私の雑学 NO.13


<ハト時計はなぜ鳩なのでしょうか?>


Q.「ハト時計」はなぜ鳩なのでしょうか?
 あの「ハト時計」はスズメやカナリヤではいけないのでしょうか?どういう訳か「ハ
ト時計」しかありませんね。なぜなのでしょうか?
 そんなこと考えたことないって! でも不思議だと思いませんか?


A.いわゆる「ハト時計」は昔ドイツから輸入されました。
 ドイツの時計は鳩ではなくカッコーなのです。ドイツではカッコーは「幸せを呼ぶ鳥
として好まれています。しかし、日本に輸入されたときにはなぜか「ハト時計」として販
売されたのです。
 本当の理由は分かりませんが、時計の歴史に詳しい人の話によると、日本ではお店の開
店祝い等で、お祝品として昔はよく贈られたようです。しかし、カッコーは日本では「閑
古鳥」と書きましたので、閑古鳥ではお店の開店祝いには相応しくないということから、
日本では平和の象徴即ち「ハト」になってしまったらしいのです。
ですから、今日本で売っている「ハト時計」は鳩の形をしています。
 カッコーを図鑑で調べると「鳩くらいの大きさの鳥」と書かれているようです。日本で
は鳩が丁度都合の良い鳥だったのでしょう。

Q.ところで、「ハト時計」のハトの声は本当に鳩の声になっているのでしょうか?
 日本の童謡に「ハトポッポ」という歌がありましたが、日本では鳩は「ポッポ、ポッポ」
と鳴くようなイメージがあります。ですから、「ハト時計」も「ポッポ、ポッポ」と鳴い
ていると思い疑問にも思わないのではないのでしょうか? 
 しかし、鳩は「ポッポ」とは鳴かず「グーグー」と鳴きますよね。

A.やはりハトではなくカッコー
 あの音は「カッコー、カッコー」という音に近いのです。本当のカッコーの声とハトの
声を録音してハト時計に合わせてみると、カッコーはぴったり合うのです。しかも、本物
と区別が付かないほどよく似ているのです。面白いでしょう!

 という訳で、元々はカッコーだったのです。
しかも、「ハト時計」はスズメやカナリヤでは具合が悪いのです。


                                以上  


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