fukushima syumi st21

＜＜　「臼田・東洋一のパラボラ」見学ツーリング　＞＞

ＴＲ１２０７２２　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ver.1.01　2000/08/01
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ver.4.01　2001/04/01
　　　　　　　　　　　ＳＴ－２１・７月度ツーリング報告書



１、日　　程　　　平成１２年７月２２日（土）

２、集　　合　　　中央道道・談合坂ＳＡ
　　　　　　　　　ＡＭ７：３０集合　７：４０出発

３、メンバー　　　＜ＳＴ－２１＞（参加者）
　　　　　　ＴＳ(Tokyo Sunrise)　：　HONDA VT-1100 Shadow
　　　　　　ＪＭ(Joke Master)　　：　HONDA CB1000
　　　　　　ＳＭ(Snow Man) 　　　：　BMW R1100-RS

４、コース
　　　　　　　　　　　　　　　7:30集合39km
自宅────八王子ＩＣ────談合坂ＳＡ────須玉ＩＣ────清里────
6:10　　　　　6:20　　　　　　6:45～7:30　　　　　8:20

132km　　　　　　　　　　　　　　176km
野辺山・ＪＲ鉄道最高地点────ＧＡＳ────臼田タワー────
8:50～9:50　　　　　　　　　　　11:55　　　　　11:10～15

191km　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　232km
臼田パラボラアンテナ～～～～～蓼科スカイライン────懐古園（昼食）────
11:35～12:10　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　13:30～14:50

　　　　　　　　260km　　　　　　　　　266km　　　　　308km
ＧＡＳ────レッドバロン東信────小諸ＩＣ────横川ＳＡ────藤岡ＪＣＴ
15:40～16:50　　17:20～18:50　　　　　19:05　　　　　19:35～21:05

（緊急電話）　　　　　　　　　　　　370km
────本所児玉ＩＣ手前２km────嵐山ＰＡ────高坂ＳＡ────
　　　　21:40～22:15～24:15　　　　　24:30　　　　　　(Pass)

　　　　　　　　　　424km　　　　　　443km
鶴ヶ島ＪＣＴ────青梅ＩＣ─────自宅
　　　　　　　　　　01:05　　　　　　01:40


５、今回ツーリングのポイント
　　　　・東洋一のパラボラアンテナの見学、海野宿の散策
　＜見所＞
　　　　・自　　然：甲斐駒ケ岳を眺めつつ、清里の牧場、臼田の山郷 
　　　　・科学探訪：臼田にある直径６４ｍの巨大パラボラアンテナ
　　　　・歴　　史：江戸時代にタイムスリップしたような海野宿 

６、内容
　先週雨のため１週間実施を延期した。そのため７／１５ならば行けるというＳＰさん
(Silent Person)は残念ながら今回は参加できない。しかし、ＪＭさんが参加してくれた
ので当初の予定通り３人の参加となった。

（１）	集合
　本日の天気は晴で最高のツーリング日和だ。４：４０起床で６：１５出発となった。
どうしても、準備に１時間半を要してしまう。
　もう子供達の夏休みに入ったのかいつもより車の数が多い。高速道路が一部渋滞し途中
のろのろ状態が２箇所もあったので６：４５に集合場所の談合坂ＳＡに到着した。
　いつものバイク用の駐車エリアにとめたが二人のバイクはない。ヘルメット、手袋を外
してレストラン方面に行こうとすると、ベンチでＪＭさんが声をかけてきた。彼が到着し
たときは二輪の駐車エリアが満車で停められなかったので通路脇に駐車したとのことだっ
た。従って、私は二番目の到着ということになった。彼はその上６：１５に到着したのだ
と聞いて驚いた。実はＳＴ－２１（ツーリングクラブ）にしばらく参加しなかったので時
間予測を間違ったのだという。でも、早く到着する方に間違えたのだから流石というべき
かも知れない。ＴＳさんも時間までには到着した。

