抜刀術・初体験 .
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7月1日縁あって抜刀術を体験する機会を得ました。抜刀術とは真剣で藁束を斬るという技で今回の例では直径9cm程と5cm程の藁束を斬りました。 抜刀術と居合道は同じと記された書もありますが、居合から分かれたと言う説などあり明確な区分けは分かりません。 ここでは居合道とは異なり実際に斬ることを目的とする。所謂、試し斬りです。 【1回目】 最初は上から左へ斬り、その後は下のように右左と交互に斬りました。 左へ斬るときには右足が前です。右に斬る時は足を逆にします。 |
上から右 | 上から左 | 上から右 | 上から左 |
斬られた藁束の切口
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初めての体験でしたが見事斬れました。居合道3段でも斬れない人には斬れないそうです。 先生のご指導よろしく素直に振り下ろした結果、スパッと綺麗に斬れました。最初、上から左下に斬り落し、次は上から右に斬り落します。上手であれば連続して6回ほど斬ります。 初回にしては上出来で、大満足の体験でした。先生(師範)初め先輩諸氏のご指導ご協力に感謝し、ご報告とします。 煩悩を斬るや修行の暑気払い 雪雫
【註】 藁束と言っても実際は畳表を丸めたものでもったいない気もします。 【2回目】 2回目はカメラアングルを少し前に出て撮影して頂きました。あまり前に出ると危険。(万一、ミスをすると大事に至るので安全を見ています) |
上から左 | 上から右 | 上から左 | 上から左 |
3回目は斬りやすい上(右)から左を斬ります。
愛刀の刃が光る | 藁は斬れ落ちる | 藁を斬った瞬間 | 紐斬られ藁拡がる |
4人交代で斬ったので、斬られた藁束が山のようになりました。
綺麗な斬り口 .
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斬り口はご覧のように綺麗に斬れました。刀の刃が飛ばないか心配でしたが、全く問題ありませんでした。やはり日本刀は恐ろしい魔力を持っています。 師範や先輩が私の刀で斬ってみたいと耳にしていたので、試して頂きました。「よく斬れる」とのご評価を頂きました。 上段者の技をご覧下さい。形が違います。所謂、様になっていますね。 |
師範・居合道7段の迫力 | 居合道5段の横一文字斬り |
女史の初体験
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この女史は私より後に入門しましたが、私より熱心に稽古に精進して居合道では私より上手になりました。 可愛い女性なのですが、居合の衣装では美少年のようです。お清めのときのお話では「実は少年とよく間違えられます」との事でした。 |
刀全体 | 愛刀の輝き |
【註】
同田貫(どうたぬき)は九州肥後国菊池の同田貫(地名)を本拠地に、永禄頃から活躍した肥後刀工の一群。延寿派の末流とされる。銘を九州肥後同田貫、肥後州同田貫、肥後国菊池住同田貫などと切り、また個銘(刀工の名)もある。中では加藤清正から一字を授かったという切銘の正国(九州肥後同田貫藤原正国、または上野介)が一番しられ、もともと同田貫は清正の抱えであった、とも伝えられる。作柄の出来、見処(鑑賞価値)に乏しい作刀が多いことから、著名(後述)で高価なわりに現代の刀剣界において評価の低い刀工群である。
子連れ狼 劇画『子連れ狼』の主人公拝一刀の愛刀が「胴太貫」。さらに『子連れ狼』の続編『新・子連れ狼』では、一刀の愛刀も東郷重位の愛刀も同太貫と称され、同じ刀工「同太貫上野介正国」の手になることが縁となり、重位が一刀の遺児である拝大五郎の身柄を預かることとなった。