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夏も終わりの千葉市郊外の海岸。
洋画家の久我五郎は
結核を患う妻・美緒の看病に明け暮れている。
生活の困窮、画壇からの圧力、
不動産の譲渡を迫る家族……など
苦境の中で妻の病気は悪化していく。
戦地へ赴く親友の訪問を受けた数日後、
献身むなしく美緒の容態が急変。
その枕元で、五郎は必死に万葉の歌を詠み上げる─。
再々演です。
私は初演版も再演版も劇場で観ましたが
再々演と聞いて、「また浮標?」と思いつつ(^_^;)
でもまたあの濃い時間を過ごせるのかと思うと
ワクワクしていました♪
当初、兵庫1公演だけにしようと思ってたのだけど
北九州も行きたいと思い
でも豊橋に行って観劇友さんと会う方がいいな
と思って豊橋に行くことにしました。
（のちに結局北九州も兵庫2公演めも行く事にするのですが）
この劇場に来るのは前回の葛河思潮社「背信」以来。
とてもいい劇場なのだけどやはり遠いから
なかなか来れないので
また来ることができて良かったです♪
前回はアートスペースてところで
椅子がソファ席みたいな感じで感動したのですけど
今回は主ホールという大きめの会場で
でも椅子はちょっと簡易な感じでした(^_^;)
4時間もある公演だからお尻痛くなりそうだな、、、
て感じでしたがやっぱ痛くなりました(^_^;)
物販で第2回、3回、4回公演のパンフも売ってました。
あとはたらくおとこの戯曲本が売られてたのも
再演あるしなって感じでしたが
失われた時間を求めてのも売ってて
余ってるのかな、、、て思っちゃいました(^_^;)
あれ、たしかASP特典でもらった気がするけど
あの公演もまた観てみたいなぁと思ってるんですけどねw
舞台上には大量の砂。
1回しかない公演だけど
この砂も運ばなきゃいけないの大変だな
とか思ってしまいましたw
まずは出演者みなさん黒い衣装で登場。
長塚さんのあいさつから始まるのも一緒です。
長塚さん、髪短くされてて
初めて見たとき「!!」てなりました(笑)
「もうみなさんご存知かと思いますが
このお芝居は4時間あります。
なので最初から肩に力を入れてると
大変なことになります。
あんまりダラーとしてもいけないんだけど
肩の力を抜いて見てください」
的なことを言われてました。
この時の長塚さん
ニコニコしていて好きですww
重たい話ではあるけど
この時間はなごみます(*^^*)
そして時間は戻っていきます…
久しぶりに見たけれど
やっぱり厚みがあって
ガッツリ見入ってしまう作品です。
今回、田中哲司さん他何人かは続投だけど
何人かは新しい役者さんもいて
美緒役も新しく原田夏希さんが演じています。
初演が藤谷美紀さんで、再演が松雪泰子さんで。
今回が一番脚本の役の年齢に近いとのことでした。
はじめ聞いたときは、ちょっと元気そうかな
て思ったのですけど
実際は、とても似合っていて素敵な美緒でした。
美緒の儚げな感じとかピッタリで
最後涙を堪えるのが大変でした(T^T)
尾崎という役も毎回演者が変わっているのだけど
毎回全然雰囲気が違う役者さんで
今回の菅原くんもどんな感じになるのか楽しみでした。
尾崎って、仕事のために五郎のところに来ているけど
めちゃめちゃ暴言吐かれてもまたお金貸してあげたり
いい人なのかなって思ってたのですけど
菅原くんの尾崎は、もうちょっと冷たい感じがしました。
後の毛利から仕事断られるのも
尾崎が何か言ったのかなとか思わせられる感じでした。
恵子とかもまた全然感じが違って
でもそれもありで
戯曲が不変的というか、
いろんな役者さんで見てみたいなと思いました。
まぁ五郎はやっぱ哲司さんのイメージなんですけどw
パンフレットの冒頭に
葛河氏と長塚氏の架空のやりとりが載っていて
その長塚氏がまためちゃ可愛い(笑)のだけど
「僕の五郎は哲司さんでしかありえない」
的なこと言ってるの、解るなぁと思います。
他、たとえば脚本の役の年齢33歳くらいの役者さんで
他に誰が…というと思いつかないんですよね(^_^;)
あ、でも、10年前くらいに新国立劇場で演った
生瀬さんのはすごく観てみたいです。
てか、ほかの人が演出＆演じる浮標も観てみたいです。
続投の方々もけっして同じじゃなくて
新しい浮標になってたと思います。
裏天さんとかちょっと若返った気がしました(笑)
しかしあの小母さんって44歳のはずなんですよね(^_^;)
見えない(笑)
今回の利男も空気読めてない感が良かったです(笑)
小悪魔京子さんとのやりとりはホッとします。
柳下さんってたぶん人気あるんですよね。
利男出てきたとき、両サイドのお客さんがピッと姿勢正してて
あぁ、好きなんだなと思いましたww
尾崎とのやりとりも
比企とのやりとりも
テンションの起伏が激しくて
ボロボロになりながらの演技健在でしたが
ラストシーンは少し落とした感じしました。
それでもじゅうぶん重たいんですけど。
お芝居なんだけど
あぁなんでこんなこと言っちゃうかなぁって
尾崎も比企も五郎のこと心配してるのになぁ
ってもどかしく思います。
五郎がもう少し大人だったら
というか世渡り上手だったら
もう少し楽に生きられたんでしょうにね～
これで初演からだとたしか7回目で、
今回あと3回観るのですけど
ますます楽しみになってるというか
私もこの作品に取り憑かれてるなって思いますw
（宝塚やミュージカル観てる人にはかないませんが(^_^;）
葛河思潮社にはもっといろんな作品演って欲しいけど
「冒した者」ももう一度観たい気持ちもあるし
（関西方面でも演って欲しい）
ホント時間っていくらあっても足りないなぁ
と思います(^_^;)
でももしまた浮標の再演あったら
また観に行っちゃうんでしょうけどww
何度も観てるのに感想がうまく纏まりませんが、、、
とりあえず、あと3公演しっかり観たいと思います。
ホントは千秋楽も行きたかったし横浜も行きたかったっっ(笑)
 
劇場ロビーに置かれたオブジェ?が素敵でした☆
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