（２）	中央道は快適
　天気は最高。車の流れもよい。山々の緑も濃く真夏のようだ。黒のレザー上下を着てい
るが走っていると涼しい。バイクは外気温を肌で感じることができるので、その地の気温
の変化がよく分かる。小仏トンネルを抜けるとヒヤッとして気持ちがいい。長い笹子トン
ネルを抜けて甲府盆地が見える頃には逆に暑くなるのが分かる。中央道が甲府盆地の底の
部分を走る頃には最も気温が高いのでややスピードを上げて天然の扇風機にかかり涼を採
る。
　次のＳＡは双葉であるが談合坂から７０ｋｍなので休憩せずに須玉ＩＣ迄一気に走り、
R141を北上して清里に向かう。

（３）	ＪＲ鉄道最高地点（標高３３７０ｍ）のレストランでコーヒーブレーク。
　この地点はＪＲの線路で「日本で一番高い地点」なので記念碑と記念柱が立っている。
ここは、そういうことで有名なので旅行雑誌、ドライブ雑誌、ツーリングマップ等に必ず
載っている。
　今日は、ここでコーヒーブレークすることにした。しかし、到着が８：３０なのでまだ
店が開いていない。ＪＭさんがどうしてもここでコーヒーを飲みたいというので、周辺で
写真を撮って時間を稼いだ。丁度、小海線のディーゼルカーが来て、慌ててカメラを用意
して写真を撮った。
　ここのレストランの開店時間は９：３０とのことだったがＪＭさんの熱意で店主と交渉
した結果９：００に入れてもらうことになった。
　ここのレストランからは八ヶ岳の嶺々が眺められゆったりした気持ちでコーヒーを楽し
んだ。　　　　　　　（写真説明の「/TS」はＴＳさんの作品）


素晴らしい景色で気分は最高	小海線の気動車が来た/TS	ＪＲ鉄道最高地点・標高1375m

レストラン入り口

（４）	臼田タワー
　臼田には直径６４ｍ、東洋一のパラボラアンテナがあることから、「星の町」と名づけ
て、天文のイメージを強く出している。そのイメージを象徴するため「臼田タワー」があ
り、小高い丘の途中にロケットの形をしたタワーが建っている。
　ここでは、タワ―には昇らずに駐車場から写真を撮るだけとした。

臼田タワー

（５）	東洋一のパラボラアンテナ
　ここには、直径６４ｍ、東洋一のパラボラアンテナがある。以前から一度見学をいたい
と思っていたが、ＴＳさんのご尽力で場所を特定し、今回のツーリングが実現したのだ。
臼田のパラボラは野辺山の４５ｍパラボラと比べてそんなに大きいという感じがしない。
それは多分、台に当たる脚の部分が高いので、下から見る距離が遠くなるために実際より
小さく見えるためと思われる。
　兎に角、私のカメラの焦点距離２８ｍｍ広角レンズでも、お皿の大きさで画面一杯で全
体を撮る事ができない。従って、上下２枚の写真を撮ってデジタル技術で１枚の写真に合
成することにした。（合成写真参照）（写真説明の「/TS」はＴＳさんの作品）


突然現れたパラボラ	バイクを停めて撮影/TS


案内図	下からお皿を仰ぐＴＳさん


ＴＳさんとHONDA VT-1100	私ＳＭとBMW R1100-RS	ＪＭさんとHONDA CB-1000

縦２枚の写真を合成

（６）	ダートコース
　ここから、元来た道を臼田まで戻るのが通常のルートなのだが、同じ道を戻るのも面白
くないとのことで、途中分岐して、蓼科スカイラインに出て小諸方面に向かうことにし
た。
　しかし、この分岐した道は最初から砂利道で入口付近は砂利と土で固められているので
問題なかったが、道を登るに従い完全な砂利道となってきた。こんな大型のオンロードバ
イクで走るべきではない悪路となってきた。
　５ｋｍ程走ってから先行していたＴＳさんが思案してバイクを止めて後続の我々を待っ
た。ここまで来たらもう戻る方が大変（下りのダートはもっと滑り易い）との判断で先に
進むこととした。
　バイクは走っていればかなりのダートでもどうにか行けるのだが、一旦停止してしまう
と発進が難しい。２度大きく後輪がスリップして尻を振られてバイクの進行方向より左９
０度の方向に廻ってしまう。二度トライして駄目。３度目はコケて（転倒して）しまっ
た。
　ＪＭさんの手助けにより起こして動き出すまで支えてもらい走り出す。
　たまたまＴＳさんが前にゆっくり走行していた４ＷＤ車に聞いて、スカイラインが近い
ことを知り安心した。そして、２ｋｍ程走行して、やっと蓼科スカイラインに出た。その
時は、本当にほっとした。４ＷＤ車でさえ我々のバイクよりゆっくり走行する程の悪路だ
ったのだ。

