Ver1.01 2000/06/05 Ver3.01 2000/06/17 Ver4.01 2000/11/08 1、日 程 平成12年5月20日(土)雨〜21日(日)雨のち晴 2、目的地 高瀬川水力発電所の見学、乗鞍高原散策 宿舎:休暇村・乗鞍高原 3、集 合 1)中央道・談合坂SA AM7:15集合 7:30出発 2)長野道・みどり湖PA AM9:00集合 9:15出発 4、メンバー ST−21: (関東) AB(American Bear) : HONDA VALCURE 1500 TS(Tokyo Sunrise) : HONDA VT-1100 SM(Snow Man) : BMW R1100-RS (中部) TB(Teddy Bear) : HONDA ST-1100 Pan European(急用で欠席) (関西) EB(Energy Boy) : MITSUBISHI PAJERO (4WD) SD(Soft Daddy) : KAWASAKI ZEPHYR-1100 SB(Speed Boy) : BMW K100-RS 5、コース [1日目] 0 km 6km 7:15 集合37km 自 宅――――八王子IC――――談合坂SA――――双葉SA――┬――岡谷JCT 6:25出発 6:35 中央道 6:55--35 Pass │ 6:45集合 │ 関西――――名古屋IC――――内津峠PA――――駒ヶ岳SA――┘ 5:00出発 6:20 中央道 7:00 出発 Pass 9:00 集合146km (GAS)197km <昼食>245km 254km みどり湖PA――――梓川SA―――豊科IC―――――大町―――――高瀬川テプコ館 8:55-9:25 長野道 9:35 10:00 R19 11:10--12:00 K326 12:20-15:50 352km ――――大町――――穂高――――――松本・新村――――――休暇村・乗鞍高原(泊) R326 R147 安曇野広域農道 R158+乗鞍スーパー林道 18:00 [2日目] 352km <全体解散> 393km 414km 休暇村・乗鞍高原――┬―乗鞍高原界隈散策――――松本IC――――みどり湖PA― ― 10:00-10:20 │(土砂降りのため中止)R138 11:30 11:50-12:00 (写真等) │関西方面 (解散) └―郡上八幡IC―――名古屋IC―――養老SA〜〜〜〜〜自宅 東海自動車道 名神道 夫々帰宅 18:00 東京方面 488km (昼食/解散)550km 586km 590km ――岡谷JCT――――双葉SA――――談合坂SA――――八王子IC〜〜〜〜自宅 中央道 12:45-55 13:50-14:45 15:10 15:25 6、費 用 (八王子起点、概算) 計画値 実績値 ガソリン 3,000 3,230 (1091+1061+1078) 高速道路 7,000 7,410 (3600+310+3500) 宿泊費(宴会込) 14,000 12,500 昼食等 3,000 2,100 (850+1260) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 合 計 27,000 24,250 7、走行距離 BMW R1100-RS 総走行距離:590km 燃料:31.1L 燃費19.0km/L (ODO:38775km) (10.4+10.0;10.7) 8、今回ツーリングのポイント (1)東京電力・高瀬川テプコ館の見学。 高瀬川水力発電所の概要説明、3つのダム観光、発電所の内部見学を3時間 かけて行うマイクロバスツアーである。 今回は午後のツアーに参加した。 (2)乗鞍高原 乗鞍高原周辺にはのんびり散策するところが沢山ある。 いつもは時間の関係でパスしてしまうことが多いので、今回はゆっくり 散策してみる計画であったが土砂降りのため中止。その後晴れ。 9、今回の意義・特徴 (1)多数メンバー参加 今回は遠距離の関西支部から3人もの方々が参加し、関東本部からは、3人の メンバーが参加し、2年前の黒四ダム見学と同様の多数参加となった。 (3)両復帰・歓迎ツーリング 今回は「EBさんの活動復帰祝い」と「TSさんの東京復帰祝い」の二つを同 時に祝い、ST−21の益々の発展を祈念する行事となった。 