<トライアングル・ツーリング> 1、日 程 平成10年5月31日(日)曇のち晴 2、集 合 常磐道・千代田PA AM7:30集合 7:45出発 3、メンバー ST−21: KB : Knowledge Bank ;KAWASAKI ZZ-R400 SM : Snow Man ;BMW R1100-RS YMFrc: UM : Ultra Man ;BMW R1100-RT 4、コース 自宅────八王子IC────高井戸IC────和光IC────三郷JCT 5:40 5:50 6:05 6:23 6:38 7:30集合 123km 212km 257km ────三郷料金所────千代田PA────中郷SA────いわきJCT 6:40 7:05-30 8:15-30 9:50 295km 高嶺氏パンク 355km(昼食) 434km ────阿武隈SA(GAS)────磐梯SA────阿賀野川SA──── 9:20--10:00 10:40--11:45 12:30--55 466km 500km 520km 548km 新潟中央JCT────栄PA(GAS)────長岡JCT────越後川口SA 13:15 13:30-35 13:50 14:00--40 625km 633km 698km ────谷川岳PA────赤城高原SA────藤岡JCT────上里SA 15:20-40 15:50--16:10 16:20--17:00 747km 765km R16 788km ────鶴ヶ島JCT────入間IC─────八王子(GAS)──自宅 17:30 17:40 18:20 5、費 用 ガソリン 4,360 (1728+1170+1462) 高速道路 12,150 (500+400+11,250) 飲 食 1,831 (1365+120+346) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 合 計 18,341 6、走行距離 総走行距離:788km 燃料:39.8L 燃費:19.8km/L ( BMW ODO:244794 km ) (15.1+10.2+14.5) 7、今回ツーリングのポイント ・トライアングル・ツーリング。 (常磐・磐越・北陸・関越の4高速道を逆三角形に走る) ・昨年開通した磐越道を走る。 ・風光明媚の磐越道の走行。 今回のツーリングは昨年全面開通した磐越道(福島県いわき市〜新潟県新潟市)を走 ろうとKBさんが発案したのがきっかけである。 そこで私は、当然、三郷ICから常磐道を北上していわきJCTを左に折れて磐越道 に入り、三春、郡山、磐梯、会津若松を経て新潟に入り、北陸道を南下し、途中、長岡 JCTを左折し関越道を南東方向に下ってくるというルートを想定していた。 ところが、KB案は会津若松までは同じだが、ここで下りて喜多方までR121を北 上し喜多方ラーメンを食した後、東北道で東京に戻るという計画であったらしい。 実は、中郷SAで3人が合流したときにその考え方の違いに気づき、そこで今日のス ケジュールを相談することになった。 私の案は磐越道が全面開通したことが今回のツーリング計画の発端なので、逆三角形 のルートを提案した。KBさんもUMさんも走ることには異論がないのですぐに賛同 し、私の案の通りに走ることになった。 今回のツーリングは「走るだけでは能がない」と云っていたST−21の精神(?) には反する行為である。今回のツーリングほど走ることを除けば殆ど意味のないツーリ ングなのだから。第一、東京の三郷料金所を通過し最後の東京の出口(人によって異な るが私は圏央道・入間IC)まで一度もICを下りないことである。 高速料金だけでも1万円を超え、TOTALで12,150円にもなった。 [事の発端] 昨日(土)は当初BP(Bike Polisher)さんが計画した「三春滝ザクラを見るツーリング 」に行く予定であったが、天候不順でBP幹事の判断で前日(金)の夜に中止となって しまった。 