fukushima syumi st21

【奥日光・紅葉鑑賞ツーリング】

Ver.1.01　2001/11/09

Ver.2.01　2001/11/11

【１０月度ＳＴー２１ツーリング・報告書】

紅葉狩り愛車の白を紅に染め

１、日　程　　２００１年　１０月２７日（土）

２、目的地
　　　　奥日光（塩原、日塩もみじ街道、川治ダム、川又ダム、川俣温泉
　　　　　　　　　光徳牧場、日光戦場ヶ原、金精峠、老神温泉、沼田）

３、集合場所
　　　　　（今回ソロ故、架空の集合）
　　　　　　　　東北道・蓮田ＳＡ　AM　７：３０　集合

４、ハイライト（見どころ）
　　　　　①日塩もみじ街道（紅葉のトンネルとワインデディング）
　　　　　②川治ダム（アーチ式ダムと紅葉）
　　　　　③川又ダム（周囲スケールの大きい紅葉）
　　　　　④川俣温泉（温泉と峡谷美）
　　　　　⑤光徳牧場（温かい牛乳）
　　　　　⑥日光戦場ヶ原（草原の紅葉）
　　　　　⑦金精峠（延々と続く峠越え）

５、メンバー　（ソロ）

　記号　　メンバー愛称　　所　　有　　車　

ＳＭ　Snow Man 　BMW R1100-RS

記号	メンバー愛称	所　　有　　車
ＳＭ	Snow Man	BMW R1100-RS

６、コース

　　　　　　6km　　　中央道　31km　　環状８号　46km　東京環状　65km
自宅────八王子ＩＣ────高井戸ＩＣ────和光ＩＣ────川口ＪＣＴ
6:00　　　　　6:10　　　　　　　6:25　　　　　　　7:05　　　　　　7:20

　　7:30集合78km　東北道　173km　　東北道　204km　　　　　R400　208km　11.1L
────蓮田ＳＡ────上河内ＳＡ────西那須野塩原ＩＣ────ＧＡＳ
　　　　7:40-8:00　　　9:00-9:30　　　 　　9:50　　　　　　　　　10:35～40
　　　　218km　　　　入口227km　料金所238km　　　　　273km(昼食)　　R121
────塩原温泉───日塩もみじライン（有料）────明神スキー場────
　　　　10:35～40　　　11:00　　　　　　　　　　　　　11:25-12:20

　　　　　　286km　　　　　　　260km　　　　　272km　　　　　　　280km
白滝────鬼怒川温泉────川治ダム────栗山の峡谷────栗山村────
Pass　　　　12:50　　　　　　　13:05　　　　　13:35～45　　　　　14:05　　　

　　　　　　　　289km　　　　　　304km　　　　　327km　　　　（クラッチ切れず）
栗山の峡谷────川俣ダム────川俣温泉────光徳牧場────戦場ヶ原──
　　　　　　　　 14:40～50　　　　15:05　　　 　15:45～16:00

　(無事通過)　　(渋滞停止)370km　　　　　　　　　(苦難)385km
──金精峠─────白根温泉────老神温泉────沼田ＧＡＳ────沼田ＩＣ
　　　　　　　　(修理)17:15～45　　　　　　　　　18:15～45(解決)　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　487km
────赤城高原ＳＡ────高崎ＪＣＴ────藤岡ＪＣＴ────高坂ＳＡ────
　　　　　(Pass)　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　20:20～35

　　　　　　　　　　　　　　515km　　　　　　　　　　　534km
────鶴ヶ島ＪＣＴ────青梅ＩＣ────昭島────自宅
　　　　　　　　　　　　　　21:10　　　　　　　　　　　21:30

７、走行距離

項　　　目デ　ー　タ　( BMW R1100-RS )

　総走行距離　　　５３４．０ｋｍ　( ODO:44??? km )　　

　燃　　　料　　　　３１．７Ｌ　　(11.1+9.6+11.0)

