連載 【うちの野良猫】
The stray cats in my home.


< 悲しい別れ >
Ver.1.1 2003/07/13
<チビ、突然の失踪>
 一番可愛かった「チビ」がある日突然いなくなった。

 母親であるミーは我々人間が捕まえて家に捕獲しているのではないかと、玄関が開く度に家の中を覗き込む。「家の中にはいないよ」と声を掛けても人間の言葉を理解できるわけでもなく空しい。
 チビは我々人間になついていたので、時々家に入り込みその都度外に出していた。ミーはそういう光景を当然見ていたので、チビが居なくなったのは我々人間の仕業と思うのも当然かもしれない。「でも、違うんだよ」と言いたい。

<推測>
 チビは好奇心が旺盛で、時々、宅急便のトラックが来ると配達している間にトラックに乗り込み中を散策していた。
 もしかして、トラックの奥に入り込み扉を閉められてどこか遠くへ連れて行かれたのかもしれない。

<チビの幸せを祈る>
 何日も待ったが帰ってこなかった。また。宅急便のトラックが来るたびに子猫が入り込んでいなかったかを問うたが心当たりはなかった。
 チビは人間に対して警戒心が薄く、自ら寄りついていくので誰か猫好きの人に可愛がられていることを祈るしかない。
 今日もブチとミーがうちの車のボンネットの上で親子仲良くくつろいているのを見るにつけ、チビがいて親子3代が一緒に暮らせたらもっと良いのにと思う今日この頃である。


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