<混浴の女夫淵温泉>
1、実 施 日 平成9年7月12日(土)雨時々曇り
2、目 的 地 女夫淵温泉(めおとぶちおんせん)
3、集 合 関越道・高坂SA 6:30集合 6:45出発
4、メンバー ST−21:AB(American Bear); HONDA MAGNA-45
SM(Snow Man) ; B M W R1100-RS
YMFrc:UM(Ultra Man) ; B M W R1100-RT
5、コ ー ス
6:30集合 圏央道 関越道 6:45出発 自宅ーーーー入間ICーーーー鶴ヶ島JCTーーーー高坂SAーーーー上里SAーー 5:10 6:10--6:40 7:10--8:10 (豚汁) (昼食バーベキュー) ーー赤城高原SAーーーー沼田ICーーー片品ーーー白根温泉ーーーー光徳牧場ーー 8:40--9:10 10:10--40 11:30--12:40 ーー金精峠ーーーー山王峠ーーーー山王林道ーーーー川俣温泉ーーーー女夫淵温泉ー (ダート) 13:00--14:20 ーーー川俣温泉ーーーーGASーーーー栗山村ーーーー霧降高原道路ーーーー日光市 15:10 日光宇都宮道路 東北道 ーーーーーーー宇都宮JCTーーーー佐野SAーーーー蓮田SAーーーー川口JCT 17:20--18:00 (PASS) 外環道 中央道 ーーーー大泉ICーーーー高井戸ーーーー調布ICーーーー八王子ICーーーー自宅 20:50
6、費 用
ガソリン 2,796 (1630+1166)
有料道路 6,720 (2750+250+420+2400+400+500)
飲 食 5,300 (683+3800+815)
入 湯 料 1,000
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合 計 15,816
7、走行記録
走行距離:489,3km 燃料:24.7L 燃費:19.8km/L
( BMW ODO:17755km ) (13.6+11.1)
総時間:14時間40分
8,今回ツーリングのポイント
「混浴の女夫淵温泉」
9、状況・感想
今回のツーリングは、新たに入会されたABさんの初参加である。朝から雨で初参加のABさんは大変だろう。高坂SAに6:30集合であったが全員時間内に集合した。
(1)初の雨天走行
初参加のABさんは雨天に走行したことがないと言う。また高速道路も初めてということで、先頭を走行するUMさんは、初参加のABさんを気遣ってゆっくり走行する。
この高速道を80km/hで走行するのだが、この速度を保つのはかなり難しい。
他の車がどんどん我々の3台のバイクを追い越して行く。それどころか、先頭のUMさんと二番手の私は2台ピッタリついて走行しているが、3台目のABさんは車が3台入れる位の車間で走るので、他の車がその中に入らぬか気が気ではない。自ずとスピードを80km/h以下に落とし、ABさんとの車間を狭くする。
(2)ABさんの感想
初めての高速走行、初めての雨天走行で、大変緊張した由。それは初体験故、大変だったと思う。しかし、いろいろな状況を聞いてもっと驚いた。それは、ヘルメットの中が曇って先がよく見えないのだという。これも経験か?雨天走行でヘルメットのシールドを完全に閉じていると、内部が自分の息で白く曇ってしまい視界ゼロ走行になってしまう。
これも、ノウハウがあってシールドを少し上げれば、新鮮な空気が入ってくるので、シールドがすぐにクリアになるのだ。知らないとは恐ろしい。この視界ゼロに近い状態で高速道を走っているのだから、ABさんの恐怖は相当なものだったに違いない。
(3)予想外のダート
兎に角、高速道路を降りて、国道を走り、山間部を走ることになった。私の使っている地図は7年前の古い地図で、この地図によると、これから女夫淵温泉に行く山王林道はダート(未舗装道路)になっている。ところがUMさんの新しい地図によると全面舗装だという。初参加のABさんは未舗装の道を走った経験がなく不安がっている。
