1、疑問
「ありがとう」という言葉は私たち日本人は何の疑問もなく「感謝します」という意味と思っています。しかし、「ありがとう」とは「有難う」=「有難いこと」⇒「有り」+「難い」+「事」ということですね。何が「あり得ない程の事」のでしょうか。
2、推論
私の推測では「有難いほどのご親切に「感謝」します。」の「感謝」という単語が消えてなくなったものと思われます。
日本語にはこのような肝心な単語が消えてしまった言葉がいくつかあります。
もっと典型的なのは関西弁の「オーキニ」です。「オーキニ」とは「大いに」であり「大いにありがとう」の「ありがとう」が消えたもの。即ち、「オオキニ」は「有難たいほどのご親切に「感謝」します。」が消えたとも言えます。
3、外国語との比較
外国語では「感謝」という言葉そのものです。
1)韓国語
韓国語では「ありがとう」を 「カムサ・ハムニダ」と言います。「カムサ」とは漢字で「感謝」であり、「ハムニダ」は「します」なので、「感謝します」(ありがとうございます)という事なのです。
2)中国語
中国語ではご存知、「謝々」(シェシェ)ですから、これも「感謝感謝」ですね。
3)英語
英語ではおなじみの「サンキュー」または「サンクス」。 Thank you. または Thanks.で「Thank」は「感謝」または「感謝します」ですね。
4)ドイツ語
ドイツ語も同様で「ダンケ」または「ダンケ・シェーン」 Danke schoen で「 Danke 」が「感謝」でシェーンは「大変」という意味ですから。これも「感謝」という単語です。
5)ロシア語
ロシア語も同様で「スパシーバ」( Спасибо )が「感謝」という意味ですから。これも「感謝」そのものです。
外国語では当然ながら「感謝」という言葉そのものなのですから、日本語の 「ありがとう」って、やはりおかしいと思いませんか。
【余談】
日本語と韓国語は元は同じ言葉であった事が「感謝」からも推測できます。
日本語 = 「感謝」 ⇒ 「カンシャ」 ⇒ 「KANSHA」
韓国語 = 「感謝」 ⇒ 「カムサ」 ⇒ 「KAMSA」
ほら、殆ど同じでしょ。
おまけに、文法は殆ど同じなので、単語を入れ替えればそのまま翻訳できる程なのです。