ニューヨークの初孫に会いに行く旅
 The New York trip to see our first grand son.

Ver.1.1 2007/07/21
ニューヨークにて初孫を抱く    .

1、日   程
        2007年 4月23日(月)〜29日(日)

2、訪問地
   ニューヨーク,USA

3、プロローグ
 今回は1月にNYに住む長女が初孫を出産して数ヶ月経過し、4月末にやっと初孫を見る旅が実現した。
 旅費が掛かるので駅前旅行会社のパンフレットとインターネットで高級ホテル付安パックを探した。
 料金の高いゴールデンウィークを避けて、その前に5泊7日で行く事になった。娘のマンションへの宿泊を勧められたが、出産間もない娘への負担を考え私共夫婦はマンハッタンの中心にあるシェラトンニューヨーク(Sheraton NY & Towers)への宿泊を決めた。
 このホテルの脇には地下鉄「7番街駅」入り口があり、娘のマンションのあるフォレストヒルズ(Forest Hills)までEライン一本で行ける。しかも、25分という近さなので毎日通うことにした。

4、旅行のハイライト

見 学 先説   明
マンハッタンアメリカ経済の中心地でニューヨークの中央に位置する。
フォレスト・ヒルズ古き良きイギリスの景観を残す高級住宅街。
ロング・アイランドフォレスト・ヒルズから車で1時間程、ロングアイランドにある広大で静寂な公園。
セントラル・パークマンハッタン島のほぼ中央にある広大な公園。
グランド・ゼロ911事件のツインタワービル跡地。今は何もない平坦な場所グランドゼロ。

5、同行者
      妻、(NYにて 長女、長女の夫、孫、義母)

6、旅程

全  行  程
 
 
成田空港
国際線
4/23
 
 
 

JFK空港
国際線

マンハッタン
Sheraton NY
フォレスト・ヒルズ
Forest Hills
4/23
4/23〜28
4/23〜27
 
 
 
ロング・アイランド
公園散策
フォレスト・ヒルズ
訪問&夕食
フォレスト・ヒルズ
街内散策&買物
グランド・ゼロ
見学
4/24 14:20〜16:30
4/24 17:30〜20:30
4/25 10:00〜17:30
4/26 10:30〜11:20
 
 
フォレスト・ヒルズ
団欒&夕食会
4/26 16:00〜19:30
 
 
 
 

マンハッタン
Sheraton NY

JFK空港
国際線
成田空港
国際線
20:00〜4/28 8:00
4/27 9:30〜11:00
4/29 11:00〜

[第1日目] 4/23
(1)成田空港・国際線
 成田空港・国際線は「ミュンヘン&ザルツブルクの旅」以来4年振りだ。ニューヨーク行に至っては「私のニューヨークの旅」以来6年半振りである。年月の経つのは早いものである。
 今回の旅行パックでは「シルバーバゲージ60」と言うサービスがあって、60歳以上の顧客はスーツケース1個を「自宅から空港まで」又は「空港から自宅まで」どちらか一方が無料と言うものだ。私はJALグローバル会員で「自宅から空港まで」無料サービスされる。従って、両方を組み合わせると往復無料となるのだ。若い頃はスーツケースの運搬は苦ではなかったが今では駅の階段が大変になった。65歳になった私はこのサービスを大変ありがたく思った。
 旅行当日は機内持ち込みの手荷物だけなので気軽な格好で空港に入りチェックインできた。しかも、JALグローバル会員のお陰でエコノミー切符ながらファーストクラスの窓口でチェックイン出来るので手続きも早い。税関手続きもスムーズに行って「JALさくらラウンジ」で、生ビール、ワイン、ソフトドリンクなどで待ち時間をゆったりと過ごすことができた。

(2)余裕の座席を確保
 安旅行パックでは事前の座席予約が出来ない。従って、取れる座席は条件の悪い場所しか期待できない。それは仕方のないこと。それでも、チェックイン時にどうにか2階席の通路側隣合わせ2席が確保できた。機内のドアを閉じる寸前に空席を見ていると満席のはずの座席に少し空きがありしかも一番前の席が3席空いていた。ラッキー。直ぐにキャビン・アテンダントに座席の移動を申し入れて了承された。
 これで最も心配していた良い座席が確保できてホット安心した。並び3席の場合、他人が一人入ると互いに色々気を使うので疲れるものだ。これで3席を二人で使用し、真ん中の席を便利に使えるのもありがたい。

