Ver.1.01 1997/06/01 Shift_JISに移行 Ver.2.01 2014/08/05 1、ツーリング名:四国一周ツーリング (STー21、YMFrc 合同) 2、期 間 :平成9年(1997)4月29日〜5月4日(6日間) 3、メンバー :STー21(関東)SM(Snow Man) :BMW R1100ーRS STー21(関西)SD(Soft Dady):KAWASAKI ZEPHYR-1100 NG(Nice Guy) :KAWASAKI ZZR-1100 YMFrc UM(Ultra Man):BMW R1100ーRT (偶然、4台とも 1100cc ) 4、概 要 今回のツーリングはかなりのロングツーリングである。ゴールデンウイーク初日(4/29)から5/4迄の5泊6日の旅である。 総走行距離は2,500kmの予定でで初日は最も厳しい走行の800km/日の超長距離走行である。 今回の参加者は、東京からはUMさんと私の二人になってしまった(当初は4人の予定)が、ST−21関西支部から2人合流することになったので合計4人のグループとなった。 5、コース [第一日目] 265km 354km 自宅ーーーー海老名SAーーーー富士川SAーーーー浜名湖SAーーーー守山PA 4:15 4:50 5:25 6:15 6:55 8:00 8:30 9:15--35 441km ーーーー小牧JCTーーーー多賀SAーーーー吹田JCTーーーー西宮名塩SAー 10:25 12:00 13:05 660km ーーーー福崎ICーーーー山陽姫路ICーーーー竜野SAーーーー吉備SAーーー 13:35 13:45 14:00-30 (PASS) 808km ー早島ICーーーー与島PAーーーー坂出北ICーーーー五色台国民休暇村(泊) 14:30--15:30 15:40 17:15着 [第二日目] 五色台国民休暇村ーーーー鳴門公園ーーーー徳島市ーーーーー日和佐(大浜公園) 8:45 10:50 13:30--14:35 1073km ーーーー宍喰ーーーーー室戸岬ーーーーーー国民宿舎むろと(泊) 13:35--15:55 16:30--17:20 17:35着 [第三日目] 1157km 国民宿舎むろとーーーー四万十城ーーー竜河洞スカイラインーーーー竜河洞ーーー 9:00 10:15--11:00 11:10--12:20 1320km ーー南国バイパスーーーー高地市ーーーー桂浜公園ーーーーサンリバー四万十(泊) 14:00--45 17:15着 [第四日目] (SD、NG両氏と待合せ) サンリバー四万十ーーーー足摺岬ーーーーーー竜串ーーーーー宿毛市役所ーーーー 8:10 9:15--10:00 10:30--11:05 12:20-30 (昼食) 1600km 宇和島市内ーーーー大洲ーーーー松山ーーーー道後温泉ーーーーしらさぎ荘(泊) 13:40--14:30 18:30 [第五日目] しらさぎ荘ーーーー川内ICーーーーーーーー川之江ICーーーーー昼食ーーーー 9:05 9:55 松山自動車道 10:45 R192 11:40--12:40 脇町ICーーーー徳島ICーーー鳴門ICーーー鳴門大橋ーーーーー淡路島南SA 12:55 13:25 13:45 13:55--14:45 1900km ーーー津名一宮ICーーーー岩屋港=======明石港ーーーー舞子ビラ(泊) 15:00 15:50--16:20 16:40-45 17:00着--30入室 [第六日目] 舞子ビラーーーー神戸市ーーーー須磨公園ーーーー須磨ICーーーー西宮ICー 9:10 (pass) 9:45 ーーーーーーー??ICーーーーSD宅(休憩)ーーーー名阪国道ーーーー 大阪環状 10:10--45 ーー亀山ICーーーーーーー松川ICーーーー春日井ICーーーー小牧JCTーー 東名阪自動車道 東名 (昼食) ーーーー恵那峡SAーーーー恵那山トンネルーーーー駒ヶ岳SAーーーー双葉SA 中央道 13:40--14:35 (8665m) 15:15--45 16:45--17:10 2480km ーーーー談合坂SAーーーー八王子ICーーーー自宅 0D0:17265km 18:05 19:10 19:25着 6、走行記録 総走行距離 :2,480km 燃料:122.8L 燃費:20.2km/L (ODO:17265km) 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 総走行時間 :48時間25分 13;00 8,50 8;15 10;20 8;00 10;15 総 燃 料 : 122.8L 28.8 13.5 24.4 14.0 15.4 26.7 7、費 用 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 G A S: 14,004 3749 1701 3362 1764 1972 3220 高速・有料道路: 32,900 17130 100 560 6060 9050 宿 泊 日: 60,000 14000 10000 10000 14000 12000 昼 食 等: 7,350 1850 1150 1350 1000 1000 1000 入場券・土 産: 3,800 1500 2300 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 合 計 118,054円
8、日程報告
[第一日目] 午前3時起床。4:10出発し、集合場所である東名海老名SAには予定の集合時間
5:30より40分も早く4:50に到着した。いつも30分間に到着するUMさんはまだ来ていない。しかし、いつも通りの30分前には到着した。
前日の天気予報では、「前日の午後から下り坂、夜は本格的な雨」とのことだったので、出発時は完全に雨が残ることが予想された。
しかし午前3時に起きて外へ出て空を見上げて驚いた。そこは晴天で満天の星が煌いているではないか、ラッキー。
海老名SAを出発してからは富士川SA、浜名湖SAと約100km走行毎の休憩で東名、名神、中国、山陽の各高速道を乗り継ぎ、ついに瀬戸大橋を渡る。
瀬戸大橋は鉄道では何度か通ったことがあるが、自動車道は初めてである。天気は晴天で良好。出来るだけゆっくり走行する。それでも70km/h以下の走行はなかなか難しい。殆どの車が100km/hで走行している。バスが1台だけ私と同じ速度で走行していた。橋の途中に与島という所があり、途中、下橋することが出来る。
ここは、よく渋滞すると聞いていたが、極めて順調に走行出来た。ここでゆっくり記念撮影し、第一日目の目的地、五色台国民休暇村へ向かう。すべて順調に予定通り(17:30)目的地に到着。一日の走行距離は800kmで今迄の経験では最高であった。第二位は770km/日で、2年前北海道にツーリングしたとき東京→青森間であった。
「2日目]
五色台は丁度瀬戸大橋を見下ろす位置にあり、素晴らしい眺めの所である。
ここには、昨日湘南ナンバーの旧型のBMWが4台あったがこの人達が今日も一足早く出発した。
天気は曇り昼頃から雨になりそうな気配である。今日から時計廻りに四国を一周する計画だ。なぜ時計廻りかというと室戸岬も足摺岬を海岸沿えに走る計画なので、時計廻りなら、外側、即ち海岸側を走れるためにそのような計画とした。実は経験豊かな福山さんのアイデアである。
五色台は香川県高松市の近くにあり、これから徳島県徳島市に向かう。途中、淡路島、鳴門大橋が見える鳴門公園に行くことになった。私は以前ST−21関西の人達と鳴門大橋を計4回渡ったことがあるので馴染みがあるが、鳴門公園から鳴門大橋を見るのは初めてである。ここの鳴門展示館には鳴門大橋を作ったときのワイヤーロープ等の展示物があるはずなのだが施設の都合で閉館であった。
