私の雑学 No.26
  「お祭り」の話
【「祇園祭」はどのように始まった】
【 厄病払いの知恵 】
Ver.1.1 2003/07/21
「祇園祭」はどのように始まったか?

1、疑問
 京都三大祭りの一つ祇園祭の話をしましょう。華やかな装飾を施した山(やま)や鋒(ほこ)は観ていても楽しいですね。又、独特の鉦(かね)の音は一寸もの寂しさを感じませんか。病気を治して欲しいという心からの願いが伝わってきますね。
 あまり考えたことがなかったかも知れませんが、折角の祇園祭の時期なので少しお付き合いください。

2、回答
 平安の時代に疫病が流行し町の半数が亡くなるという酷い状況だったようです。それで、この疫病を追い払うために「祇園祭」が始められたのです。
 その甲斐あって、疫病は少しずつおさまり、毎年、「祇園祭」が続けられるようになり、現在まで延々とその文化が継承されてきています。

3、本意
 これにもよく考えられた仕掛けがあるのです。実は「祭りをやる」というのは、町中を上げての共同作業が必要です。そして、神を迎えるための町内の清掃、飾り付けなど色々な仕事をする必要があります。
 もう、お気づきでしょう。皆が力を合わせて仕事をする。体を動かす。町は清掃され清潔になる。病原菌の居場所がなくなる。そして、町民は健康になる。
 前回の【お寺は山にあって参拝すると病気が治る】の理由と同じです。運動をさせるための仕掛けなのです。

 どうです、よく考えられた仕掛けでしょう。

 日本中、殆どの夏祭りは「健康促進」のための仕掛けです。神輿を担ぐ形のものは健康作りそのものです。東京三大祭(浅草の三社祭、神田明神祭、深川祭)など有名、無名の祭りを含め日本中何処にもあります。
 また、山車を町中を走って競わせる、大阪岸和田の「だんじり」や、福岡の「天神祭り」など激しいものが有りますが、まさに男の闘争心を爆発させて精神的にも平穏にさせる力があります。
 これら全てが日本人の作り出した「健康促進法」なのです。

以上  Snowman  .
 では、また。

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