9、内容 今回のハイライトはサイエンス・アドベンチャー第4弾「高瀬川テプコ館」(東京 電力・高瀬川水力発電所)の見学である。 [1日目] (1) 天気は雨 週間天気予報では20日(土)曇、21日(日)午後雨とのことだった。20日朝 4:40に起床し、TVの天気予報を見ると少なくとも午前中は曇との予報である。 しかし、外に出てみるとすでに雨が降っている。しかも、TVによる「都内の天気 カメラ」ではやはり雨が降っていて、高速道路が雨に濡れて光って見える。従って、 八王子だけが雨降りではない。最近の天気予報がまた当たらなくなった。 (2) 出発 ある程度雨の準備はしてあるが、実際に雨が降るとカッパを着たり書類が濡れない 対策などして時間を思ったより費やしてしまうものだ。今日も6:10出発予定が6 :25になってしまった。 (3) 集合 中央道・談合坂SAに7:15集合、30出発の予定であったが、6:55に到着 できた。自分の到着時間目標は7時前なので一応クリアできた。ABさんはすでに到 着していた。TSさんは今日は遅かったが集合時間には間に合った。 (4) 雨中の走行 雨中の走行はバイクに乗ったことのない人には大変そうに見えるかもしれないがそ れ程でもない。一般道は滑り易い所が多いので要注意だが高速道は割合安全なのだ。 しかも、雨の日は埃もなく空気がクリアで気持ちが良い。談合坂SAを出てからは雨 もそんなに多くはなく順調に走った。関西支部の仲間とは長野道・みどり湖PAに9 :00集合であったがここへも予定よし少し早く到着した。 (5) 今回のメンバー 今回のメンバーは関西からEBさん、TDさん、SBさんが参加してくれた。EB さんは今回は三菱パジェロ4WDで参加だ。TBさんは急用で欠席となってしまった 。東京からはTSさん、ABさん、そして私の、総計6人の参加である。 (6) 高瀬川テプコ館 11時に早めの昼食を取り12:20には目的地に着いた。見学ツアーは13:0 0からなので、その間、テプコ館内の展示物を見て楽しんだ。テプコとはTEPCO (Tokyo Electric Power Company)をカタカナ表記したもので東京電力の略称なのだ。 因みに、関西電力はKEPCO、北海道電力はHEPCOと略記する。 私は以前、 電力マーケットにコンピュータを売り込む営業部長をしていたので、実はこのことを 知っていたのだ。 13:00から20分間この高瀬川水力発電所の概要をビデオで紹介してくれて、 いよいよ、マイクロバスで見学ツアーに出発だ。
テプコ館に到着した4WDとバイク | 揚水も出来るフランシス水車 | 昔の小型発電用水車ペルトン水車 |
(7) 各種ダムの見学 目的の発電所に行く迄に合計3つのダムがある。まず、奥多摩湖の小河内ダムのよう にコンクリートで固めたダム(重力ダム)の建設省大町ダムが大きな峡谷に立ちはだか る。 ダムに近いのでかなり迫力がある。ここで小休憩。そしてバスはまたその上に登ってい く。 次ぎは石積み式ダム(ロックフィルダム)の七倉ダム、そして、最後はロックフィルダ ムで世界最大の高瀬ダムに到着する。
*ロックフィルの高瀬ダム |
Z型の線は自動車道路 |
このツアーのコンダクターはテプコ館の副館長さんが直々に案内してくれたのだが、 ウィットを交えて中々話が上手である。この方が3つのダムの特徴を説明しながらバス は進む。一般の人には少々難しい話でも大変わかり易く説明してくれ、ダムの構造につ いても詳しく説明してくれたので大変興味が持てた。 ロックフィルダムは断面がピラミッド型になっており、中心部が粘土質、その外が砂 、そして砂利、最後は大きな石を積み上げたダムで水を堰き止めている。このダムの断 面はエジプト最大フス王のピラミッドより大きいのだそうだ。そのスケールの大きさも 驚きだ。
*ロックフィルダムの断面 |
@東電のマイクロバス |
説明をする副館長さんと聞くメンバーの皆さん |
高瀬ダム・360度のパノラマ |
展望台で記念撮影 | メンバーの皆様 | @こんな大石が積まれている |
