「東京航空宇宙展」

< 第4回 垂直離着陸機(VTOL) >


Ver.1.01 2001/06/21

 今回は垂直離着陸機(VTOL)を紹介します。

 垂直離着陸機(VTOL)はご存知のとおり、滑走せずに垂直に離陸着陸できる飛行機です。垂直に離陸着陸できるのですがヘリコブターではありません。あくまで翼を持ち飛行時は通常の飛行機と同じです。

 まずは、写真をご覧下さい。

【 BA609 Tilt Rotor 】
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プロペラが上を向いている 水平飛行時は前方に向く

 地上ではこの写真のようにプロペラは真上を向いておりヘリコプターのローターのようです。しかしヘリコプターのローターのような複雑な動きはせずに大型のプロペラを回すことで垂直方向の推力機として機能します。飛び上がったら、そのプロペラを少しずつ前方に傾けて前に進みます。スピードが出てきたら翼の浮力で飛べるので、大型のプロペラは普通のプロペラ機のように推進機として機能します。

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外から見た操縦席 操縦席(コックピット) メーター類は全て液晶に表示

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ワンルームになった操縦席 客席は2シートのみ
      <乗用車と同じ4人乗りで内装も綺麗>

 BA609 Tilt Rotor は4人乗りで「空飛ぶ乗用車」というイメージです。


<ジェット戦闘機のVTOL>
 この会場では展示されていませんでしたが、ジェット戦闘機で垂直に離着陸できるものがあります。それは、イギリス製の「ハーリア戦闘機」でUSAF(米空軍)やNAVY(米海軍)も使っています。これもVTOLの一種です。

 その構造は「ジェット戦闘機のエンジンを水平のままに排気管を下に向ける」ことで垂直方向の推力を得ます。それによって垂直に離着陸出来ます。  入間基地で見たデモンストレーションでは観客の前で「垂直に飛び上がった後、お辞儀をした」のには驚きました。

以上

次回は「ロケットなど宇宙関係」です。


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