「富士総合火力演習の模様」


Ver.1.1 1996/10/01
Ver.2.1 2003/03/08

 「富士総合火力演習」は晴天に恵まれ最高の見学となりました。大変良い経験をさせて頂きました。

1、日 時 平成8年9月16日(月)振替休日
      AM10:30〜12:00

2、場 所 静岡県・御殿場市・東富士演習場

3、天 気 晴

4、内 容

 今回、特に感心したことは純国産・対戦車誘導弾の命中率の良さ(3kmさきの標的に命中)と飛行軌跡です。それは、小生の予想を遥かに超え弾道のように飛行するのではなく、丘陵の形状に沿って這うように飛行するのです。そう、米国の長距離ミサイルのように、丘陵の形状を記憶しコンピュータ制御されているのです。そして、発射後のシューと言う音がまた最高でした。ヘリコプター2機からの発射も同様の命中率(100%)でした。
 迫力の点では、203mm自走りゅう弾砲の音でしょう。そして純国産・90型戦車からの120mm滑空砲も可成りの迫力があります。

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M90型戦車 戦車・一斉攻撃 対戦車攻撃・ジェットヘリ

 F4Jファントム6機が小松基地から応援に来ました。小松基地から40分で飛来したもので静岡県小山町上空で旋回し、その後、時間通りに会場右手から時速900km/h高度300メートルで進入し、目標地点に爆弾投下し急上昇するというものでした。これも相当の迫力がありました。4機+2機の編隊で2回、即ち計4回模擬爆撃しました。爆弾の音もかなり迫力ありました。
 爆弾投下後、急上昇しますが、そのときパイロットに斯かるGは”4”だそうです。重力の4倍、即ち、自分の体重が4倍に感じると言うことです。

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ファントム進入 爆弾投下 急上昇後旋回

 あと、迫撃砲や戦車から標的を狙うのですが、全て命中しました。標的も動いているものもありましたがどれも全て命中しました。
 眺めの良い特別席から見ていると、広大な富士山麓に走行する戦車群はまるで模型の戦車が走っているように見えます。

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動く標的も確実に命中 標的は全て命中 大きな戦車が模型の様

 最後のクライマックスは、「敵の攻撃を防御した後、総攻撃を敵に加える」という設定で日本の戦車群の動きが敵に見えないように煙幕(綺麗な花火のよう)を張り大量の戦車が一斉に移動します。そして、自走りゅう弾砲、戦車、迫撃砲等が一斉に火を噴き、連発の仕掛け花火のように発射音や爆発音の連続で幕を閉じました。

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煙幕で戦車の動きを隠す ヘリコプターからも ヘリコプターによる総攻撃
            対戦車ミサイル攻撃             

 最後に、今回の見学者数は3〜4万人と言われ帰りの送迎バスが人の移動で30分ほども発車出来ない状況でした。また、日本中から団体で、「地名や団体名を明記した幟」を立てて沢山来ているのには驚きました。日本の防衛に関心を示している人がいっぱいいるという安心感と共に、反面、軍国主義を支援する集団と考えると一寸気味が悪いような気もしました。
 今回の「火器」は性能の良い「純国産」が強調されていました。

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地区の幟を立て帰る人達 混雑でバスが30分立往生

(参考データ)

1)演習規模  @演習参加人員:約1,700名

        A主要装備品 :戦車・装甲車70両
               :火砲約70門
               :航空機約30機
               :その他車両180両(オートバイ隊を含む)

2)総費用   7億4000万円  9/14−9/16(3日間)

以上


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