(3)映画三昧
 長距離便では時間つぶしが大変だが、近年の飛行機では座席前に個人用のディスプレイが付いているので映画をたっぷり見えて結構時間つぶしが出来る。しかも、時々、ビール、ワイン等のドリンクサービスがあるので私は酒を飲みながらの映画三昧となった。
 往路は「ブラッド・ダイヤモンド」「幸せのちから」「蒼き狼」を見た。「蒼き狼」は既に劇場で見たので機内では時間つぶしに日本語版英語字幕をみて英語の勉強をした。因みに、帰路は「ロッキー・ザ・ファイナル」「アイスケーキ」を見て楽しんだ。
   映画報告  映画鑑賞の報告が見られます。 ← クリック

[第2日目] 4/23(アメリカ東部時間)

(4)JFK空港からマンハッタンへ
 JFK(ジョン・F・ケネディ)空港に着くとツアー会社のコンダクターが待っていて、マイクロバスへ案内してくれた。我々のパックの方々は総勢8人だった。運転手兼ガイドさんはアメリカに長く住んでいるのか明るい大きな声でアメリカの習慣と危機管理について細かく説明をしてくれた。チップの種類と目安、タクシーや地下鉄の乗り方、ホテルのセーフティーボックスの使い方などである。それに加えて観光案内人としても活躍して、車窓からの光景について口が休まることなく喋り捲った。ホテルは3箇所に分散されていてマンハッタンに入ってから、ヒルトン2人、シェラトン2人、パークホテル4人の順に降りて行った。どのホテルもセントラル・パークには徒歩で7〜8分の卑近距離にある。

(5)フォレストヒルズへ
 長女がホテルに迎えに来てくれた。シェラトンホテルで荷を解いて早速長女たちの住むフォレストヒルズに向かった。地下鉄駅ははホテルの脇にあり、Eラインで一本で行けるので大変楽である。
 ニューヨークの枝垂桜
 ここはNY(ニューヨーク)・マンハッタンとJFK(ジョン・F・ケネディ国際空港)の中間点にある高級住宅地 Forest Hills(フォレスト・ヒルズ)。この街は100年以上前に作られた住宅がそのまま現在も使われておりご覧の通りの良きイギリスの景観を残す街並だ。勿論、中はリフォームされていてエアコンも設置されている。
 こちらでは春爛漫で、街中に各種の桜の樹があり見事な花を咲かしていた。NYの桜が満開の時に訪問できたことは幸運であった。NYの緯度は日本の札幌とほぼ同じなので開花は4月末〜5月上旬になる。

 ニューヨークここは日本か桜満つ

 この街の中を散歩するだけで公園を散歩しているように楽しい。

落着いた家並と桜 見事な枝垂桜 薄紫の桜

 マンションと言っても煉瓦作りの落ち着いた趣で素敵だ。マンション入口近くにはその名前がグリーンの板に金文字で「The Gardens」と書いてありイギリスの雰囲気である。玄関は最新のセキュリティシステムが設備されており住民とのコンタクトが取れないと中に入ることは出来ない。昔の建物に最新のセキュリティと言う組み合わせは流石だ。
孫たちの住むマンション マンション入口 The Gardens エントランス(玄関) 画廊のような廊下

  孫を抱く妻、ベビーシッター、長女
 長女は働いているので子守はベビーシッターにお願いしている。大変優しい方で安心した。色々お話してこの日はお別れした。

 夕食はドイツ人であった長女の義母(Hさん)がドイツ料理を作ってご馳走してくださった。東京でも彼女のドイツ料理を頂いたがアメリカで頂くのも雰囲気があってよいものだ。魁君は遊具で一人で遊んでいたが夕食時は揺篭に寝て母親が声を掛けたりしてコミュニケーションを採っていた。

遊具で一人で遊ぶ初孫「魁君」 夕食時は揺篭に Hさんのドイツ料理を頂く

[第3日目] 4/24(アメリカ東部時間)
(6)公園へピクニック
 翌日はHさんの運転でロングアイランドにある大きな公園にピクニックに行った。フリーウェイを走ること約1時間で静かな公園に着いた。この公園はかつての豪商の邸宅だったとのことで兎に角広く、手入れも行き届いており大変綺麗だ。こんな素晴らしい公園が入場無料でしかも人はまばら、2時間くらいの散策でお会いしたのは3グループ(2〜3人/G)程であった。自分専用の公園のようで何んとも贅沢な気分であった。
 今回又勉強になったことがある。それは、日本庭園という僅か10m程の部分に径があり砂が敷かれている。散策道路とは同じ高さで砂の色が異なるだけなのだが「そこは庭園の一部なので足を踏み入れてはいけない」とHさんが注意してくれた。欧米人はこのようなマナーを良く守る。私は単なる不注意で足が靴半分ほど庭園の砂を踏んだだけなのだが確かに日本人のマナーは自分を含めて出来てないことに驚いた。
公園でも桜が満開 元オーナーの巨大な邸宅 一面の花園だ! 花梨の下で休憩しよう

