「蔵王のお釜」の崩落を見に行くツーリング・報告

1、日  程  平成9年10月10日(金)〜12日(日)

2、メンバー  ST−21:SM:Snow Man               (TS:Tokyo Sunrise)         YMFrC:UM:Ultra Man

       (参加メンバー車種紹介)               SM:BMW R1100−RS               UM:BMW R1100−LT               TS:今回、四駆

3、目的地   蔵王のお釜・米沢市内・裏磐梯・吾妻小富士

4、概 要

 今回のツーリングは「最近崩落した蔵王のお釜」を見に行くこと、そして、永い間ご一緒にツーリングしたTSさんが米沢に転勤されたので、ここにて合流してバイク談義をすることが主な目的である。

 今回の参加者は、UMさんと私の二人になってしまった。しかし、10月11日(土)はST−21のTSさんと米沢で合流することになったので、二日目は合計3人となった。そして、TSさんの四輪で市内観光をお願いすることになった。

5、コース [第一日目]                  7:00集合           東京外環     東北道  80km 自宅ーーーー和光ICーーーー川口料金所ーーーー蓮田SAーーーー佐野SAーー 5:35    6:30      6:47        7:00     pass 177.5km                    293.5km(GAS14.8L) ーーーー上河内SAーーーー那須高原SAーーーー安達太良SAーーーー国見SA     8:35--50      pass       9:55--       11:05--20 東北道         Plan 14:00--15:00        430km ーーーー白石ICーーーー刈田岳(蔵王山・お釜)ーーーー蔵王温泉 15:40     11:35      14:00--15:10      (蔵王スカイパレス泊)

[第二日目]  Pr14,R13     R13 蔵王スカイパレスーーーー赤湯温泉ーーーー米沢(上杉城址公園)ーーーーー   9:30        10:30      10:55

米沢織物歴史資料館ーーーー昼食(おそば)ーーーー旧米沢工業高校ーーーー

造り酒屋・博物館ーーーー「一刀彫り」土産店ーーーー米沢日電ーーーー展望台 R13,Pr233 ーーーー小野川温泉(吾妻荘泊)      16:30

[第三日目] Pr2 吾妻荘ーーーー杉の下ーーーー白布温泉ーーーー西吾妻スカイバレーーー檜原湖 8:20     8:40     9:00   R115 ーーーー五色沼ーーー磐梯吾妻レークラインーー高森ーー磐梯吾妻スカイライン     9:30-40   (Rain Ware)   (吾妻小富士) (610km(GAS7.0L)              708km ーーーー浄土平ーーーー福島西ICーーーー安達太良SAーーーー那須高原SA   10:40--11:25    12:35       12:50       14:20--40

              815km ーーーー上河内SAーーーー佐野SAーーーー蓮田SAーーーー 川口料金所ー      pass      16:05--25    16:50--17:10     17:20       環八・R20 (10.4L)  943km ーーー大泉ICーーーーー調布ICーーーー八王子ICーーーGASーーー自宅    18:00       18:40      18:50           19:00

6、走行記録

 総走行距離:943km   燃料:49.3L   燃費:19.1km/L  総経過時間:17時間45分(10:05+7:00+10:40)

7、費 用             3日間計    1日目    2日目    3日目 G  A  S :  5,765  1,865         3,900 高速・有料道路 : 15,010  6,900         8,110 宿  泊  日 : 24,400 10,000 14,400 昼  食  等 :  3,419    919  1,450  1,050 入場券・土 産 :  1,700         1,700 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 合     計   50,294 19,684 17,550 13,060

高速料詳細  10/10 :  500+400+5350+650(Lift)  10/12 :  630+630+1150+100(PF)+4700+400+500  PF:Parking Fee

8、日程報告

[第一日目]  午前4時起床。5:35出発し、集合場所である東北道・蓮田SAには予定の集合時間7:00に到着した。UMさんは既に到着していた。前回1時間で到着した実績はあったが、今回、3連休で渋滞することを考慮していなかったため、1時間25分もかかり「30分前到着」は果たせなかった。
 いつも集合時間の30分前に到着していた私が遅かったのでUMさんが心配してくれたそうだ。でも集合時間にはギリギリ間に合った。
雨も上がったので上河内SAで合羽を脱いだ。
 安達太良付近では高村孝太郎の「知恵子抄」を思い出しつつ走った。「福島には本当の空がある。、、、、」というように、安達良山に晴れ間が出来て青空が見えた。
 白石ICを下りて刈田岳に行く途中の道路は渋滞し、その上1車線の脇が殆どなく二輪車でもすり抜け出来ない程の狭い道路である。上り坂の渋滞は二輪車にとっては地獄である。クラッチを握る左手はもうすぐ痛みが増し麻痺して握れなくなってしまう。こういう状況ではやむをえない、対向車線に車が来ないことを十分確認して、対向車線脇を追い越すしかない。どうにか刈田岳駐車場に無事到着した。

