいリアルで
言葉がぐさぐさ刺さってくる感じでした。
広島の原爆のことも描かれているので
そこのところはやっぱ辛かったです。
ただ、モモちゃんが被爆体験を語るときの
「もうすぐお昼だから帰ろうと思って」
みたいな台詞はあれ?と引っ掛かってしまいました。
長崎と混同しちゃってるのかなと思って(^_^;
「神様しか手を出してはいけないものに手を出してしまった」
という感じの台詞は今の原発にも当てはまると思うし
本当にどーすんだろうって思いました。
役者のみなさんは全員素晴らしくて
もうみんなその役でそこに生きていました。
特に江口さんの迫力は凄かったです。
松田くんもあの飄々とした感じが須永にとても合っていて
ひとり異質な感じも出てて良かったです。
今回も舞台美術はシンプルで
見る者の想像力に委ねる感じでしたが
でも奥行きと高さも利用されていて良かったです。
ぐぐっと引き込まれて
あっという間の3時間でした。
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今回の貢ぎものは…
お話の中に花札をするシーンがあるということで
単純ながら花札ラベルのお酒をw
梅酒のお店みたいなのですが焼酎にしました。
可愛い猫バージョン花札柄のポストカードもみつけたので
それにメッセージを書きました。
菊柄の手ぬぐいで包装して可愛い感じになったと思います。
一緒にゆずのお酒を買ってこちらは自分で呑みましたw
さわやかな感じで美味しかったです♪
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