fukushima syumi st21

【　奥会津・裏磐梯ツーリング　】

Ver.1.01　2001/05/28

Ver.8.01　2001/06/21

【５月度ＳＴー２１ツーリング・報告書】

１、日　程　　２００１年　５月２６日（土）～２７日（日）

２、目的地　　福島県・奥会津、猪苗代湖、裏磐梯

３、集合場所

　　 【第１集合場所】中央道・石川ＰＡ　　　　　　６：３０集合（ＴＳ、ＳＱ、ＳＭ）
　　 【第２集合場所】東北道・西那須野塩原ＩＣ　１０：３０合流（ＤＢ）

４、ハイライト（見どころ）

　　　①「そば処・曲屋」（舘岩村）
　　　　　　　西会津高原産の地粉ソバ。（天ざるが美味）
　　　②「露天風呂」舘岩村（温泉）
　　　　　　　丸太小屋風の共同浴場は　「露天」もある高原のすがすがしい温泉。
　　　③「塔のへつり」
　　　　　　　日本列島の東西の傾きで出現した太古の川面のくびれ。
　　　④「妖精美術館」欧州的雰囲気のある美術館で深沢湖の湖畔にある。
　　　　　　　規模はそう大きくないが暫しファンタジックな気分になる事受け合い。
　　　⑤「青春館」野口英世が学生時代に下宿した「蔵」。
　　　　　　　１Ｆが喫茶店，２Ｆが展示室。コーヒーがとてもうまい。
　　（②，③は今回パス）

５、参加メンバー（敬称略）

　　 　ＤＢ(Data Base)　　　　　　：　KAWASAKI ZZR-400
　　 　ＴＳ(Tokyo Sunrise)　　　　：　HONDA VT-1100 Shadow
　　 　ＳＱ( 3.3 Square Meters) 　：　SUZUKI　Intruder　LC1500
　　 　ＳＭ(Snow Man) 　　　　　　：　BMW R1100-RS

６、事前準備

　　　今回は田舎の道を、気持ちよく"快走"を中心に計画。充分な整備点検を。
　　　（１） 仕業点検（ブレーキ、適性タイヤ空気圧、燃料満タン、正常なランプ類）
　　　（２） レインウェア常備
　　　（３） 安全な服装（ヘルメット、パット付きウェア、グラブ、ブーツ）
　　　（４） 計画表　　（emailにて事前配布）

７、行程表

[1日目]
0km　　　　　8km　　　　　　　6:30集合　　　　31km　　　　　　　45km　東京外環
自宅────八王子ＩＣ────石川ＰＡ────高井戸ＩＣ────和光ＩＣ────
6:00　　　　6:08　　　　　　　6:10～30　　　　　6:45　　　　　　　7:00

64km　　　　　　　68km　　東北道　休憩79km　　　　174km(GAS)　　　10:30合流203km
川口ＪＣＴ───浦和料金所────蓮田ＳＡ────上河内ＳＡ────西那須野ＩＣ
7:42　　　　　　　7:45　　　　　　7:55～8:20　　　9:10～20　　　　　9:55～10:10

　　R121 R352　昼食274km　R401 R289　(GAS)321km　R289　　　R352　(沼沢湖畔)366km
上三依────舘岩村「曲屋」────カッパ着用────只見町────妖精美術館
　　　　　　　11:20～12:20　　　　　13:00～40　　　　　　　　　　　14:25～15:30

R352　　　415km　　　　　　　　　　　　　R49　　　　　　R459　　（泊）463km
────会津若松市（青春館／コーヒー）────猪苗代湖────休暇村・磐梯高原
　　　　16:30～17:30　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　18:20（裏磐梯）


[２日目]
　　　　　463km　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（土湯峠で分岐）
休暇村・磐梯高原────五色沼────磐梯吾妻レークライン────野地温泉───
　　　　8:30出発　　　　　(Pass)　　　　（有料：630円）　　　　　　　　　　（随道）

　　499km　　トイレ休憩　R459　　519km　　　　　　　　　　　　　　　　GAS　648km
──展望台────道の駅────二本松ＩＣ────安達太良ＳＡ────上河内ＳＡ
　9:20～Photo　　～9:35　　　　　10:10　　　　　　（Pass）　　　　　　11:25～40

　　　（昼食）744km　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　首都高速
────蓮田ＳＡ────浦和料金所────川口ＪＣＴ────川口料金所────
　　　12:50～13:20

