私の雑学 NO.22


 <「英語の発音」の話>
【ラムネ、パイラ、カメヤ って何?】

【 江戸時代の役人は外国人と話が出来た 】
Ver.1.01 2002/10/01
Ver.2.01 2002/10/02
 今回は日本人の英語が通じないというお話です。

『江戸時代の役人』
 江戸時代の役人は英語を聞いて理解し、自ら話す英語が外国人に通じたというのです。
 現代よりも外国人が少なく話す機会も殆ど無かった江戸時代の役人はどうやって英語を覚えたのでしょうか。それは実践(実戦)です。兎に角、相手の発音を聞き真似て覚える。これが、外国人の発音に近くよく通じたというお話。

 以下の話はNHK・TVで2002/08に放送した内容を私なりに咀嚼し説明します。

 【パイラ、ラムネ、カメヤ って何?】

 【ラムネ】は「レモネード」で英語のLemonadeです。
 【パイラ】は「水先案内人」で英語のPilotです。
 【カメヤ】は「洋犬」で英語のCome hereです。

 エッ! 「ラムネ」って「レモネード」のことなの? と思った方もいらっしゃることでしょう。
 「パイラ」は「水先案内人」ここまではよいが、英語のPilotとは? 英語圏の人の発音では「パイロット」ではなく「パイラ」の方が近く、「パイロット」では通じませんが「パイラ」なら通じるのです。Milkは「ミルク」より「ミル」の方が通じます。
 次の「カメヤ」は「洋犬」というのなら仕方がありませんが、これは最初に聞いた日本人の誤りでした。外国人が、飼っている犬を呼ぶときに「Come here」(カム・ヒヤでなくカメヤ)といったら犬(洋犬)が来たので、洋犬を「カメヤ」と誤訳(誤解)したのだそうです。この話、面白いと思いませんか?

 誤訳は沢山あったようですが、有名で面白いのでは、ロサンゼルスの北西部にある映画製作の中心地で知られるハリウッドを昔日本語では「聖林」と誤訳しそのまま使われていたことです。ハリウッドはHollywoodと書き「ハリーという木の森」という意味なのに、神聖なという「Holy」と間違えて「wood」は「林」の意味もあるので「神聖な林」即ち「聖林」となったという訳です。「New York」(ニューヨーク)は「紐育」と書いた時代の話です。

 本題に戻り、耳から聞いた発音の方がどんなに原音に近く、しかも通じたかという話で有名なものに以下の代表的ものがあります。

 「掘った芋いじるな」(ホッタイモイジルナ) 何のことか分かりますか?
 「What time is it now?」(今、何時ですか?)です。

 「ホワット タイム イズ イット ナウ?」といっても通じませんが、「ホッタイモイジルナ」ならば通じて、「Ten thirty (10:30)」(仮)と答えるでしょう。

 要は、@速度 A音節 Bリズム が一体になっていなければ通じないのです。

『今の日本人の英語発音』
 TV番組でタレントのカミュさんが街頭で通行人に「英語で質問して英語で答える」という番組がありました。あのTVでもお分かり様に殆どの一般の日本人の英語が通じないことが分かります。
 理由は、日本の英語教育の誤り、その大きな原因はローマ字教育にあるのではないかといわれています。英語をローマ字読みしてしまうので、日本人は正しいと誤解してそのまま発音するのです。
 この手の誤りは私自身も経験があり、英語の先生が「ローコォ・ライン」というのが意味がわからず生徒全員頭を傾げました。「Local Line」(ローカル線)といっているのが何度聞いても分からなかったのです。「ローカル・ライン」では通じませんよ。

 音を聞いて英語やその他の外国語を覚えましょう。

 では、また。
2002/10/01  Snowman  .


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