Ver.1.01 2000/09/02 Ver.5.01 2000/10/05 1、日 程 平成12年8月26日(土)晴2、目 的 宇宙科学研究所(相模原)の見学ツーリング 3、メンバー SP(Silent Person) : HONDA VT-1100 Shadow NP(Nerves Person) : YAMAHA SEROW 225 SM(Snow Man) : BMW R1100-RS
4、コース 0km R16 Bypass R16 自宅────御殿山料金所────橋本IC────宇宙科学研究所──── 8:10 9:00~45~15:15
永谷園(昼食)────SPさんのお宅──────自宅 15:30~16:30 16:40~17:30 18:40
5、費 用 ガソリン 未補充 有料道路 250 飲 食 1,500 --------------------- 合 計 1,750 +アルファ
6、走行距離
総走行距離:???km 燃料:未補充 燃費:非測定
7、内 容 今回は年1回の宇宙科学研究所(相模原)の一般公開日でその見学である。6月のツ ーリングで行った「臼田のパラボラアンテナの見学」に絡んで、TS(Tokyo Sunrise) さんが調べてくれたホームページからここのホームページを知った。その中で偶然今日 の一般公開日を知ったのだった。臼田のパラボラアンテナもこの研究所の所有する施設 なのだ。従って、前回の見学時にパネルを見て学んだ知識も少々あるので、今回の見学 は一層興味深かった。 (1) 集合場所 今回のツーリングは相模原なので、隣の市のように近い。SPさんに至っては車で7 分くらいの所ゆえ、将に地元なのだ。 従って、いつものツーリングでは集合場所は高速道のSAが多いが、今回の集合場所 は当研究所の駐車場ということにした。 (2) 住宅地の中の研究所 この研究所は国道16号線のすぐ近くで、JR横浜線古淵駅から2km位のところな のでツーリングというより、足代りにバイクを使ったというところだ。 この辺は殆どが住宅地なのだが、この研究所の一角だけは各種の研究施設や博物館な どがある閑静なところである。 昔は原野に研究所があったのだろうが、今は住宅開発が進んで、住宅地の中に研究所 があるといった感じだ。だから、今では、住宅地から見ると随分贅沢な広さの施設であ る。
宇宙科学研究所(相模原) | ロケットの実物大模型 |
(3)メンバーと合流 最初到着した駐車場は仮設の駐車場で、四輪車は全部ここに駐車させられる。バイク はここ又は研究所正門付近の駐車場でも可能とのことだった。 従って、入口に近いその場所に行った。NPさんも間もなく到着した。SPさんはバ イクを修理中故、乗用車で来るとのことなので駐車場が我々とは異なり合流が心配され た。彼は地元なのでどうにかなるだろうと思っていたら、やはり初めは四輪の駐車場近 くの入口で待って、その後に、ここに来たとのこと。無事合流できてやれやれ。 (4)出会い 10時開場だが9時に到着した。ゆっくり時間つぶしをしていると、自転車の男性が 来て駐輪場で迷っている。アドバイスすると、それがきっかけとなり「今日の一般公開」 について話を始めた。その方は、長野県伊那出身だという。 私の自宅の2軒隣の方も伊那出身の方だというとまた話が続いた。私は何度もツーリ ングで伊那を通過しているので伊那周辺の景色は良く分る。 その後、車の整理係りの方(学生さん)がきて又話が合い、臼田のパラボラから野辺 山のパラボラ、そして、野辺山にあるT字状に並んだパラボラアンテナ群の話になった。 臼田のアンテナ直径64m、野辺山のアンテナ直径45m、T字状に並んだ小型パラボ ラアンテナ群84個と私が答えたことを大変驚いておられた。この職員はそこまで知ら なかったらしい。そうこう話しているうちに9:30開場した。 (5)見学者の層が厚い 今日は小中学校の夏休み中ということもあって、親に連れられた小中学生が多い。し かし意外にも若いカップルや昔若かったカップルも沢山来ているのには驚いた。 若い人の科学離れを愁う話がある中で、意外な感じがした。まだ日本の若い人達も捨 てたものではない。