（小雨）
───小菅ＪＣＴ――――辰巳ＪＣＴ――――箱崎――――新宿――――高井戸―――
　　(後輪スリップ)

　837km　中央道　最終解散847km　　849km　　　　　　　　　　　　　　851km
三鷹料金所－―――石川ＰＡ――――八王子ＩＣ――――ＧＡＳ――――自宅
14:40　　　　　　14:50～15:00　　　15:05　　　　　　　　　　　　15:15（到着）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（目標16:00）

８、走行距離

　　　総走行距離：８５１．０ｋｍ　　燃料：４２．９Ｌ　　燃費：１９．８ｋｍ／Ｌ
　　( BMW R1100-RS　ODO:42617 km )　(9.0+6.3+10.2+6.6+11.0)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　総時間：１９時間０５分
　　　前日にエンジン調整し、今回は完全に本来の燃費を達成できた。
　　（昨年８月にエンジン不調、以来燃費が悪化、今まで１７ｋｍ／Ｌ前後であった）

　　【給油区間毎の燃費記録】
　　　　　　高速道　　　　一般道　　　一般道　　　高速道　　　　高速道
　　　八王子←―→上河内SA←―→只見町←―→二本松←―→上河内SA←―→八王子
　　　　　　　174km　　　　147km　　　　198km　　　　129km　　　　203km
　　　　　　　9.0Ｌ　　　　6.3Ｌ　　　　10.2L　　　　6.6Ｌ　　　　11.0Ｌ
　　　―――――――――――――――――――――――――――――――――――
　　　　　 19.3km/L　　 23.3km/L　　 19.5km/L　　 19.6km/L　　　18.5km/L

　　＜燃費のばらつき＞
　　●23.3km/L＝只見町での給油が完全な満タンではなく少なめになった可能性あり。
　　●18.5km/L＝最後の給油は完全満タンにしたため給油量が多めになった可能性あり。

９、内容

　今回は久々にＤＢさんが企画してくれた。いつも業務多忙で中々参加が難しい中で、得意のData Baseを駆使し、奥会津の快適な道を楽しむツーリングを企画してくれた。彼は本当によく知っていて名所、旧跡、景勝地に詳しい。彼のニックネームのＤＢ（Data Base）はそこから命名されたものである。

【１日目】
月曜日時点の天気予報では金曜日まで雨で土日は晴れの予想であったが、当日は曇りであった。昼から晴れることを期待しての出発である。

（１）集合
　今日は４人中３人が八王子近辺在住なので、第一集合場所は中央道・石川ＰＡに６：３０集合とした。私は６：１０に到着、ＳＱさんは６：２０、ＴＳさんは６：３０に到着した。３人揃ったところですぐに出発した。
　ＤＢさんは茨城県牛久町在住ゆえ、東北道・西那須野塩原ＩＣで合流することにした。

（２）首都高速渋滞
　先月の「三春の滝桜・鑑賞ツーリング」時には環八が以前よりも渋滞したので今回は首都高速道路経由の計画とした。しかし、調布付近の電光掲示板では都内○○渋滞と表示されていた。急遽、高井戸ＩＣを降りて環八を行くことにした。４月と同様環八と東京環状道が渋滞していた、結局、４月のツーリングの時と全く同じ時間に東北道・蓮田ＳＡに到着した。

（３）ハーレー集団に遭遇
　上河内ＳＡにてレトロのハーレー集団に遭遇した。途中我々が追い越してきた集団だがあの古いバイク（綺麗に再生しているが）で高速で走っていたのには驚いた。

イージーライダー調クラッチ駆動のベルト綺麗に整備されている

（４）空は鉛色
　北に向かう程に空は鉛色になり、雨が降りそうな気配だ。しかし、降らないので助かる。途中までは４月のツーリングと同じルートで上河内ＳＡに立寄り、その時間も殆ど同じだった。今回の時間表は４月の実績を基に作ってあるので殆ど同じ時間に到着した。従って、ＤＢさんとの合流場所も正確にしかも早めに到着できた。しかし、ＤＢさんはそれよりも３０分も早く到着したらしい。
　合流の休憩時間にＤＢさんの新車「KAWASAKI ZZR-400」（以前と同じ車種で色が青から赤に変わった）の写真を撮った。

