「アメリカ西海岸での二つの発見」


 1997年5月31日〜6月8日にシリコンバレーとシアトルを訪問する機会を得、その時、二つの発見と感動を得ました。

[その1:近づいたのが分からないくらい静かな市電]

 今は東京でも都電は荒川線しかありませんので、見る機会は殆どありません。
 昔、仕事で広島や松山に行ったとき、あの市電の騒音には閉口したものです。兎に角、ガタンガタンというレールの継ぎ目を通過する音と連結器の軋み音、それが周囲のビルに反射して、もう、うるさいなんてものじゃない。これが市電のイメージでした。

 ところが、今回見た、サンノゼ市内を走っている市電はおどろきです。
 まずレールの継ぎ目がない(ロングレール)らしく、あの、例の「ガタン、ガタン」という音が全くありません。それと発進時のモーター音(グワーン、グワーン)が殆どないのです。だから後方から電車が近づいても気づかないくらい静かなのです。乗用車の発進音より静かなのですから信じられません。車両は当然空気バネを採用しているので、乗り心地はグーです。外観もスマートで洒落ています。
どうしてこうも日本と違うのでしょう!


サンノゼの市電

[その2:アメリカは交通マナーがよい]

 サンノゼTンフランシスコ、シアトルの街中やフリーウエイを何度か通ったが、そこで感じたことは、ドライバーがルールを守りマナーが極めてよいことだった。
 カリフォルニアのあの明るい空(殆ど毎日晴天)なのに、60%の車がヘッドライトを点灯し、事故防止に努めている。
 それと、交通ルールをよく守っている。以前「二輪車のすすめ」でも触れたことですが、日本の高速道での四輪車の進路変更時のウインカー使用は60%位である。
 このカリフォルニアでは90%近くは合図をするし制限速度も皆守っている。住宅地:25M(浪/H、国道:45M/H、フリーウエイ:65M/Hだそうだが、本当に一人一人が守っているのには驚いた。
 だからフリーウエイなどは片側6車線全体が川の流れのように流れており、岸に近い方がややゆっくり、沖の方が早く流れるといった感じである。

 日本の高速道路では、常磐道の例でいうと3車線の中央は車が連なっていて、右側車線は追い越しの車が通れるはずが中央とほぼ同じ速度で走っており追い越しできない。そして驚くことには、左側車線に車がいないという不思議。
 交通ルールは殆ど守られていない。

またお会いしましょう。

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