ところが日曜日は良い天気との予報なので、急遽、UMさんが「BPさんが計画した ルートを一人でツーリングに行く」とのFAXが我が家に届いた。そして、最後の行に「 よろしかったらどうぞ」と書かれていた。 これは、UM流独特の「強制はしないが、でも行こうよ!」とのやんわり勧誘である。 折角のお誘いに断る理由はない、二つ返事でOKの返事をして準備にかかった。土曜の 午後、KBさんが気になって同様の主旨でお誘いしたら、予定が入っているので都合が 付けば行くとの快い返事を頂いたのだった。 そこで、集合時間と集合場所はBP案にし、その他は集合してから決める事にした。 10、状況・感想 (1)集合 いつもはメンバー全員の共通する最寄りのSAで集合するのだが、今回はKBさんの 自宅ある地区の都合で常磐道・千代田PA(当初のBP案)と決まった。いつもなら、 守谷SAである。 KBさんはこの日予定が入っていたので、こられないかも知れない、予定の時間にこ なければ欠席と言うことにしてほしいと。しかも参加の場合はKBさんが集合場所に最 も近いので一番先に来ている予定とのことであった。 私は7:05に到着したがKBさんはいない。私の到着後すぐUMさんが来られた。 やはりKBさんは無理だったようだ。しかし、万が一ということもあるので7:30丁 度まで待つことにした。やはり来なかった。7:30ジャスト出発。 (2)天気は良好、快適な走行。 今朝は曇っていたが、千代田PAに着いた頃良い天気になった。北の空は明るく我々 の行く先は明るい。気温も爽快で最高のツーリング日和である。 UMさんと無線で話しながら軽快なツーリングが始まった。美野里PAを通過すると きはもしかしてKBさんが待機しているかもと思い駐車場を見ながら走行した。やはり 見えなかった。もうあきらめよう。 次の休憩は130km程先の中郷SAなので、そこを目指し快適な速度で走行する。 日立北ICを越えてすぐ、かなり速く走行している我々のバイクを猛スピードで追い越 し我々の前に入り込んだバイクがいた。しかも、手を挙げて後ろを振り向いた。そうな のだ、KBさんだった。 やはり彼は予定を変更して我々のツーリングに参加してくれたのだ。 完全にあきらめた後だったので感激し、その嬉しさに目頭が熱くなった。 (3)ツーリング計画の相談 KBさんとは次の休憩場所である中郷SA(17km程先)まで兎に角一緒に走行す ることになった。高速道の途中でバイクを止めることが出来ないからである。 KBさんの話によると「KBさんが集合場所を間違え、待っていたPAで我々の通過 を確認して追いかけて来た」のだという。兎に角、良かった。彼曰く「速くて追いつ かない!」とのこと。でも追いついたのだから彼も速い。 そこで、3人で今日のツーリングルートを改めて相談することになり、前述のと通り「 逆三角形のルートで高速道を途中で降りないツーリング」と決まった。 (4)初体験の磐越道 いわきJCTから左に折れると磐越道だ。磐越道は殆どが片側1車線なので遅い車を 先頭にすぐに串団子のようになって連なって走る。所々に追い越し車線があるのでその 地点が来ると一気にスピードを上げてこの串団子を追い越し先頭に出る。 しかし、暫くするとまた遅い車が先頭の串団子に追い着き、また「ゆっくリズム」の 世界に突入する。暫くの我慢が続く。次の追い越し車線に出るまで周りの山々の緑を堪 能する。 磐越道についてもう一つの発見がある。それは、道路は上空から見るとほぼ直線のよ うになっており、中央道のように葛折に成っていない。しかし、その代わり山の起伏通 りの道が多く、上ったり下ったりが続くので船のピッチングの様だ!こういう高速道路 は珍しい。多分。トンネルや橋を避けて経済的に作ったからではないかと思う。でも良 い面もある、それはトンネルが殆どないので美しい自然を堪能できることである。「若 く明るい歌声に、、、、、」の「青い山脈」の曲のように美しい山々が連なり本当に素 晴らしかった。 (5)雄大な磐梯山 磐梯熱海ICからは山に向かって走り、4つのトンネルが続く、それを抜け下り坂に さしかかると眼下に猪苗代の風景が見えてくる。