連載【一期一会】
Serial [Ichigo Ichie] (A once-in-a-lifetime chance)

 人生には色々な出会いがある。私が今迄に出会った数々の方々のうち今でも心に残り、楽しい人生の1ページとさせて頂いた方々を思い出しながら綴ってみたいと思う。

<第10話> オーストラリア青年との出会い

Ver.1.1 2004/07/24
Ver.1.1 2004/08/08

 今回は2004年5月にJR電車の中で知り合った「オーストラリア青年との出会い」についてお話します。

(1)プロローグ
 2004年5月22日 東京九段にある日本武道館において「第42回全日本合気道演武大会」が開催された。
我等師範の師範、即ち大先生が九州熊本から上京されて、模範演技を展開された。今年は大先生の米国人弟子初段と我等師範そして女性初段が受けを取った。
 その後は定番の懇親会で地元のいつものお店に集まり、先ほどの大先生と米国人弟子と一緒に演武の話に花が咲いた。大先生と米国人弟子の応対は我等師範が主にされたが、師範が他の人とも話をする必要があるので、その間、私が米国人と少々お話して時間を過ごした。夕方6時から12時まで6時間も店貸切で楽しんだのでPM12:10私は退散した。

(2)出会い
 深夜12時を過ぎていたので電車はすいており、7人掛けに2人しか座っていない。私の隣に30才前後のカップルが座っていた。私の隣の男性は外国人で女性は日本人のようだ。
 座って間もなく、この男性が2〜3度私の顔を見た。すると、どちらからともなく気が通じて、私が「Where are you from?」と聞くと、「Australia」と答えた。私は3年前にオーストラリアに行ったことがあるので、その話題になった。
 偶然私と同じ駅で降りると言うので一緒に降りた。話をしたのは2駅の7分間だが急に親しくなり、駅を出るとその男性から「良かったら一緒にお酒を飲みませんか?」と誘われた。私は一つ返事で駅前の居酒屋に行くことになった。

(3)国際カップルと楽しい話
 色々話をして分ったのだが、このカップルはオーストラリアで知り合って今は私の家の近くに住んでいるが、一ヶ月ほどで結婚してオーストラリアに住む予定とのこと。この女性がオーストラリアで日本語の教師をしていた時にこの男性が生徒として来ていて知り合ったとの事。日本の女性も国際的になったものだ。
 私はオーストラリア・メルボルン中心に3日間レンタルバイクでツーリングをして、2日間ドライブ旅行、シドニー観光を2日間したのでこの話をした。家族について関心があり私の家族についての話題に移ったが、「やはり、貴方の家族も国際的ですね」と感心していた。よく考えれば、2時間半もの間、英語モードで話をしていたことに驚いた。この女性も3人の間では殆ど日本語を使わなかったので、ふと、英語の単語が分らない時に日本語で聞こうとするとすぐに日本語が出て来ないことに気づいた。頭が英語モードになっているのだ。
 話に熱中し、ふと気づいたら夜中の2:30になっていた。

 勘定は割り勘でタクシーは私が二人を家までお送りしてお別れした。シャワーを浴びて寝るときには3時を過ぎていた。(翌日はいつも通り7時起床)
 出来れば、オーストラリアにこの2人が戻る前にもう一度お酒を飲みたいと思った。


【その後談】
 その後(2004/07/23)、もうオーストラリアに行かれるのではないかと思いメールをしたら、「引越しの荷作り等で時間がないのでもし時間が出来たらメールします」との返事が返ってきた。8月2日にメールがあり、「今ブリスベン行きの空港にいます。お会いできなくてすみません。数ヵ月後に日本に行くのでその時にお会いしましょう」との主旨であった。(...We'll be gone for a few months...C u when we get back.) 忘れないでいてくれたことを大変嬉しく思った。
MT=3

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