「ヨーロッパ人と日本人の衣服の色彩感覚の違いについて」


 ヨーロッパの人は緑色を基調とした色彩の衣服をよく着る。それが又きれいでなかなか良い感じである。日本人はが好きだ。日本では緑色の衣服を殆ど着ていない。何故か理由は知らないが本当に面白い大きな違いがある。

 私はヨーロッパでのこの緑色が好きです。緑色と言ってもいわゆる草木のようなグリーンではなく、ダークグリーン又は、青緑です。青緑の強い青緑の強い青緑そして、淡い青緑(エメラルドグリーン)です。

 フランスのTVを見ていたら、大統領がこの青緑色のスーツを着ていました。街の中ではかなり多くの人が着ているので、別に大統領が着ていても当然なのですが、我々日本人の感覚では、青緑のスーツを着る人はまれです。日本人のスーツやコートは殆どが紺系茶系です。だから、ヨーロッパから日本に帰って来ると、日本の群衆は全体が茶色(泥色)に見えて大変汚く見えます。しかし、数週間もすると感覚が麻痺して、何も感じなくなります。

 ところが、最近このきれいな青緑の色を着ている人を沢山見るようになりました。それは、郵便配達のおじさんの制服と、掃除のおじさんの制服です。がっかりです。私はフランスで、この青緑のジーパン(日本では見かけない)を土産に買ってきたのですが、この好きな色のジーパンをはいていると「掃除のおじさん」と間違われないかと不安になります。

 ヨーロッパでは、衣服だけでなく、スーツケースやリュックサックもグリーン系を良く使います。

 日本で、特に東京駅などでこのグリーン系の衣服やバックを持っている人を見かけると大半がヨーロッパ人であるから面白い。今年(H9年)の2月に菅平にスキーに行ったら、一人上下グリーンのスキーウェアを着ている人がいて、珍しいと思ったらやはりヨーロッパの人だった。

 ヨーロッパでは、車やバイクにも好んでこの青緑を使う。BMWの新型車にも使われ、日本ではトヨタのがこれを真似て同じような色の車を出した。しかし、この色は日本車では初めて採用されたと思う。

 青緑淡い色(エメラルドグリーン)のものもあり、実は私のBMW R1100RS(二輪車)の座席の色もこの色だ。フランスで買った私のウエストポーチもこの色で、夏用のバイクウェアもこの色のものを買った。だから、このウェアを着ると、ウエストポーチ、バイクの座席と三点がお揃いとなる。少し、余談でした。

では、又お会いしましょう。

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