今、東京「新宿御苑」に現代版:優曇華「サケリュウゼツ」(竜舌蘭)が咲いています。(6月一杯)
新宿御苑の大温室の中庭に十数本の大型蘭が有ります。その中には30〜40年に一度開花するという蘭が有ります。昨年は別の株が開花したそうですが、台風で倒れたので今年下部を切り取ったそうです。今年開花した種類は「サケリュウゼツ」と言います。
写真のように、株の背丈は1〜1.5m位なのですが花の茎は7〜8mにもなります。新聞等で知った人達が見学に来られていました。
<係りの人の説明>
係りの人の説明では、株から出来た子株の場合は30〜40年で開花するそうですが、種子からだと80〜100年で開花するのではないかとの事でした。開花後は2〜3年で株全体が枯れるそうです。
サケリュウゼツ | 花全体 | 花上部 | 花のアップ |
【サケリュウゼツ(蘭)】
英名:〔agave atrovirents〕メキシコ原産、リュウゼツラン(竜舌蘭)科、数十年に一度咲き枯れてしまう植物。メキシコでは液汁からプルケという発酵酒を作ります。 <出典:温室内の説明文>
〔リュウゼツラン〕 リュウゼツラン科の大型常緑多年草。メキシコ原産。葉は長さ1〜2m、多肉で縁・先端にとげがある。10〜20年で4〜8mの巨大な花茎を出し多数の黄緑色の花をつける。結実して枯死。観賞用。葉の繊維は綱などとし、メキシコでは汁から酒(テキーラ)を作る。通常葉の緑に黄色の斑(ふ)が入り、斑のない緑色のものはアオノリュウゼツランという。万年蘭。 <出典:広辞苑>
【優曇華】
〔優曇は梵語udunbara優曇波羅の略。祥瑞の意〕 (祥瑞:めでたい前兆。吉兆。)
@クワ科イチジク属の落葉高木。ヒマラヤ山麓・ミャンマー・スリランカなどに産する。高さ約3メートル。花はイチジクに似た壷状花序を作る果実は食用。仏教では、3千年に一度花を開き、その花の開く時に金輪王が出現するといい、また如来が世に出現すると伝える。
A(3千年に一度開花すると伝えるところから)極めて稀なたとえ。
B芭蕉の花の異称。
Cクサカゲロウが夏に卵を草木の枝や古材・器物などにつけたもの.約1.5cmの白い糸状の柄があり、花のように見える。吉兆または凶兆とする。うどんげの花。<季語:夏> <出典:広辞苑>
<仲良のお二人>
このリュウゼツランを見に来られていた方から記念写真撮影を依頼され撮って差し上げました。二人のご婦人は仲良でいつもご一緒に色々見て廻られているらしいのです。emailを持っていらっしゃるとの事だったので私のカメラでも再度記念撮影をしました。
14:30に入場し40分程この蘭の花を見て15:30閉室まで温室内を見て廻りました。
仲良のお二人 |
昨年開花の株を切った |
パラグアイオニバス Victoria cruziana |
ヘリコニア・ロストラータ Heliconia rostrata |
<苑内で出合った3人>
オーストラリアの方が「オーストラリアに行ったことがありますか?」というので「3年前にメルボルンとシドニーに行き、メルボルンでは3日間BMWの大型バイクでツーリングをして2日間はグレートオーシャンロードを1泊でドライブ、その後、シドニーに行き2日間、ランチクルーズとハーバーブリッジの「ブリッジクライム」(橋の弓の部分を登るツアー)に参加したといったら大変驚いておられた。
【註】私のホームページ ⇒ 「海外旅行」⇒「私の最初の海外ツーリング・オーストラリア」に跳ぶ
彼女等はお嬢さんの4週間の冬休み(オーストラリアは今は冬)で日本観光後、アメリカ(ロサンゼルス、ラスベガス、ニューヨーク)カナダのトロントに行く予定との事だった。私もこれらの訪問先は全て行ったことがあるので沢山のお話が出来た。
という事で皆様には大変喜んで頂けてよい一日となりました。