日本の科学の未来も期待できそうだ。 (6)新しい発見 来客の層が厚いこともあるが、当研究所の説明は大変分り易い。研究所というとやや もすると専門馬鹿的な面が出て分り難い説明が一般的だが、この研究所の説明には感心 した。 これも大きな発見である。 以前から分ったようで分らなかった、オーロラの出来る原理が私にも良く理解できた。 これに限らず、好奇心でついうっかりゆっくり見たり読んだりしていて中々次ぎの展示 場に移れない。自分のゆっくりさに気兼ねしてふと後を振り向いたら、SPさんは私よ り後ろでじっくり見学していた。これでひと安心。 その後も、SPさんと同じペースで進んだ。NPさんは元々我々ほど関心がないので はないかと思われたが、文句も言わずにお付き合いしてくれて、かつ、その後の感想で も「大変勉強になった」とお世辞かもしれないが言ってくれたので嬉しく思った。 (7)昼食抜きで5時間半 9:45に入場して、見学終了したのが15:15、即ち、5時間30分もの間、殆 ど立ち通しで見学した。流石、私は足が痛くなり、ビデオによる説明のように椅子に座 れる設備のときは7分/回程で3回腰をかけた。 ま、3人共、良く昼食も取らずに見学したものだ。因みに、研究所の中には来場者用 の食堂はない。
SOLAR-B | SELENE | てんま衛星 |
オーロラの原理 | 月ぺネレータ | 同左・内部模型 |
小惑星探査車 | DCアークジェット構造図 | DCアークジェットの実演 |
(8)レールガン 今回の見物(みもの)は多く,語りきれないので写真でその一部を紹介するが、最も 驚いたのはレールガンである。 これは、2m位の鉄の棒の孔の中に、1円玉大のアルミ箔のボールをいれて鉄砲のよ うに撃つというものだが、その原理は極めて簡単な「フレミング左手の法則」の応用な のだから驚く。 筒は「溝を彫った強硬な鉄の塊」のような棒状の物を2枚合わせてその間に電気の絶 縁体が挟んである。その溝が合わさって筒の孔になっている。その上の鉄を+、下の鉄 を-にして(下方向に<中指方向>)瞬間の大電流を流すと人差し指方向に磁場が出来 て、親指方向に力が加わり、玉が飛び出す。という将にフレミング左手の法則そのもの なのだ。 驚いたことは ① 発射音が大きい。 (大砲のようにドカ~ンという音) ② 閃光が強い。 (一瞬だが眩しくて暫く物が見えなくなる) ③ 威力が強烈。 (実弾では厚さ2cmのアルミ板を突き抜けてしまう) 兎に角、驚いた。音が大きすぎて幼児が泣き出す始末。
レール・ガン | 2cm厚のアルミ板を撃抜(右) |
1/2の威力ではクレータが! |
<その他の見もの>
ロケットの胴体は厚さ | 多段ロケット連結装置 | 超音速用のラムジェット |
数cmのアルミダイキャスト |
球状衛星 | 人工衛星放出装置 | 再利用型ロケット | NPさん、SPさん |
私はその後、自分の耳が異常を来たし、耳鼻咽喉科に通う羽目になった。先生の診断 によると外傷はないが神経が切れたのではないかとのこと。 1KHzまでは正常だが、2KHz以上は急激に低下し8KHzまで同じ。従って、 ダメージを受けた左耳では、TVで良く表示する「音声を変えています」のように変わ った声で聞こえてしまい、相手の人物を特定できないのである。通常、左耳で電話をす るので大変不便である。通院しているが絶望的になってきた。 (9)SPさんのお宅に立ち寄る SPさんのご好意でお宅にた立ち寄らせて頂いた。 リビングは大変広く取り、SPさんのゆとりある生活が推測できた。ここで、SPさ んの長期間の海外での仕事振りを伺った。 また、9月の中旬からはロンドンで2~3カ月の出張との由。私も9月13日に三女 の卒業式がロンドンであるので、ロンドンでの再会を約してお別れした。 以上 <ロンドンでSPさんに再会> SPさんからのemailに書かれていた電話番号が違っていて連絡が取れず、日本のご自 宅に国際電話し確認、それでも職場にはかからなかった。原因は、局番が違っていた。 ホテルに夜電話してやっとのことで連絡が取れた。 約束の日、9月14日(木)晴19:00にSPさんが私の泊まったホテル(The Ambassadors Hotel)に迎えに来てくださった。 