今回計画してくれたUMさんによると「全面舗装されているので心配ない」とのことで決行することになった。
しかし、暫くすると工事区間があり、ややダートであったがどうにか通過し、ABさんの不安が払拭されたかに見えたが、その後またダート。今度は工事区間ならぬ、元々ダートなのだ。少し行けば解決すると思いきや、これが長い。大変心配したABさんはどうにか転倒することもなく、この長いダートコースをクリアできた。
(4)女夫淵温泉
女夫淵温泉は山深いところにあり、交通の便も割合悪いので訪れる人が少ない。しかし、温泉通の人にはよく知られているため常連客が多いらしい。
我々3人はホテルの前にバイクを止め、タオルとカメラだけを持って、ホテルの下方にある川岸の露天風呂に向かう。
その露天風呂の入り口には「入湯料を取る人」兼「監視人」の老人が一人いるだけで、テレホンカードのような入場券を購入して「自動チェックイン機」を通り、幾つかの露天風呂があるエリアに入って行く。そこには一つだけ女性客用の露天風呂があり「女」と書いた暖簾が下がっている。それ以外は全て混浴である。
(5)二人のビーナス
我々が裸になるとすぐ、その前に中学生くらいの女の子が二人元気に露天風呂に入るところだった。この若い二人は本当に美しかった。この近距離で裸の女性を見たのは久々で、本当に「二人のビーナス」を見ているようだった。
この二人は我々がいても、特別に恥ずかしがることもなく、スッポンポンで浴槽内を走り廻り、近くの河原に下りて大きな石伝いに跳び歩いているのだから驚いた。そのまま、0℃近い冷水の川に入ろうとしたので、大声をかけて引き止めた。このまま水にはいると手足が麻痺してしびれ動けなくなり、そのまま水に流され死に至るからである。地元のおじさんもやはり大声で引き止めた。このおじさん曰く、年に3人くらい霊柩車のお世話になるという。「冷水の怖さ」を知らないということは本当に恐ろしいことなのだ。
(6)白いビーナス
我々が初めて露天風呂にはいると、小さな洞窟の奥から若い男女の声がする。この洞窟風呂は中に大人3人が入れる小さな物で腰が掛けられるようになっている。実はこの洞窟風呂に外国の若いカップルが入っていたのだ。その後暫くして二人は出てきて、我々と交替してくれた。我々も出てからこの二人とフランクに話をして大変親しくなり日本の温泉の良さを話したり、写真を撮り合ったりした。この二人の内、男性はスウェーデン人で、女性はノルウェー人であった。
私は混浴風呂に若い女性と一緒に入った経験が何度かあるが、白人の女性と一緒の浴槽に入り、裸体を見るのは初めてであった。水に濡れた輝くような素肌は本当に美しい。江ノ島の「裸弁天」の様に白く輝いていた。
(7)全てオープンな混浴露天風呂
このスウェーデンの男性とノルウェーの女性は恋人らしく、大変親しく湯の中でじゃれあっている。そのうち、その女性が突然湯の中で逆立ちしたのだ。そして彼にも逆立ちをそそのかしている。その男性も恥ずかしがりながらも女性と同様に湯の中で逆立ちした。 我々は夢でも見ているのかと思うくらい、信じられない光景であった。しかもこの露天風呂は、ホテルの全室から見下ろせるだけでなく、この露天風呂のある川に架けられた吊り橋を通るハイカーからも丸見えの所にあるのだから、このオープンさにはビックリ仰天である。
私は若い頃、北海道登別の大滝館や鹿児島県指宿のジャングル風呂で大勢の老若男女が一緒に入り大変なオープンさを体験したが、ここのように外部からも見えてしまうようなオープンな処は初めてである。そして、入っている人も特別に恥ずかしがらない自然さに、昔ながらの日本の露天風呂を見た様な気がした。
そして最後に、この若い恋人達曰く、「この数年<日本の温泉巡り>をしているが、ここが最も気に入っている」とのことだった。
(8)今回のツーリング
今までにない健康的で楽しく国際的な露天風呂を堪能出来た。初参加のABさんも十分満足されたことと思う。ABさんとは次回のツーリングで再会する約束をして別れた。
それでは又、 前のページに戻る