「魁君」にミルクを 白とピンクの花梨 広大な公園内に人影なし 温室もある

 公園散歩後、桜満開のHさんのマンションのガレージにに車を納めて部屋にお邪魔した。広い部屋はいつものように大変洒落た装飾がされており壁の絵も高級なものばかりだ。写真の絵画はご存知ルノアールの模写だ。また彼女は日本の美も好きで広重の東海道五十三次一つの本物の版画も飾ってあった。
Hさんのマンション 素敵な部屋 大通りを歩いてレストランへ 家族揃って夕食会(中華)

[第4日目] 4/25(アメリカ東部時間)
(7)セントラル・パーク&フォレスト・ヒルズの街散歩
 今日は天気も良いのでホテルから7分程で行けるセントラルパークに行って見る事にした。ご存知、セントラル・パークはマンハッタンのほほ中央にあり広大な公園である。とても全部は廻れないのでホテルに近い南側のほんの僅かを20分ほど散策した。ところどころ大きな一つ岩が小山のようになっており、このマンハッタンそのものが大きな岩盤で出来ていることがわかる。だから大昔に建てた102階のエンパイア・ステート・ビルも作れたのだと納得してしまう。
 欧米人の公園でのマナーは極めてよい。あれだけ多くの民族の人達が住んでいるのにゴミは一つも落ちていない。(私の住んでいる街の公園などではわざわざ自宅からゴミ袋を持ち込み放置していく人が居る。日本人のマナーの悪さは先進国中最低である)

 ここフォレスト・ヒルズは家がどれも綺麗でおとぎの国にいるようだ。だから街の中を散歩しているだけで楽しい。今日は駅の近くのマーケットに買物に行くついでに街中散歩を楽しんだ。

 春うららおとぎの国の散歩道
      フォレスト・ヒルズ駅前広場

赤瓦屋根の大邸宅 色壁の際立つ家 屋根と壁が同色の家 歩道が森の小道

森の中のよう お揃いの三軒 ピラミッド風の家 桜咲く綺麗な庭の家

おとぎの国の洒落た家 散歩が楽しい街並 玄関と全体が可愛い 壁と窓にアクセント

 最後に駅前ストアーに買物に行った。駅前の大通りは片側3車線の車が頻繁に行き来する道路だ。高層マンションもある。娘の義母Hさんのマンションもこの並びにある。娘の日本人の友人が我々に会いたいとわざわざこのストアー街に来てくださった。アメリカでの生活などを伺ってお別れした。日本人の経営する店もあり、日本とほぼ同じ種類の食材を買うことが出来る。
駅前の大通り 駅前ストアーに買物

[第5日目] 4/26(アメリカ東部時間)
(8)グランドゼロの見学
 今回のNYの旅では原則特別の観光はしないつもりで来た。しかし、2001年9月11日に起きたツインタワービルへの旅客機突入事件、所謂「911事件」は強烈な印象が残っている。ツインタワービルが崩壊した後の場所、「グランド・ゼロ」と呼ばれている場所だけは見ておきたいと思った。あいにく雨模様ではあったが出かけた。
 小雨の中、ホテルから出て道路の反対側に渡り私共のホテル「Sheraton New York Hotel & Towers」を写真に収めた。
 地下鉄は娘の家に行くEラインで逆方向の終点だ。地図上では20〜25分で到着の予定である。ところが、駅名「World Trade Center」が出てこないので乗っていると地図上の別の線の終点に到着してしまった。行き過ぎに気付き戻ったがその駅名はなく隣の線の駅で降りた。駅名を確認していると黒人の乗客がここでよいのだと教えてくれた。暫くホームを歩くと目的の駅名が出てきた。アメリカのいい加減さに驚いてしまう。