そして、Tube(地下鉄)の最寄駅(Gloucester Road)前の Bar で2時間、楽しいひと ときを過ごした。 <ロンドン再会後のSPさんからのemail> 受信日時:2000/09/18 19:55 タイトル:London Meeting SMさん ロンドンでは、お忙しい中、お時間を割いて頂きありがとうございました。 単身で出張しておりますと、人と話す機会がずっと減ってしまいます。 事務所では、ほとんどパソコンに向かったまま、 時折、客先との打ち合わせに出かけますが、個人的な話はほとんどありません。 楽しいひと時をありがとうございました。 ご家族の皆さんにも宜しく、お伝え下さい。 (中略) 帰国いたしましたら、ST21の活動でまたお世話になりますので、宜しくお願い 致します。<ロンドン生活でのSPさんからのemail> > 10月1日(日曜日) > > Science Musiumに行った。 > ロンドンの博物館は大英博物館(世界 盗品博物館)、Natural Hist > ory Musiumと何処も見るものがどっさりで、相当時間の余裕を持って行 > かなくてはならない。 そんな事情を知ってか中にはレストランや、Foodコー > ナーがある。 そういえば、以前スペインのマドリッドでPlado美術館へ行っ > た時、地下に大きなBAR(バル:お酒が飲める軽食喫茶)が有ったのを思い出 > す。 お昼は館内のレストランで取り閉館近い午後の5時迄、展示物を楽しんだ。 > > IMAXシアターもあり、料金は5ポンド程高くなるが、セットで入場券を買っ > た。 の9月10月のシアターは、SolarMAXを上映している。大迫力の画 > 面に腹に響く音響効果。 SolarMAX(11年周期で巡る太陽活動のピーク > が来年2001年にやってくる。)は、先日相模原の宇宙科学研究所で見た、オー > ロラの説明が動画でわかりやすく解説されていた。 このフィルムは、ロンドンの > Science Musiumで上映されるのが初めてで、ここでの上映が終わっ > てから一般公開されると、説明にあった。 太陽に関わる人類の歴史と現代を、様 > 様な地域の取材と、研究成果を紹介しており、実に見応えのあるフィルムだった。 > 日本の太陽を崇める天皇や伊勢神宮の出てきて、少し感動を覚えた。ペルーの世 > 界遺産マチュピチュの太陽に感謝する祭りは荘厳であった。マチュピチュはいつも > 静かなイメージしか観光用の写真からは受けなかったが、今でもペルーの人々は太 > 陽への感謝祭は、派手にダイナミックに行うのを知った。 太陽は我々の存在の全 > てなのだ。 > > 展示部物は、さすがに多い。 しかも本物が多い。 たとえば車、シトロエン、 > フォルクスワーゲン、ヒノ(日野)、モーリス、相当年代ものだが、全て本物、し > かも、その国のナンバープレートがついている。 ジャンボ旅客機の輪切り、これ > はJALの引退機で日本で2000回実際に商用運行で離着陸を繰り返した後、 > ボーイングが買い戻し輪切にしたもの。 旧日本軍の零戦の2000馬力エンジ > ン。 現在使用されている、ジャンボのエンジンから、第2次大戦時代の各国(主 > にイギリス、ドイツ)の航空機エンジンがフロアー一杯に並んでるのには、圧倒さ > れた。ベンツもBMWも元々航空機のエンジンを開発製造していたんだと初めて > 知った。それで今でも、技術のしっかりしたエンジンが作れるのを、改めて納得し > た。他にも、1万年時計。英国がかって織物工業さかんな時期に使われていた、織 > 物工場で使われていた5メートルはあろうフライホイールを使った蒸気エンジン。 > これは動態展示。 2人の技師がオペレータ兼説明員でいた。 小学生くらいの > 子供を連れたお父さんが「これが昔、織物工場で活躍した蒸気エンジンだよ。 で > も今は蒸気では動いていないけどね。」と言ったら、説明員がすかさず ”It > does." (いや、蒸気だよ。)と切り替えしていた。 > > とにかく、見飽きない。 > 有意義な一日だった。 > 御報告まで。 > > Regards