『音のいない世界で』

作・演出/長塚圭史
振付/近藤良平
出演/近藤良平 首藤康之
   長塚圭史 松たか子

201316日(日)13:00開演
東京/新国立劇場

3回目。



今回はちょっと後ろ目の真ん中で
舞台全体が見渡せてとても良い席でした
照明の感じとかもよく分かって
場所の変化の表現とかおもしろかったです。
昨日言ってた羊の蹄靴下もしっかり見ました()

今回のおはなしは
主人公が旅をしていろんな人と出会っていくのだけれど
雪の女王のような、青い鳥のような感じだなと思いました。
回り舞台で展開するのもまるで飛び出す絵本のようで
登場人物たちはちょっと不気味でシュールな感じもあって
本当に大好きな世界でしたvv

各章につけられたタイトルも素敵なので掲載。
1.
ものがたりはじまる夜
2.
びっくり箱と、なくしもののかけら
3.
円盤を持った旦那さん、家をとびだす
4.
電動扉と、工夫をなくしためくらの夫婦
5.
わからなかものを抱いてしまった泥棒と、そうでない泥棒と
6.
はらぺことたたかう旦那さん
7.
穴掘るひととおしゃべりの嫌いな小鳥たち
8.
呑みすぎた羊飼いは、太陽にふられる
9.
泥棒と人形と不思議なカバンの反抗と
10.
棒のかなしみと、やぶからぼうの愛の告白
11.
円盤は戦争の気をそぐ
12.
泥棒もまたなくしものをする
13.
月も星も音もいない夜に、フクロウの森でふたり
14.
ある勝負のゆくえ
15.
ぽろぽろになっちゃうから
16.
静寂のよる明ける

どのシーンも大好きだけど
特に好きなのは
「穴掘るひととおしゃべりの嫌いな小鳥たち」と
「ぽろぽろになっちゃうから」かな
「穴掘る〜」は
小鳥の美術がとても可愛かったvv
ふと気がつくと小鳥がいっぱいいるっって仕掛けも。
すごく単純なことなのだけど最初はビックリしました。
色んな柄や色の紙でつくられた小鳥たちが可愛かったです。
そしてそれを愛する男を演じた長塚さんも
「おしゃべりの嫌いな小鳥たち」という表現も好きです(^^)
「ぽろぽろになっちゃうから」は
最初「ぽろぽろ」って?て思ったのだけど
次の台詞「悲しくなっちゃうから」であーそおいうことか
と思い、切なくなって涙が出ました。

その他でも今回「涙」の使い方も素敵でした。

「月も星も音もいない夜に、フクロウの森でふたり」
というのも素敵
「ない」ではなく「いない」としたところがいいです

宮田さんも言われてましたが、
ことばが綺麗で優しくていいなぁと思います。

登場人物達も基本悪い人はいなくて
どろぼう兄弟だって
優しい理由のためにやむを得ず盗んでしまっているのだし。
なんとも優しい気持ちになれるのが良かったです。

今日のあいさつの一言は
6日です。明日からお仕事ですか?
お仕事の人も学校の人もそうじゃない人も
 ごゆっくり楽しんで行ってください」
みたいな感じでしたw

日曜の昼公演なのでこどもも多めで
こどもの時にこおいうお芝居観られるなんて
なんて羨ましいんだと思いました。
男の子は退屈していたみたいだけど(^_^;
最近はアニメやゲームや賑やかで
動きの速いものばかり見ているこどもたちだけど
こおいう静かなお芝居とか観てどう思うのか
こどもの感想もとても気になります。

近藤さんはもっと反応あってもいいって言われてましたけど()

東京の他は東北公演だけで他地方は無くて残念です。
てか東北羨ましいっっ
でも、雪が似合う公演だから
きっと素敵な公演になると思います