Sheraton New York Hotel & Towers
 出口正面には広い道路に車が沢山走行しその先にグランドゼロの空間が見えた。なにやらガァガァと大きな騒音がしているが何も動いていない。何の工事をしているのかと網の間から覗くが分からない。
兎に角その広い空間を見てから地下鉄広場に展示されている子供たちが書いた亡くなった父親宛に書いたメッセージ付きの沢山の絵を見た。その絵には「I love Father.」(お父さん愛しているよ)や叔父さんが消防士だったのか「You'r our Hero.」(あなたは私達の英雄だ)とのメッセージがあり目頭が熱くなった。そのほか、プロの写真家が撮った写真展も併設されていた。どれも悲しいものばかりだ。ここにその一つをご紹介しよう。
 絵は大きな画用紙が縦5枚横5枚=25枚が一つになっており、これが8枚=200枚の絵が展示されていた。
駅案内板と工事現場 グランドゼロに人形が 現場と高層ビル 仮設乗換場 左Newark行

 絵の紹介ポスターに ART FOR HEART(心の芸術)と英米人の得意な語呂合わせ書かれていた。
グランゼロ前のPath Station 絵の紹介 子供達の絵 I LOVE father.

 入口には駅名が「World Trade Center Path Station 」とピカピカの大理石に刻まれていた。
駅名石碑 写真の展示 涙を誘う写真 将来をCGで紹介

 「グランド・ゼロ」の見学は2時間ほどで、一旦ホテルに戻り昼食をしてから、また長女たちの住むフォレストヒルズ住宅街に行き、孫と楽しく過ごした。
 孫と過ごした5日もあっという間に過ぎてしまった。 夜、20時前に宿泊のシェラトン・ニューヨークに戻った後は荷作りして帰国の準備だ。

Sheraton New York の夜 4/26 19:50
今回のNYの旅で感じたこと。
【ニューヨークの地下鉄】
 NYの地下鉄は古いこともあり汚い。20年前に初めて私がNYを訪れた頃は「地下鉄は危険なので観光客は利用しない方が良い」と言われた。今はそのようなことはないが防犯と不正防止のため一般通路と改札以内は動物園の檻よりも細かい鉄格子で床から天井まで仕切られていて異様な雰囲気である。
 ホームに下りると監視の人間はいない。防犯カメラで見ているのかもしれないがそれは不明。電車接近についてのアナウンスは全くなく、突然ガ〜っと大きな音がするので分かるがJRの過剰サービスとは全く逆である。
 Eラインという線は ワールド・トレード・センターからマンハッタンを通ってフォレスト・ヒルズ経由、JFK空港まで行っている。この線で知る限りNYの地下鉄は兎に角凄い。緩行と急行の線が平行して走っており往復4車線が頻繁に通るので騒音も凄い。線が殆ど直線なのでスピードも出すので慣れないと怖い感じだ。座席は日本の電車のような綺麗で座り心地の良いものではなく、ブラスチック製の公園の椅子みたいなので空いているときにはブレーキを掛けるとお尻が滑って移動してしまう。立っている人は縦の棒を握ってないと振られてしまう。ジェットコースターに立っているようなものだ。
 時刻表はない。しかし、5分間隔位で来るので時刻表の必要はない。乗客が殆ど居ないのにその間隔で来るのもどういうことか日本では考えられない。昼間の時間では1車両に1〜2人しか乗っていないことも多い。

[第6日目] 4/27(アメリカ東部時間)
(9)NYさようなら
 NY滞在もあっという間に終わった。帰国の日は晴天の良い天気。旅行社のマイクロバスが幾つかのホテルにピックアップしてくれる。車窓から見ているとマンハッタンはサラリーマンの出勤で活気がある。暫く走ると漢字で書いた街に入ってきた。NYのチャイナタウンだ。中国語だが日本とほぼ同じなので看板を見れば何の会社かも直ぐに分かる。中国人は凄い、何処の国でも大きな町を作っている驚くべき人種だ。
 大きな橋を渡ると今迄滞在したマンハッタン島がはっきり分かった。右の方には高層ビル街がありいよいよNYから別れるのだという気持ちになった。
マンハッタンの朝 漢字の看板の中華街 サヨナラ、マンハッタン島(右)

(10)帰りの便
 帰りの便も往路と同様、チェックインは他のパック旅行客とは別にファーストクラスの窓口で手続きが出来てイミグレーションも直ぐに通過できた。免税店で少々買物をして、JALさくらラウンジでゆっくり時間を過ごすことができた。座席も2階席の3席を2人で確保でき、映画とドリンク・フリーを楽しみながら日本に向かうことが出来た。

 「ニューヨークの初孫に会いに行く旅」は無事終了した。
 今度は「孫」を日本に招こう。

以上  
[使用カメラ] CANON Kiss Digital 6.3MPixels
[使用レンズ] CANON Lens EFS 18〜55mm(35mm フィルム換算 29〜88mm)

MT=23 

 海外旅行メニューに戻る