(8)水力発電所の見学 このダムに来るには東電の管理用道路を使うので、特別に許可されたタクシー以外は 入れない。 しかも、タクシーで来た人はダムの見学は出来るが、発電所の見学は出来ない。我々 のように予め予約したツアー客はテプコ館の用意したマイクロバスで見学させていただ けるのだからありがたい。副館長さんの説明によるとタクシーでは片道2000円もす るというのだから尚更ありがたい。 この発電所は自然の景観や周囲の環境を配慮して山の中の岩盤を刳(ク)り貫いて造ら れている。従って、外からは見えない地中の発電所なのだ。しかも、その広さは霞ヶ関 ビルを横に倒した程の広さだと言うのだから驚きである。 その中に、出力32万Kw/hの発電機が4基あり、総計128万Kw/hの出力を 持つ。すぐ近くの関西電力・黒部第四ダム(通称:クロヨン)は32万Kw/hなので 4倍の出力である。発電機は三菱と東芝で2基ずつ納入とのこと。確か、東京電力・福 島第二原子力発電所(6基)もこの2社で担当していたような気がする。 (9)スケールの大きさに驚嘆 この発電機の大きさは全体は見えないのだが回転している軸だけでも驚くに値する。 軸の直径は1.2mで、こんな大きなものが高速回転している。 この水車を廻す水の弁も球形の弁で写真のように大きい。その名は「入口弁」何とも 単純というかそのままの名前に滑稽な感じがした。 また、「何故球形か?」と質問したら、「板状では高水圧に耐えられないので球形に してある」との説明を聞きすぐに納得した。 今回の参加者全員が感激と共に大満足してくれて、企画した私としてはほっと安堵し た。
入口弁は歩行用の手摺を見れば |
その大きさが推測できる |
直径1.2mもある水車の軸が高速回転している |
*赤い床の下が発電機 |
説明を聞く |
(10)揚水発電 ここの発電所は、高瀬ダムと七倉ダムの間で揚水発電をしている。 昼間の電力需要に合わせて朝から夕方まで高瀬川ダムの水を七倉ダムに落として発電 する。夜は火力発電や原子力発電で余剰になった夜間電力を使ってこの発電機に電気を 通すとこれがモーターとなって水車が逆転しポンプに早変わりする。そして、下にある 七倉ダムの水を上にある高瀬ダムに水を押し上げる。だから、水が大変有効に使用され るのだ。 揚水のために30%ロス(損失)があるそうだが、使わなければゼロになってしまう 夜間電力を有効に使えるのだから大変良いアイディアなのだ。これを揚水発電という。 揚水発電は東京近辺では津久井湖と城山湖の間で行われているが、ここのダムの方が 断然規模が大きい。日本でもNo.3とか。 因みに、沖縄には電源開発事業団(電発)が造った海水を使った揚水発電がある。
*揚水発電の構造図 |
(11)あまり知られていない高瀬川水力発電所 すぐ近くにある黒四ダムは世紀の難工事と美しい景観で有名になり、今は一大観光地 となっている。しかし、発電という意味では高瀬川水力発電所に大きく水をあけられて いる。 高瀬川水力発電所の発電量はかつて日本一で、今は日本第3位だそうだ。 ところで、この発電所が何故あまり知られてないかというと、一般の観光客が入れな いからなのだ。 1) 先ずダム近くに駐車するスペースがなく観光バスが入れないばかりか、 一般の乗用車も入れないこと。 2) ダムにくる道路も東電の管理用道路しかなく、 しかも、すれ違いが出来ないほど狭いこと。 である。 今でもマイクロバスとタクシーがすれ違うときは、東電のマイクロバスが優先でタク シーは通過するまで停車して待っているルールになっているらしい。(観察の結果) ここの、紅葉は最高とのことであるが一般に公開できないので、多くの人が楽しめな いのは本当に残念だ。 (12)乗鞍高原へ 予定通りのツアーを終了して、本日の宿泊地乗鞍高原にむかう。大町から松本方面へ 南下して安曇野広域道路を通り、山麓線を走る。山麓線は殆ど信号機がないので快適だ 。梓湖を通りトンネルが途中で分岐する珍しいところを左折し、乗鞍高原方面に向う。 しかし、このルートは乗鞍スーパー林道といって有料道路なのだが決して良い道路では ない。途中山から流れ出た土砂が時々待ちかねている。しかも雨が降ったので土砂が濡 れておりバイクが滑りやすい。HONDA Valcure 1500のABさんは大変だったに違いない 。 