[最近開館された久保田一竹美術館](平成8年11月10日訪問)



 大阪赴任中に、英会話の基礎から勉強しようと思い、2年前から Daily EnglishというNECの自主研修を受講しました。そして、英語の先生とよくクラスの後に酒を飲みに行きました。その後、この先生の酒飲み友達(英会話の先生)と親しくなり、3人の先生方と梅田の安居酒屋で時々飲みました。
 その先生の一人が、私より1ヶ月先に東京に転勤になり、5月には私が東京に戻りました。大阪にいた頃、富士山周辺へのドライブを約束していましたので、この度、ドライブに誘い一緒に行ってきました。
 その先生 John はオーストラリア人で、ガールフレンドのカナダ人 Wendyを連れて来ました。それに9月中旬にロンドンから帰った私の長女が一緒に行くことになり、4人のドライブとなりました。
 ビューポイントを色々考えて、思いついたのが平成7年11月に開館したばかりの「久保田一竹美術館」です。
 この美術館を自費で作った久保田一竹さんは最近TV等で何度も紹介されました。
 一竹さんは40歳にしてやっと本格的に友禅絞り技法「辻が花」の研究に取り組み、20年間の辛酸を舐め尽くした研究の末、60歳にして初めて納得のいく作品が完成、これを「一竹辻が花」と銘々しました。
 主な作品は「ON(音、など)四季の富士山」そして、連作物で四季の内の一つの季節を15点で作られた大作で、現在「秋」と「冬」が完成しており、残り「春」と「夏」を20年かけて作るそうです。因みに一竹さんはこの世界に60歳でデビューし現在80歳で大変元気です。その後の「宇宙」という作品を弟子に引き継ぎ20点でまとめる予定だそうです。いずれも素晴らしい作品を作り上げており、今も作り続けています。
 この作品はフランスでも展示され、1990年にフランス政府より、フランスと世界に芸術的に影響を与えたということで、「フランス芸術文化勲章シュヴァリエ章」を受賞。1992年に文化庁より文化庁長官賞を受賞。更に1995年6月より10月にかけて は、カナダ・オタワ郊外の「カナダ国立文化史美術館」に個展。そして1995年11月〜1996年4月にかけてはアメリカ・ワシントンDCの「スミソニアン博物館」で個展を開催。現存作家の個展を過去一度も開催したことがないというスミソニアン博物館(国立自然史博物館)が開館以来初めて行った展示で、「スミソニアン博物館の歴史を塗り変える」という偉業を成し遂げた程の作品群です。
 Wendy はこの作品を大変気に入り、何度も何度も繰り返し見ていました。 Best Choiceでした。
 その後は、紅葉の富士五湖巡り、富士山周辺一周、そして富士山5号目まで車で登りました。

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久保田一竹美術館入口 美術館の前庭で記念撮影 前庭で今日の感想を語る

 皆様も是非、この「久保田一竹美術館」を訪れてみては如何でしょうか。

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久保田一竹美術館の案内図

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