『音のいない世界で』

作・演出/長塚圭史
振付/近藤良平
出演/近藤良平 首藤康之
   長塚圭史 松たか子

201315日(土)17:00開演
東京/新国立劇場

2回目。



Bブロック?だったので前にAブロックがあるのかと思ったら
B
からで2列目で舞台が近くでドキドキしました()
特に下手側で冒頭長塚さんがとても近くまで来るからっっ
今回のあいさつは
「寒いですね、今日は今年一番の寒さらしいですよ。
 5日しか経ってませんけどw」
てものでした()
年が明けてから「あけましておめでとうございます。」
と言われるようになったそうですが
年末は何て言われてたんだろう。
毎回何を喋るか困るとシアタートークで言われてました(^_^;
でも場がとても和むので好きですvv

昼公演の時どうやってるんだろうと思ってた仕掛けや
気づいてなかった舞台美術の細かいところとか見れて良かったです。
ただ、前列が男性ばかりだったし床がフラットなので
見えない部分もちらほらあって残念でした。
今回裏方さんも大忙しなのですが
それらの動きが結構見えてるのも面白かったです。

「音」を盗まれる話なので
音楽は蓄音機から時折流れてくるものだけで
とても静かな部分が多いのですが
ちょっとした音の出る方向とか
そおいうのも凝ってて面白かったです
蓄音機から流れてくる音楽は
本当に鞄から聞こえてきているようで
結構不思議でした。


最後に歌われる歌は有名な曲の歌詞を長塚さんが変えているものなのですが
ギターアレンジみたくなって全然雰囲気違ってました
って思ったら音楽佐橋さんじゃないですかっっ
夫婦参加ですかっっみたいなw

今回は終演後にシアタートークというイベントがあって
この回を観ていなくても公演のチケットを持っていれば参加できて
私はもちろんそのまま残っていましたが
シアタートークだけ聞きに来たお客さんも結構いたっぽかったです。
中にはまだ観劇前の人もいて
ネタバレ聞けると思ってたのに控えめで残念でした(^_^;
司会が中井美穂さんで
やっぱ都会は違うねっと思いました()
今まで参加したこおいうトークショー的なのって
あんまりお芝居に興味なさそうな地方局の女子アナとか
一応お芝居の記事を書いてる新聞社の記者とか
いまいち進行が上手く無かったりしたのですが
さすがに上手かったですw
たぶん長塚さんとかとも親しくされてるんだろうし
お芝居もたくさん観られてる方なので
ストレス無く()楽しめました。
時間も45分くらいあってたっぷりで
贅沢だなと思いました。

長塚さんと近藤さんと、この劇場の芸術監督でもある
演出家の宮田慶子さんのお話を聞けたのですが
近藤さんが面白かったです()
東京オペラシティー内でも
バレエやコンサートは「こどものための」というのがあるけど
演劇ではやっていなかったので
今回実現できて良かったと言われてました。
このお話は、以前長塚さんと首藤さんが一緒に飲んでいるときに
お店に今回使ったような蓄音機があって
「音が盗まれるって話はおもしろそだね」
ていう話から生まれたそうです。

最初は舞台を広く使おうと思っていたけれど
それより狭くして不自由にした方が面白いはず
ということで今回のようなこぢんまりした舞台になったとのこと。
近藤さんと首藤さんが出演されるということで
12月のダンス公演楽しみにしてるよ」
とあちこちから言われたそうですが(^_^;
実際はダンスというものは全然無くて
お二人も役者として台詞たくさんあって
お客さんからの質問で
「近藤さんと首藤さんはもっと動きたいって思いませんでしたか?」
というのがあったのですが
台詞を憶えるのがいっぱいいっぱいで
「それより言葉が大変でそれどころじゃなかったです」
て言われてました()
実際、近藤さんと首藤さんと松さんのシーンで
2
人の台詞がなかなか進まなくて
松さんは重たい鞄を持ったまま待たされる
なんてこともあったそうです(^_^;
でもそんなこと感じさせないくらいとても良い感じになってました

みんな結構その時その時で違うことをするので大変とも言われてました。
近藤さんとか、長塚さんが「こういう風にしてください」と言っても
「解った解った(どうなるか)分からないけど」
とか言ったりするらしいし()
でも、まさにそれが舞台の楽しさで、
同じ事を繰り返しやっているのではないんだよ
ということなんだなと思いました。

最近の長塚さんの演出方法は
一方的に演出を付けていくのでは無く
スタッフも役者もみんなが色んな意見を出し合って
徐々に固めていく、という感じらしいのですが
制作スタッフさんも1時間前とかに来て
みんなでゲームしたりストレッチしているのが楽しそうだなと思った。
と宮田さんも言われてました。
あと、美術スタッフさんとかが
「あそこの芝居は解りにくくないですかね」
とか言ってきて(^_^;
長塚さんは「お、おう」とか言って
後日「あそこ直したから」て言ったら
「解りやすくなりました」とか言われたりw
衣装デザインの方もノリノリ()
アイデアをいっぱいもって来て
近藤さんは羊の役もあるのだけど
殆ど見えない靴下も、ちゃんと二股に分かれてるやつで
「足先をなるべく上げて見えるように歩いてください」
とか言われたそうです()
みんなで作っているんだなってのがとても分かって
いいなぁと思いました。
ただ本当は内容もワークショップとか重ねてみんなで作りたかったけど
みなさん忙しくてなかなかできなかったそうです。
でも、最初の頃に「言葉」も無い世界も考えて
手話の方を呼んでのワークショップとかもされたそうです。

長塚さんはキャスティングも自分で決めていて
基本みんな会ってから決めるとのことなのですが
今回は「この人とやったら面白いだろうな」
て思えた人たちとできて良かったと言われてました。
でも質問で
「キャスティングの時に、この人って人がダメだったとき
 どうやってモチベーション上げますか」
みたいのがあって(^_^;
予想外の質問に長塚さんも苦笑いでしたが()
「何番目に決まろうが、決まった時点でその人が1番です」
と言われてましたw

こおいう時、質問ある人ってなった時
パっと手を上げて気の利いた質問できる人になりたいです(^_^;
大好きだけど何にも思い浮かばないから、、、

お芝居の話をされてる時の長塚さんは本当に楽しそうで
いっぱいお話してくれるので嬉しいです
こちらもにやにやしてしまっていたと思います()
あと、足の長さに釘付けでした()
椅子に座って足を組んで、上に来た方の足が床に付く
てちょっとすごくないですか?
背も高いけどやっぱ足長さんだぁと思いましたvv
でも頭ちっちゃいんですよね。
松さんと並んでも「ちっちゃっっ」て思っちゃいました。

あとそうそう
今回の公演はフライヤーやポスターのデザインが4種類あって
4
種類も作るのは宮田さんは初めてだったそうですが
とても素敵な絵があって1つに絞れなくて
そしたら営業の人とかも4種類あっても面白いじゃ無いですか
てノってくれて、4種類作ることができたそうです。
事前に2種類しか手に入れなくて全部欲しいなと思ってたら
劇場に置いてあってもらえて嬉しかったです

昼公演と夕方公演の間に戯曲を読んだのですが
それでも最後うるるとしてきて
やっぱり大好きだと思いました。
あと1回観られるのが楽しみです