それでも、計画通り18:00に休暇村・乗鞍高原に無事到着した。 4WDで別ルートで向ったEBさんは30分前に到着したとのこと。我々は少し林道 訓練が過ぎたかもしれない。 (13)宿と夕食 この休暇村は定員300名の大型宿泊施設だ。到着してすぐに温泉に入りすぐに楽し い夕食だ。 今日の夕食はチーズフォンデュである。若手のEBさんも大満足だ。 久々の長距離を走った方々もビールと日本酒、それに楽しい話題で十分に疲れを癒す ことができたことと思う。 [2日目] (1) 朝は雨 6時に起床したら天気は晴れ。しかし、雲と青空が半々のブチ状態。定番の朝の入浴 をする。7時から朝食時間だがごった返しているというので8時にレストランに行くこ とにした。しかし先ほどラッキーと思ったのもつかの間、いつのまにか土砂降りだ。 今日の予定は乗鞍高原付近の散策であったが、昨日のツアーで十分満足したので散策 は止めて、互いに自宅に直行することにした。
宿舎前で記念撮影 |
関西支部のメンバーは北上して高山、郡上八幡、名古屋経由で帰った。 我々、東京組は長野道・松本ICに向う。松本に「おやき」で有名な店があるので立ち 寄ったが「本日休業」との看板があり、残念。土産は買えなかった。 (2) 中央道を快走 高速道に入ってからは晴れて景色が良い。右側に見えるアルプスにはかなり冠雪し銀 色に輝き美しい。ブラボー。 中央道はいつ通っても景色が良く交通量も適度で快適だ。バイクで走っていること自 体が楽しくなる。 (3) 遅い昼食 今回は朝食を遅く取り10時のチェックアウトまで宿でゆっくりしたので昼食も遅く 取ることにした。談合坂SAで「ほうとう定食」1200円也を食することにした。実 はこれが私のお奨めコースなのだ。TSさんABさん共に大変気に入って頂けた。 今回も何のトラブルもなく当初の目標以上の満足を得て無事ツーリングを終了した。 <参考データ> (1)高瀬川テプコ館 TEL 0261-23-2152 (2)宿舎住所 休暇村・乗鞍高原 〒390-1513 長野県南安曇郡安曇村鈴蘭 TEL 0263-93-2304 FAX 0263-93-2392 <ツーリング後の参加者の感想>(email) (1) ABさん 5月20〜21日高瀬川テプコ館ツーリング大変楽しく参加でき、有難う御座いました 。 何時もながら、ダイナミックな計画と、緻密なスケジュウリングには感心すると同時 に今回は、現地の道路事情に詳しいのには呆れるぐらい吃驚しました、後ろを走ってい ながら、同じ処を走っているのではないか、道に迷ったのではないかと思われたが、結 果的には目的地に着いている、本当に地理/道路に明るいのに感心しました。 高瀬川ダム、発電所設備、良かったてすネ、あんなに内部まで見学、説明を受けたの は始めてでした、又副管長の前田さんのユニークな説明も中々良かった、帰路は雨も免 れドライブ日和で時間的にも十分に余裕があり、大変楽しく走れました。 首都高もガラガラで大変楽しいドライブでした。 (2)SBさん お疲れさまでした。とても有意義な2日間でした。 帰りは郡上八幡から東海自動車道に入るまで所々雨でした。 名神の養老SAで今回ツ−リングで初めてカッパを脱ぎました。 高速でのバタ、バタが無いと疲れが違いますね。 そんな、こんなで午後6:00に無事帰りました。 世話役、有り難う御座いました。 (3)TSさん Snowman殿 from Tokyo-sunriseです。 2000/05/31 08:40:08 +0900にSMさんに頂いた 「ST−21 5月度 報告」への返事です。 >SMです。 >ST−21 5月度(5月20日〜21日)の >「高瀬川テプコ館」見学ツーリングの概要報告。 >・天気は雨でしたが見学時は止んで、ダム周辺の写真も撮れました。 >・発電機が廻っているところの見学は圧巻で全員感激していました。 ◆YES YES! >・副館長さんが直接説明員として案内してくれて上手な説明に皆拍手。 ◆あれは、副館長さんだったのですか。 ナイスツアーありがとうございました。 写真提供:TSさん (説明に@が付いた写真) 写真提供:高瀬川テプコ館(説明に*が付いた写真、パンフからスキャナー入力) それ以外の写真は本人が撮影。