若緑愛しバイクの品定め

KAWASAKI ZZR-400 SUZUKI Intruder LC1500 ＴＳさんが撮影してくれた

（ＳＭ撮影）（ＴＳさん撮影）私のBMW R1100-RS

（５）奥会津の道・「そばはっと定食」
　ＤＢさんが推奨するように、奥会津の道はよく舗装されていて、しかも車の通りが殆どなく快適なツーリングを楽しめる。尤も、今日はそれを楽しむのが第一の目的なので「見物」より「走り」優先のコースとなっている。
　舘岩村にある「そば処・曲屋」の西会津高原産の地粉「そば」を使った「天ざる」が美味とＤＢさんの推奨である。メニューを見るとその「天ざる」に「そばはっと」を追加した「そばはっと定食」１５００円なるものがあり、これを注文した。　「そばはっと」とは、「そば粉と餅米をこね、じゅうねん、きな粉などをまぶしたもので、その美味しさから普段は食べられない「法度」と江戸期に伝えられたもの」との説明が壁に貼ってあった。

「そば処・曲屋」「そばはっと」そばはっと定食の天ざる

（６）遂に雨
　只見に向かう途中急に空が暗くなり、大粒の雨が降ってきた。コンビニの駐車場に入りカッパを着た。用意をしているうちにも雷の音までして暫く休憩を余儀なくされそうになった。カッパを着終わると空が明るくなり小雨となった。まだ天気の情況が分からないのでそのままカッパを着て５分ほど走りＧＳに立寄った。給油しているうちに晴れ間が出てきて暑くなってきたので結局カッパを脱ぐことにした。
　雨よりはよいが、しかし、癪に障る天気だ。バイクはこのようなときが大変煩わしい。

夕立に急き立てらるる疾駆かな

（７）「塔のへつり」をパスして「妖精美術館」へ
　時間に余裕があるので予定を変更し、ＤＢさんのお奨めの「妖精美術館」へ目的地を変更することにした。それは只見町の深沢湖（小さなカルデラ湖）の湖畔にある。こんな山の中によくもこの様な立派な美術館を作ったものだ。以前交付された「町興し１億円資金」でも投入したのかと勝手に推測してしまう。　ここには世界の、特にヨーロッパの妖精たちが集められ紹介されていた。なぜか妖精は女性らしい。説明によると妖精は美しいだけでなく子供をさらったりするらしい。　鑑賞を終えて美術館を出るとまた雨が降りだした。先程のこともあるので、この美術館の軒下で雨宿りして雨が止むのを待った。１５分程で小降りになりすぐに止んだ。

薫風に妖精集う森の中

「妖精美術館」と仲間達

（８）野口英世ゆかりの「青春館」
　会津若松市内に「英世青春館」というのがあり、アンティークな内装の落ち着いた喫茶店がある。ここでコーヒーブレークをした。
　ここは、昔、野口英世が下宿していたところなので「英世青春館」としたらしい。市内では名所になっており結構観光客が入っている。ここで心豊にコーヒーを楽しんだ。

青春の思い出の店お茶に涼

元蔵だった「青春館」入口の「英世青春館」看板落ち着いた感じの内部

（ＴＳさんのカメラ）

（９）ＤＢさんとお別れ
　ＤＢさんは明日お嬢さんの出産退院に同行するため、やむなく宿泊せずに日帰りとなった。そのため、コーヒーブレーク後お別れとなった。

（１０）休暇村・磐梯高原
　休暇村・磐梯高原は桧原湖の東、曽原湖と小野川湖の間に位置し周囲の環境が大変よいところにある。「英世青春館」から５０分ほどで到着した。温泉は常時は入れるので楽しみだ。
　夕食は、この宿で最高の「爽春定食」１１，５００円（宿泊代込み）コースでリッチな食事を楽しんだ。酒は生ビールと会津の地酒（冷酒）７２０ｍｌを注文し楽しんだ。

「爽春定食」レストランでリラックス

（ＴＳさんのカメラ）

【２日目】
（１）休暇村・磐梯高原の朝
　私は５時半に起床し、朝風呂を楽しんだ。その後、６：３０～７：００他の二人と共に休暇村・磐梯高原の周辺を散歩した。
　ここは大変涼しく、私とＴＳさんはトレーナーを着ていたので丁度よかったが、ＳＱさんは半袖シャツだったので寒かったに違いない。
　この周辺はペンションのオンパレードで看板が林立している。別荘住民なのか５台もの車が夫々大きなモーターボートを牽引して桧原湖に向かった。日本も１９６０年代の米国のように遊びも豪華になったものだ。