鳴門ホテルがあるところが鳴門公園の頂上でここからは鳴門大橋と淡路島が良く見える。しかし、雨が降り出し「小雨に煙る鳴門大橋」の眺めとなった。それも幻想的でまたよいものである。二日目の宿泊は室戸岬なのでかなり頑張る必要がある。徳島市はほどほどに、徳島市から室戸岬までの海岸線を楽しむ。
途中、ウミガメの産卵で有名な日和佐・大浜海岸に立ち寄る計画である。また、途中から雨が降り出し合羽(レインウエア)を着用する。大した雨ではないが、変化が激しいので、雨が降らないときも合羽を着たまま走行する。この大浜海岸で昼近くになったので、大浜荘で昼食することになった。この店は一階が土産店、二階が食堂になっており、小さいながら良い店であった。先客は中年の二人連れだけで、この店の客は我々二人を加えても計4人だけである。ここの主人が時代劇俳優のような「いい男」で滋賀県で修行したというこの主人は人柄もよく、言葉も極めて丁寧だ。そう言っては失礼だが、こんな田舎の小さな店の店主が東京近郊の下手な店よりよほど上品で顧客対応も良く、深く感心してしまった。
心が洗われたような気持ちになってUMさんと私は2台のBMWで太平洋岸を快走する。こちらは車も殆ど通らず、見通しのよい海岸線なので実に快適である。UMさんの新車BMW
R1100−RTと私のBMW R1100−RSは水を得た魚のように太平洋の荒波を左に見て快走する。これは将に二輪ツーリングの醍醐味である。
道路の右側に弘法大師の大きな仏像が見えてきた。それを通過してすぐ弘法大師が修行したという洞窟を探索。奥の方にコウモリが住み着いているらしく泣き声がする。丁度この地点から先の弘法大師の像の所までが遊歩道になっているので、ここを散策することにした。ビシャゴ岩で記念撮影。崖の中腹に大きな弘法大師像があり、この像のすぐ後ろに金色の寝た仏像があるという上から見るとなんとも変な取り合わせだ。
本日の宿舎である国民宿舎「むろと」は丘の上にあるが、宿からの眺めは良くない。
20年以上前に作られたとのことで、サービスも食事もまあまあであり、楽しみの風呂は4〜5人で一杯になるほどの小さな浴槽でまるで家族風呂のようだ。UMさんが20年前に訪れた時は、その頃としては洒落ていて良かったらしい。今でも名が通っているので宿泊客は多い。
ここも、ほぼ予定通り17:30に到着した。
[3日目] 朝起きると、昨日とは違い晴天の良い天気。三日目もまた室戸岬から足摺岬につながる弓形の海岸線をひた走る。
途中、竜河洞に立ち寄る。ここは、上り1kmにも及ぶ長い鍾乳洞で、かなりの見応えがあった。この洞窟は、弥生時代に人が居住していたとのことである。
南国バイパスを通って高知市を通過し、坂本竜馬の桂浜公園に到着した。駐車場もほぼ満車であったが、特に問題なく駐車出来た。ここは修学旅行の学生等が沢山いて騒がしい。この桂浜はもう随分昔になったがぺギー葉山の「南国土佐を後にして」の舞台となったところで、あの歌詞の「月の浜辺で焚き火を囲みーー」という雰囲気が伝わって来る。
坂本竜馬もこのような素晴らしいところで勉強したのなら、さぞかし良い考えが浮かんだのだろうな!と瞑想に耽った。
今日のの宿泊所は足摺岬の近く中村市にある国民年金の宿舎で「サンリバー四万十」である。ここは料理もよく部屋は20畳程の広さなのに、間違いではないかと思うほど値段も安い。
[4日目]
4日目は関西のSDさんとNGさんが合流する日だ。当初の予定では3日目の最後に足摺岬を見学の予定であったが、せっかく関西から来る二人がこのハイライトを見られないのでは気の毒と思い、4日目に延期した。