 お釜を見るためのリフトは長い行列になっていたが20分待ちで乗る事が出来た。崩落したお釜の淵は確かに大きな傷痕を残していた。やや曇っていたものの幸い雲の流れが速く、待っていると大きな晴れ間が覗くので、そのタイミングを見てカメラのシャッターを切った。二年前に来たこのお釜は、雪と氷で死んだ鰯の目のように白く美しはなかったが、今回は本当に美しい「お釜」を見ることが出来た。
今日の宿舎、蔵王スカイパレスは前回来たときと同じホテルであった。

「2日目]  今日の天気は予報では雨。覚悟はしていたもののやはり雨は嫌いだ。早朝温泉に入ろうと起きて窓を開け外を見ると晴れている。ハッピーと思いつつ温泉に入り、のんびりして温泉から出て部屋に戻ると外は強風と雨になっていた。
 合羽を着ての出発となり、赤湯温泉経由で米沢に向かった。11:00に上杉城史苑駐車場でTSさんと待ち合わせて、10:55に到着。UMさんの計画の精緻さに驚く。しかし、TSさんはまだ来ない、携帯電話で連絡を取ったところ急用で10分ほど遅れるとのことでまずは一安心である。
 上杉城史苑を散策してから、米沢織物資料館を見学して、TSさんのお勧めの「そばや」で昼食と取った。午後は、造り酒屋・博物館、「一刀彫り」土産店、米沢日電、「米沢市が一望出来る高台」に案内して頂き、二日目の宿、小野川温泉・吾妻荘に到着した。
TSさんは単身で米沢に赴任して市内にマンションを借りているが、今回は小野川温泉・吾妻荘に一緒に宿泊してくれた。吾妻荘はTSさんの顔で大変良い待遇をしてくれた。例えば部屋は旧館ということだったが次の間付の広い部屋で、サービスも良く土産つきだった。TSさんは今迄私とご一緒した時、私が撮って差し上げた写真を大事にファイルして、丁度一冊の写真アルバムに仕上げて今回持ってきて下さった。このアルバムを見ながら今迄のツーリングを回想しながら、3人で久々のバイク談義に花を咲かせた。

[3日目]  今日はTSさんが地元のお付き合いで米沢市主催の「芋煮会」に参加の予定で、吾妻荘出発後、お別れとなった。
 我々2人は白布温泉経由で檜原湖に向かった。五色沼を通過後、急に雨が降り出し強くなったので、磐梯吾妻レークラインの途中で合羽を着用した。風も強く嵐の様相。高森を左折して横向温泉から磐梯吾妻スカイラインに入り半分ほど行くと、雨に白いものが混ざり、霙と分かった。五分もしないうちに雪となり、下手をすると、磐梯吾妻スカイラインを通過出来なくなってしまう。
 アマチュア無線に他のツーリンググループの無線が飛び来んで来た。ハーレーの混ざったグループらしく下手をすると山を下りられなくなる旨、大騒ぎしており、音が益々鮮明になり遂にそれらしきグループとすれ違った。これから五色沼方面に向かうらしい。
 どうにか峠の頂点、浄土平駐車場に到着。駐車場のおじさん曰く「初雪」だという。雪は激しく吹雪となった。トイレ休憩をしてバイクに戻ると、奇跡が起きた。急に晴れ間が出来て吾妻小富士が青空の中にクッキリ見えるではないか。吾妻小富士登頂をあきらめていたが急遽登ることにした。念のため防風防寒のため手袋とヘルメット着用という、厳めしい格好での登山である。
 頂上に到着し写真を撮ろうとすると天気が急変し又、強い吹雪となった。風が強く身体が火口に吹き飛ばされそうになる。強風を避けるためしゃがんで写真を撮った。吹き付ける雪で顔が痛く手のひらで顔を覆っての記念撮影である。
 早々に浄土平迄下り、吾妻山を早く下山することにした。雪が道路に積もりだしたら二輪車は走行不可能になってしまう。道路の脇が白くなってくる、気が気ではない、早く下りよう! しかし他の四輪車も慎重で速度が遅く、また、雪がヘルメットのシールドに付着して前方が良く見えない。こちらも慎重に、曲がりくねった道をゆっくり走行する。
 無事下山し、東北道・福島西ICから高速に乗る事が出来た。安達太良SAに着くと空はもう晴れて、さっきの吹雪は何だったのだろうと思う。

[おわりに]
 今回も事故やマシン等のトラブルもなく、所期の目的である「蔵王のお釜の崩落現場」も確認出来、TSさんとも会え、「福島の初雪」にも遭遇し、楽しいツーリングとなった。


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