海のサーカス×スーパーエキセントリックシアター
『杏仁豆腐のココロ』

作・演出/鄭義信
出演/佳梯かこ 久ヶ沢徹

2015116日(日)14:00開演
姫路城グランドオープン記念
兵庫/姫路キャスパホール

古びた一軒家の一室。部屋には段ボールが積み上げられている。
どうやら引っ越しの準備の最中らしい。
小夜子(佳梯)と達郎(久ヶ沢)は7年前に結婚した。
妻の小夜子はずぼらで家のことは何もしない
チンドン屋の跡継であるがそう儲かるはずもなく弁当屋で働いている。
夫の達郎は3年前に会社を辞めてから就職せずに専業主夫をしている。
3
年我慢した小夜子だが働かない夫に愛想を尽かし、離婚することになった。
別れる寸前のクリスマス。
片付けながらの何気ない会話で、
些細なことでのお互いのすれ違いが明らかになる。
が、さらに話を進めていくうちに、
2人はお互い大切なことを相手に伝えていなかったことを知るのだが・・・
物語はクリスマスの一日を舞台に展開する。
別れを前にしたカップルがこれまでのふたりの関係を振り返り、
おかしくも悲しい、いじましくも切ない過去があらわになっていく。


久々の久ヶ沢さんの舞台です
あがぺーすとあからだから約1年ぶり
ほぼラジも無くなったし、久々会えて嬉しかったです

姫路は来たのも2回目で観劇は初めて。
JR
姫路駅からウッドデッキみたいなので直結された
キャスパ(懐かしいw)の7階にある小さなホールでした。
会場前に集まってるお客さんが
みんな知り合いみたく団体で喋ってて
あと年齢層の高さに若干のアウェイ感w
市のホール?だから市民会館的な感じなのかな?
小さいホールだけどスタッフさんはやたら多くて(^_^;)
スーツのお兄さんや制服姿の女性スタッフいっぱいいました。
そしてロビーの天井には可愛らしい飾りがw

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傾斜が緩くて舞台が高め。
もしかしたらお芝居向けじゃないのかも?
特に今回の美術は地べたに置いて上から見た方が
いいんじゃないかなって思ったので
ちょっと見えにくいかなとは思いました。
でも、3列目だったのでとても近かったです

作演出の鄭さん。名前は聞いたことあったけど(読めないけど(^_^;
作品を見るのは初めて。
どんな感じの作品を作るのか興味津々。
ご本人は後ろのPAブースにいらっしゃいましたw

最初はコメディタッチなのかな?と思ってたのですが
だんだん明らかになるヘビーな事情、、、
怒鳴る久ヶ沢さんとかあんまり見たことないので
かなりドキドキしました(^_^;)
あとキスシーンとかっっっ///
結構露骨な台詞も多くて
お年寄りの観客のみなさん的にどうなんだろうww
と思ったり(^_^;)
でも、普段あまり見れない久ヶ沢さんが見られて良かったです
あ、可愛い久ヶ沢さんもしっかり見れましたw
で、やっぱ久ヶ沢さん上手いんだな。と思ったりw
台詞がとてもナチュラルで
シリアスな台詞もふざけた感じのもとても良かったです。
もっといろんな作演出家の作品に出て、
いろんな役演って欲しいなぁと思いました。

佳梯さんは初めてでしたが
役者から離れていたのかな?
なんとなく芝居がかった台詞回しが気になって、、、
もともとこの方のために書かれた戯曲なのですけど
どうも役とあまり合ってない感じがしました(^_^;)
年齢設定的にも初演から15年も経ってるし、、、
それでイマイチこの小夜子という人物に感情移入できなくて
本当ならとても辛くて悲しい過去を持っていて
泣けるシーンだと思うところでも
ちょっと退いて見ちゃってました。
達郎のが可哀想だよ(T^T)と思っちゃったのは
久ヶ沢さんだからだけでは無いと思います()
誰か別のキャストで観てみたいかなぁと思いました。
ごめんなさい(^_^;)

題材的に今見ているドラマ「コウノドり」を思い出しました。
ちょうど同じような悲しい体験をした夫婦の話やってたので。

その他も痴呆症の母親のこととか複雑な家庭環境とか
結構ヘビーなエピソードが盛り込まれてて、
あとからじわじわ心に来る感じです。
私は結婚も出産も経験無いし想像するしかないのだけど
愛し合ってても別れなきゃいけないのって辛いだろうなと思いました。
最後も切なかったです。
大人な作品だなぁと思いました。

今回久ヶ沢さんが出てるから見ましたけど
そうじゃなかったらなかなか見ない作品だと思うので
見られて良かったです。

東京公演はスズナリだそうで。
とっても合ってそうだなと思います。
見たあとズーン。。て沈んじゃうかもですけど(^_^;)