NODAMAP20回公演
『逆鱗』

作・演出/野田秀樹
出演/松たか子
   瑛太
   井上真央
   阿部サダヲ
   池田成志 
   満島真之介
   銀粉蝶
   野田秀樹 ほか

2016326日(土)13:00開演
大阪/シアターBRAVA!

「人魚は、ひとつの『逆鱗』を食べる」
昔々の昔々の昔々のその昔、
沈没船の窓越しに交わした人魚と人間の約束。
その約束を果たすために、
人魚は人間のふりをして、自ら志願し地上に現れた。
だが、その人魚が現れた場所は、
海中水族館の『人魚ショー』の真っただ中。
そこで人魚は、人魚のふりをした人間と出会う。
やがて深海の海中水族館、
そこに運び込まれてきたある「モノ」とともに
物語は深い深い海の底へと潜り込んでいく。
そこに、見えてくるものは


とても美しくて残酷で悲しい作品でした。
最初の方は人魚を捕まえようとする水族館のドタバタ
言葉遊び的なセリフも心地よく
楽しく見ていられます。
しかし途中から不穏な空気が流れ始め
気が付くと歴史の暗闇に取り込まれている。
そしてそのまま悲劇の目撃者となる
ラストは苦しくて。。
阿部さんの叫びに涙が溢れました。

そして最後の人魚の声は胸にグサリと刺さりました。
松さん、やっぱすごい方です。
そのほかの役者さんもみな達者な方ばかりなので
ぐいぐい物語の中に引き込まれました。
井上真央ちゃんが去年の大河の役とは全然違う役で
すごく良かったです。
舞台でもっと見たいなぁと思いました。
池田成志さんや銀粉蝶さんは安心して見てられますし
瑛太くんや満島慎之介くんも良かったです。
そして誰よりも楽しそうな野田さんw
素敵でした

もともと野田作品の舞台美術や衣装は好きなのだけど
今回はより美しくて素晴らしかったです。
水の中や魚の表現がめちゃ素敵でした。
あのシンプルでいて美しく想像力を掻き立てる演出。
大好きです。

野田秀樹さんという方は
本当にすごい人だなぁと思います。

セリフと動きとストーリーの流れが早くて
ジェットコースターのよう。
ついて行けてない部分も多いと思うので
戯曲を読んでもう一回観たいです。
戯曲が載ってた新潮、買っとけばよかったな。。

カーテンコールは4?
最後はスタンディングオベーションになってました。
松さんとかまだ役が抜けてない感じで
表情が硬かったのが印象的でした。
走り去り方が男前だったですw
阿部さんの声が少し辛そうだったのが心配です。。
大千秋楽まで無事走り抜けられますように


あと、パンフがとても分厚くて読むとこたっぷりなのに
1000
円で素敵と思いました
買わないつもりだったけど買っちゃいましたw







そういえば隣の席のおばさまたちが
「今回豪華キャストなのに安かったわね〜」
的なことを話していて
9800
円のチケットを安いと言えるなんてすげー
て思いました(^_^;)
相応の値段かなとは思うけど
まぁ最近1万円超えなんてザラですもんね、、、