【外来語はどのようなものがあるか】
日本語では外来語をどのように使っているでしょうか?
戦後はアメリカの占領下にあったためか、アメリカ文化を多く吸収し米語が一般に多くなってきました。特に、最近は立派な日本語があるにもかかわらず米語を使う場合が多くむしろ今ではそれが標準語化しているものも少なくありません。
今普及している米語からの外来語はここでは論議を省略します。
1、変な外来語(米語)
(1)エグゼクティブ(executive)
イグゼキューティヴ と思いますが、何故かエグゼクティブと日本ではいう。
(2)ガソリンスタンド
これは和製英語で有名。米語ではGas Station略してGS。日本人は地図に書いてあるGSを見てガソリンスタンドの略と思っていませんか?
2、ジャンルによって使い分け
(1)音楽
日本では教科書初め音楽用語はそのままイタリア語を採用。
ピアノ(弱く)、フォルテ(強く)、クレッシェンド(段々強く)、フェルマータ(休止)、、、、、ドレミファソラシド
(2)山岳用語、(医学用語)
日本では山岳用語は殆んどドイツ語を使っています。
ピッケル、テント、ザイル(綱)、シュラーフ(寝袋)、ハーケン(岩登り用の釘)、ヒュッテ(小屋)、ブリザード(嵐)
医学用語も昔は殆んどドイツ語でしたが、今は殆んど英語化しているようです。
カルテ(診療記録簿)、クランケ(患者)
(3)ファッション、化粧品
日本では、ファッション関係や化粧品などはフランス語。
ルージュ(口紅)、マント、ズボン
3、不思議な言葉
(1)オルゴール
これは何語でしょうか? 日本語です。
本当はオランダ語のorgelから来たのではないかと言われていますが、どうでしょう。
勿論、英語ではありません。英語はMusic Boxと言います。
(2)ウイルス
20年程前まではビールス(独:virus)と言ってましたが、いつの間にかウイルスというようになりました。どうもラテン語読み(virus)のようです。医学用語はドイツ語が多いのに何故ラテン語読みにしたのでしょうね。
英語では、同じスペリング(virus)ですがヴァイラスまたはヴァイアラスといいます。
4、ドイツ語が英語読みになって行く。
(1)SIEMENS
ドイツの有名電機メーカー「ジーメンス」、今は英語読みで「シーメンス」。
富士電機は古川鉱業とSIEMENSとの合弁会社で両社の頭文字「FU」と「SI」でフジとなり、富士の文字を当てた。昔の製品(メータ)のブランドは「FUSI」となっている。
(2)Volks Wagen
ドイツ語読みは「フォルクス・ヴァーゲン」、日本では「フォルクス・ワーゲン」
フォルクス(ドイツ語読み)ワーゲン(英語読み)の混成語?。
(3)BMW
昔はドイツ語読みで「ベー・エム・ヴェー」、今では英語読みの「ビー・エム・ダブリュー」。
次回は「BMWは何の略」です。