ダート終了でほっとするJMさん/TS

（７）	オンロードは天国
　この地獄のオフ・ロード（本当にオフ・ロード車で来るべき悪路）を出て、蓼科スカイ
ラインを走り出すと、まるで滑らかな油を敷いた路面を滑っているような快感を得た。
舗装道路のありがたさを実感した。

（８）	懐古園
　私は若い頃何度か訪れた記憶があるが、２人は訪れたことがないとのことなので立ち寄
ることにした。三番門を撮影するだけで有料コースには入らなかった。

懐古園・三番門

（９）海野宿行きは断念
　このあとの予定は「海野宿」の散策だ。やっとのことで行き先を確認して海野宿に向か
う途中トラブルが起こった。
　炎天下で、ＴＳさんのバイクが停まってしまった。　私は先行していたので戻ってきた
ら、「５分もすれば動く」という。私は炎天下でアイドリングしているとオーバーヒート
し易いのでエンジンを止めた。その間、ＪＭさんは反対側のＧＳのトイレに行った。ＴＳ
さんおバイクは本当に５分ほどでエンジンがかかった。
　その５分後、ＪＭさんがＧＳから戻ってきたので、私はスターターのモーターを廻そう
とスイッチを入れた。その瞬間、「カチッ」と音がしたきり、メーター近くのモニターラ
ンプ類が見る見るうちに消えていく。一旦スイッチを切りもう一度スイッチを入れると、
また一度「カチッ」と音がしただけで、メータに表示されるランプ類は全て消えた。

（１０）バッテリーアップ
　運良く道路の反対側にＧＳがあったので手押してＧＳに行き充電器を借りた。ＪＭさん
やＴＳさんはバイクのメカに強いので見てもらったが全く原因がわからない。スタンドマ
ン曰く、充電器のパワーを上げても全く充電しないという。スタンドマンもお手上げだ。
　やむなく、その周辺にあるレッドバロン（私が購入したバイクの全国サービスチェーン
店）を探して電話を掛け症状を伝えた。レッドバロン東信のサービスマン曰く、原因はバ
ッテリーアップだという。

（１１）一瞬呆然
　バッテリーが駄目になると大変だ。ＢＭＷのバッテリーは特殊な形で大きさも国産のも
のと違うので国産の標準品で間に合わせるというわけに行かない。駄目を覚悟でＢＭＷの
バッテリーを保有しているかを問うたら「ある」という。ラッキー。普通はまず置いてな
いのだ。私の自宅近くの大きなレッドバロンでも注文品なのだ。
　自走できないのでトラックにきてもらい、電話でオーダーした段階で初期充電を開始し
てもらい時間を稼ぐ。道路が渋滞でゆっくり走るが近いので問題ない。店に到着しても充
電中、充電開始から１時間ほどして完了。新品と交換してＯＫとなった。やれやれ。しか
も料金は運送費：５０００円、バッテリー代：１６，５００円、工賃：５０００円で３万
円以内で納まった。ほっとした。
　使えるからといって、バイクを買ってから６年間バッテリー交換したことがなかったの
でこのような事になった。突然、駄目になる怖さを体験した。それにしても、①山の中で
なく、ＧＳの前でなったこと。②レッドバロンが近くであったこと。③バッテリーが店に
あったこと。　の３つのラッキーに恵まれた。普通は店に置いてないのに何故在庫があっ
たのかを聞いたら、「東信地区はツーリングのメッカでこのような故障が多く、用意して
あるのだ」という。納得。
他の地区で故障したら、バイクを置いて帰らなければならなかった。幸運、幸運。


