第1回:ソ連旅行をみぃーつけた!
私は1966年12月、25才の時にソ連を旅行しました。そのころは現在と違い海外旅行は「夢の又夢」でした。私の勤めていたNECの社員は部門によっては海外出張もありましたが、一般の人は海外に行きたくとも膨大なお金が懸かり行けませんでした。
当時最も売れっ子の歌手、「美空ひばりさんがハワイに旅行した」というので大きなニュースになった頃のことです。
当時、為替レートが360円/$固定相場制で、物価が現在の1/10以下位でしたから、ヨーロッパ旅行が100万円(今の1,000万円以上)、ハワイが20万円(今の200万円以上)もしたのです。私はヨーロッパへ行きたかったのですが、お金がありませんでした。車を買うつもりで貯金した23万円、これで行けるところを探しました。
ありました。ソ連です。そこは地の果て、とても怖い国と当時は思われていました。
今では当たり前のパック旅行が始まったばかりで,JALPACKやLOOKは高額のものばかり、色々探した結果、日ソ旅行社という会社が「ソ連旅行20万円」というヨーロッパでありながら超格安のパックが出来ました。「ロシア冬の旅」と称して、正月休みにぶつけてソ連の主要都市を訪問し、ボリショイ・バレー「白鳥の湖」、ボリショイ・サーカスの見学、赤の広場、世界第2位のエルミタージュ美術館、レニングラード、キエフの森、保養地ソチ、トビリシ等、盛りだくさんの旅でした。それは、内容と価格面で大変魅力にあふれていました。
次回は「旅行の準備、ロシア語の勉強」です。