7:30にSDさんから電話が入り「約束の時間までに中村の「サンリバー四万十」に行けないので宿毛市役所で待つ」とのことになった。従ってUMさんと二人で足摺岬に向かい、その後、竜串という奇岩で有名な景勝地に向かった。竜串では雨が降り始め、合羽を着る羽目になった。関西メンバーとの待ち合わせ場所、宿毛市役所に行く途中、強い風雨にさらされ、6年ほど前に能登半島で経験した次くらいに激しいものであった。しかし、時間的にはわずか20分位であり、問題はなかった。待ち合わせ時間10:30には到底到着出来ず、約2時間の遅れになってしまったが、途中電話連絡がついたので、二人には勘弁して頂いた。
昼は予定通り宇和島の鯛飯を食べようと宇和島迄走ることにした。宇和島駅前の店で待望の鯛飯を食し一応満足した。あとは次の宿泊所、松山・道後温泉「しらさぎ荘」に行くのみとなり、久々に4台のリッターバイク(4台共1100cc)のツーリングとなった。
[5日目] 今日の天気も怪しい。厚い雲に覆われていて、バイクを暖機している間に雨がぱらついてきた。今日はまた1日雨かもしれないとの判断で皆合羽を着用した。「しらさぎ荘」の前で記念撮影して出発することにした。道後温泉の「坊ちゃんの湯」の前は相変わらず人出が多く混雑していた。この前を通り抜けて国道に出た。あとは松山道(高速)に乗るだけで、殆ど雨は降らないが徳島に向けてひた走る。途中、一般道に降りて昼食は「讃岐うどん」を食することにした。この国道の沿道ではまあまあの店らしいが、「讃岐うどん」を昔何度も食べたことのある私にとっては及第点の味であった。
今度は徳島道路(高速)に乗り鳴門に向かう。鳴門大橋は四国一周ツーリングの2日目の朝に訪問した所であるが、今回は見る立場でなくこの橋を渡る者の一人として走行した。
鳴門大橋から続く有料道路は割合空いていて快適に走れる。SDさんはNGさんのZZR−1100と交換してテスト走行することになった。このバイクはMax320km/h出るという車で、加速もよいらしい。SDさんとUMさんは見る見る小さくなってしまった。私はほどほどの速度で、ZEPHRE1100に乗り換えたNGさんと共にこの
二人を追いかけた。
岩屋までの国道は関西にいた頃、何度か通ったが、以外と走り出がある。大きな立仏像を左に見て岩屋港に到着した。ここからはフェリーで20分で対岸の明石港に到着した。
今回の宿は「舞子ビラ」といって、年金福祉財団の経営する宿舎で、シティーホテルのような設備を有している。今日はお日柄が良いのか、結婚式帰りのお客様が沢山エレベータで乗り合わせた。我々の皮ジャンとブーツのツーリング姿はこの場にマッチしない。中には法事帰りの方々もおり、千差万別の客層である。
兎に角案内された部屋に行くとその部屋は最高。窓の正面は今年9月完成予定の明石淡路大橋が一望出来るのだ。窓から見えるその景色は大橋一色で、橋の始端、吊り橋の主柱そして対岸と橋全体が一望出来るのだが、28mmの広角レンズでも1画面に入りきれず、2枚に収めた。
[6日目]
「舞子ビラ」での夜明けは曇り。雨が降らないのが幸運と思うのがよさそう。
SDさんのお招きで、当初予定の名神、中央道経由を変更し、奈良にあるSDさんのお宅で小休憩して、東名阪、中央道経由で帰るルートに変更した。
早朝、須磨公園に立ち寄ったが、入り口から車が渋滞して動かない状況なので訪問を断念し、名神、大阪環状経由で奈良に入ることにした。SDさんのお宅で30分休憩し、コーヒーをご馳走になった。SDさんとNGさんが途中まで見送ってくださった。
中央道に入ると少しづつ晴れ間が出て、周りの景色が奇麗に見える。恵那峡SAで休憩し、日本一長い恵那山トンネル(全長8650m)を一気に走り抜ける。あとはうす曇りの空に日本アルプスと駒ヶ岳周辺を見つつ爽快に走った。あとは100km走行毎(1時間毎)の休憩で、駒ヶ岳SA、双葉SA、談合坂SA、そして自宅に到着した。
[おわりに]
今回の総走行距離は2480kmで、1回のツーリングでは最長であった。北海道ツーリングの時には、帰りにフェリー(室蘭→東京)を使ったので、2000kmであった。
今回も、ノントラブルで快適なツーリングであった。
以上