親切なレッドバロン東信/TS	BMWはバッテリー交換中/TS

（１２）今度はＴＳさんが不調
　私のバイクを修理している間、ＴＳさんのバイクがまた不調になった。どうにか動き出
し、注意しながら走行することにした。

（１３）高速道ではサンドイッチ体制で走行
　小諸ＩＣから上信越道に入った。高速道路でエンストしたら大変なので、私が先頭を走
り、そしてＴＳさん、アンカーをＪＭさんという風にしてサンドイッチ体制で走行し、何
とか横川ＳＡに辿り着いた。
　ＴＳさんはＳＡでも心配顔。さあ出発となったが始動しない。また工具を出して点火プ
ラグの発火状況などを調べたが原因は分からず。ついにＳＡ内のＧＳへ持ち込み見てもら
ったが、サービスマンは首をかしげて原因がわからないという。でも、プラグの火が少な
すぎる気がするという。いろいろいじっているうちに動き出した。ＴＳさんはＳＡ内を何
度もテスト走行したが問題なし。さあ行こう。

（１４）本所児玉ＰＡの２Ｋｍ手前でエンスト
　その後、悲劇が起きた。エンストしたままウンともスンとも言わなくなった。　我々の
バイクのヘッドライトでＴＳさんおバイクを照明しながら、ＴＳさんはバイクを高速道路
の緊急電話まで手押して辿り着いた。救助を頼んだが、「ＪＡＦは４輪車でないと助けら
れない」との返事。途方にくれた。
　ＴＳさんが色々電話で問い合わせて二輪サービスセンタ（？？？？？）なるものを探し
当てた。これで一安心か？

（１５）悲劇はさらに続く
　助けが来てくれることでほっとしたものの、この時既に夜の１０時を過ぎていた。１時
間待っても来ないので電話をするが状況は掴めず。やっと連絡がついたものの、大宮方面
から我々の前を通って（反対の下り車線なので）藤岡ＩＣで折り返してくるというのだ。
２３：３０頃やっと到着した。その間全くすることがないので真っ暗闇の中で路肩に腰掛
けて休んだ。ＴＳさんは呆然とし、ＪＭさんは疲れて道路脇の芝生の上にそのまま横にな
った。

TSさん呆然/JMさんごろり

（１６）また大ショック
　リフト付きトラックが到着してほっとするのも束の間。後部にあるリフトを下げてバイ
クを乗せ、いざリフトを上げようとしたら、今度はリフトが動かない。トラックの運転手
も泡を食っているが動かない。これが上がらないと運搬できない。
　わぁ～。また、途方にくれた。

（１７）リフト用モーターの電線の切断
　運悪くこのタイミングで電線が内部で切れたらしい。運転手もこれが動かないと我々と
運命を共にしなければならないので焦っている。でも、１０分ほどで回復した。とっても
長く感じた１０分だった。
　このバイク運搬サービスは日本中何処へでも行ってくれるというのには驚いた。
これで、ＴＳさんはバイクと一緒に自宅まで帰ることが出来る。皆、ほっとした。

＜後日談＞
　後日談だが、このサービスは何処へでも行ってくれて「バイク用タクシー」のようで便
利だが、料金もそれなりに高く、ＴＳさんは８万円ほど支払ったらしい。

　今回のツーリングは事故ではないので「どう」ということはないが、色々な面で散々な
ツーリングであった。
　しかし、過ぎてみるとこれも良い経験であったし、一層「友の絆」を強めたような気が
して、なんとなくハッピーな気分となった。

７、費　　用
　　　　　　ガソリン　　　２，３４７　(857+502+988)
　　　　　　高速道路　　　３，６８０　(2300+3450)
　　　　　　飲　　食　　　２，７３２　(1732+120+560+200+120)
　　　　――――――――――――――――――――――――――――――
　　　　　　小　　計　　　８，７５９
　　　　　　修理代　　　２６，５００　(5000+16500+5000)
　　　　――――――――――――――――――――――――――――――
　　　　　　合　　計　　３５，２６０

８、走行距離
　　総走行距離：４４３．０ｋｍ　　燃料：２２．３Ｌ　　燃費：１９．９ｋｍ／Ｌ
　( BMW R1100-RS　ODO:39219 km )　(8.0+4.6+9.7)　　総時間：１９時間３０分

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以上

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