猪苗代・磐梯高原ICを通過した頃、 右手に磐梯山、左手は緑の早苗の平野が広がる。この雄大な自然は言葉に表現できない 程である。この辺の磐越道は殆ど一直線で前に進むに従い右手の磐梯山の姿が微妙に変 化し、丁度真南に来た頃、磐梯山は「会津富士」と云われるように富士山の形に見える のだ。磐梯山SAで休憩し早めの昼食をとることにし、その後、磐梯山を背景に記念の 写真を撮った。 (6)トンネルの連続 会津若松ICを越え、新鶴PAを過ぎるといよいよ山の中に突入して、新潟の阿賀野 川SA迄の間に大小8つものトンネルが続く。 (7)阿賀野川SA 最後のトンネル西山トンネルを抜けると、下り坂になりすぐに阿賀野川SAだ。ここ もまだ新しく出来たてという感じで、まだ十分な活動も見られず、客の数も少ないため か活気がない。新しくできた割にはオートバイ専用のパーキングエリアは設定されてな い。 建物の裏側に行くとかなりの広場があり、ここの高台から下方に阿賀野川、磐越道、 R14、そして川と国道の間に大きな道の駅が見え、なかなかの景色である。 ここへ来ると、いよいよ新潟だ!と云う感じがする。
阿賀野川SAから見た阿賀野川 |
(9)米所、新潟 阿賀野川SAから40km程で新潟中央JCTに到達しそこから北陸道に入る。ここ から長岡JCT迄、米所、新潟の広大な平野をひた走る。左手に新潟新幹線の高架橋が 北陸道にほぼ並行して走っているが、広い田圃の中を一直線に走る新潟新幹線の高架橋 は何か違和感がある。当時の田中角栄首相が無理矢理作ったという感じがしないでもな い。 新幹線から見る新潟の田圃の風景と北陸道から見る光景はかなり違って見えた。新幹 線から見るとその恩恵に浴している県民と同様の立場でその良さと感激だけが感じらた からかもしれない。北陸道から見る新幹線の高架橋は第三者の冷めた目のようにその異 様さだけが感じられる。 (10)スキー場のオンパレード 長岡JCTから関越道に入り、越後川口SAで休憩。ここからは山にさしかかり、有 名な新潟のスキー場のオンパレードである。小千谷高原、浦佐国際、五日町、十日町市 民、六日町坂戸、上越国際、石打、石打丸山、ガーラ湯沢、岩原、神立高原、湯沢中里 、土樽、兎に角、スキー場のオンパレードで関越道の両側は立派なリゾートホテルが林 立しており昔しか知らない人たちはさぞこの発展ぶりに驚くことだろう。 そう、東京側から旧国鉄で来ると「長い国境のトンネルを抜けると雪国だった」で有 名な川端康成の「雪国」の舞台になったあの湯沢温泉のあるところだったのだが、今は ヨーロッパのリゾート地の様相である。 (11)清水の名水 そして、これらのスキー場を通り、長い関越トンネルを抜けると谷川岳PAに到達する 。KBさんは物知りでこの谷川岳PAに清水の名水が湧き出ている所があるというので 、ここで小休止。確かに名水はあった。 この近くに旧国鉄が新潟新幹線用に新清水トンネルを掘ったとき湧き出た水を、今の JR東日本が「清水の名水」と名付けてミネラルウォータとしてJR各駅で販売している 、それと同じである。 (12)お別れ 3人が一緒に走り一緒に休憩する最後のSAは上里SAだ。谷川PAから一気に上里 SA迄走るが、格段の景色は感じられず、ひたすら帰路を急ぐ。ここで解散とした。 UMさんとは鶴ヶ島JCT迄は一緒で、ここでお別れとなった。 (13)料金所の係員の驚き 圏央道・入間ICで下りたときの話。係のおじさんは、キップを見るなり「三郷料金所」 ?と一瞬、考えた。それは、三郷と入間は直線距離で40kmもない近いところなのと 、高速でつながってないからである。でもすぐにそれと気づき、「ぐるっと廻ってきた んですね(納得)」と云うと料金を機械で計算し「11,250円です」と答えた。 思わず、「そうです。磐越道が全面開通したので常磐、磐越、北陸、関越を廻ってき ました」と云うと大変驚いていた。 今回も天気とメンバーに恵まれ、快適で有意義なツーリングが出来た。 以上