半袖で寒そうなＳＱさんホテル／ペンションが林立今年７月オープンの新館

（２）フィトンチッド
　ここの空気は大変美味しいという気がする。ＴＳさんが何故だろうというので「それはフィトンチッドが豊富にあるからなのではないか」との仮説を提言したのだがＴＳさんも「そうかも」と同意してくれた。
フィトンチッドとは樹木から発生する揮発性の物質で森林浴の効用として認められている。特に針葉樹に多いといわれ、この辺は針葉樹林の中にあるので特に多いのかもしれない。
　本当に美味しい空気なので、何度も深く空気を吸い爽快なフィトンチッドを楽しんだ。

夏めきて生気覚まさる樹の香り

爽快なフィトンチッドで満たされた「休暇村・磐梯高原」の朝（6:40　曇）

（３）朝食が美味しい
　ツーリングに来ると身体を使うせいか朝食が美味しい。ついおかずを取りすぎてしまう。ＴＳさんは最初に和食を少し取り、お腹と相談し、その後に本格的に洋食をとった。三人とも通常の倍くらい食べたのではないかという程だった。（そのため帰りの蓮田ＳＡでの昼食は、私は軽く「きしめん」ですませた。二人は焼きそばを食べた。）

（４）パノラマの展望台
　野地温泉先のトンネルを抜けるとパノラマが広がった。この展望台で雄大な景色を眺めてから記念撮影をした。そのすぐ下の方に道の駅がありそこで小休憩しすぐに二本松に向かった。

パノラマの展望台

（５）東北道は順調で雨も降らず
　二本松ＩＣから東北道に入ったが高速道路は空いて快適な走りを楽しんだ。天気予報板では東京に近づくほど雨の表示であったが、実際は雨が止んだ後を追いかける感じで殆ど雨には降られなかった。

（６）首都高速でスリップ
　首都高速は高速道路でも全国の道路公団の道路ほどグリップが良くないので要注意だ。川口料金所を過ぎた頃小雨がまだ残っており、小菅ＪＣＴの右カーブで後輪がかなりスリップした。今までの経験では初めて「怖い！」という感じがした。もし転倒したら側壁に衝突し高速で近づくトラックに惹かれてしまうだろう。
　いずれにせよ、首都高速はカーブも急ゆえ雨の日走行は特に慎重さが重要だ。

今回も特にトラブルもなく、無事楽しいツーリングを終えた。

１０、費　　用

　　　　　　ガソリン　　　４，６５５　(992+714+1146+706+1097)
　　　　　　高速道路　　１０，０８０　(500+400+2950+630+4400+700+500)
　　　　　　駐車料金　　　　　２４０
　　　　　　飲　　食　　　２，６４５　(120+1500+525+380+120)
　　　　　　宿泊料金　　１３，７００
　　　　　　入館料　　　　　　３００
　　　　――――――――――――――――――――――――――――――――
　　　　　　合　　計　　３１、６２０

１１、宿泊先（参考）

　　　名　称　：　休暇村・磐梯高原
　　　ＴＥＬ　：　0241-32-2421　　　　ＦＡＸ　：　0241-32-2422
　　　住　所　：　〒969-2701　　福島県耶麻郡北塩原村桧原
　　　ＵＲＬ　：　http://www.qkamura.or.jp

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１２、用語の意味 [フィトンチッド]

◆フィトンチッド＝樹木から発生する揮発性の物質、特に針葉樹に多いといわれ、森林浴の効用として認められている。旧ソ連の生体学者Ｂ・キートンが発見した。

＜出典：カタカナ語欧文略語辞典＞（情報知識・imidas1997別冊付録）

◆森林浴＝大気浴の一種で、樹木が分泌するフィトンチッドという揮発性の物質により人体が活性化され、健康的な効果が得られるもの。ヨーロッパでは古くから森林療法として定着している。森林の中でのレクレーションの場も提供されている。

＜出典：情報知識・imidas1997＞

以上

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イージーライダー調	クラッチ駆動のベルト	綺麗に整備されている


KAWASAKI ZZR-400	SUZUKI Intruder LC1500	ＴＳさんが撮影してくれた
（ＳＭ撮影）	（ＴＳさん撮影）	私のBMW R1100-RS


「そば処・曲屋」	「そばはっと」	そばはっと定食の天ざる


元蔵だった「青春館」	入口の「英世青春館」看板	落ち着いた感じの内部
		（ＴＳさんのカメラ）


「爽春定食」	レストランでリラックス
	（ＴＳさんのカメラ）


半袖で寒そうなＳＱさん	ホテル／ペンションが林立	今年７月オープンの新館

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