　燃　　　費　　　　１６．８ｋｍ／Ｌ　　

　総経過時間　　　　１５時間　３０分　　

項　　　目	デ　ー　タ　( BMW R1100-RS )
総走行距離	５３４．０ｋｍ　( ODO:44??? km )
燃　　　料	３１．７Ｌ　　(11.1+9.6+11.0)
燃　　　費	１６．８ｋｍ／Ｌ
総経過時間	１５時間　３０分

　　今回、クラッチの故障で苦難。

８、内容
　今回のツーリングの第一目的は奥日光の紅葉観賞だ。当初３人で行く予定だったが他の二人が仕事でいけなくなり結局私一人で行く羽目になった。

（１）集合
　今回はソロ（一人旅）故、集合はないのだがいつも仲間と行くことを想定して架空の集合場所と時間を設定した。あくまで旅の目安のためであるが、一昨年１１月に「日塩もみじ街道、足尾銅山跡地見学」を実施したときと比べると蓮田ＳＡまで前回は１時間５０分、今回は１時間４０分掛かった事が分かった。
　今回１０分早いのは井荻トンネルを入らずに上の環八を走り、そのまま交差点を幾つか越えて行ったのであの万年渋滞から開放されたため５分節約、前回は東京環状が大渋滞していて余計に掛かったが今回は少しの渋滞で５分短縮されたためである。
　この例のように、このツーリングレポート上のスケジュールが次の計画を立てる上で大変役に立つことがこのように実証されるのである。
　同様に蓮田ＳＡ・上河内ＳＡ間は丁度６０分、上河内ＳＡ・西那須野塩原ＩＣ間は丁度２０分と全く同じ時間で走っている。このように、バイクの場合、変動が少なく走れるので大変正確に次の計画を立てることが出来るのだ。

（２）蓮田ＳＡにて美少年
　蓮田ＳＡは四輪車も二輪車も多く二輪駐車場も一杯である。それでもどうにか１台正規の置き場に駐車できた。トイレ休憩とお茶を頂き戻ると、私の後ろに新車のハーレースポーツが置いてある。バックする幅がわずかしかなく苦労して出そうとしているとその持ち主が戻ってきて「すぐ出します」といって動かし始めた。
　よく見るとこの男性（いや少年に近い）背丈１８０ｃｍ位、茶パツで顔はアニメに出てくる美少女か美少年といった感じで最初女性かと思ったくらいだ。着ているシャツはシルクのように光沢のあるツルッとした生地、パンツは黒のレザーで細く長い足がアニメの主人公のようにやけに細くて長い。「かっこいい！」何かハーレースポーツの広告に出てくるモデルさんのようだ。こんな姿のバイカーを見た事が無い。
　写真に収めたかったが自分は発車寸前の身。わざわざバイクを降りてあらためて「写真を撮らせて下さい」等といえない。という訳で証拠写真は無い。

（３）日塩もみじライン
　この道は日光と塩原を繋ぐ有料道路で「もみじの名所」なので「日塩もみじライン」と言う。ここは1999年11月にＤＢ(Data Base)さんに案内して頂いたのでここまでの道は問題なくこられた。いつもなが西那須野塩原ＩＣから塩原温泉までの国道R400は渋滞気味で速く走れない。流れに沿って走るしかない。
　日塩もみじラインは順調に走った。紅葉のワインディングを楽しむ。途中、明神スキー場が今の季節はリゾ―ト地として活用されていたので昼食をかねて立ち寄った。結構の客が来ていと皆のんびり自然を楽しんでいた。

（４）明神スキー場
　途中、スキー場が見えてきて丁度昼食時なので休憩し軽く食事をすることにした。ここは冬はスキー場だが今のシーズンはリゾート地として活用されていて、かなりの観光客が来ている。山の頂上までのゴンドラは片道1000円もする。今の季節ではスキーが使えないので2000円となり結構高い。
　観光客はのんびり周囲を散歩したり野外のテーブルでテーブルで弁当等を広げて楽しんでいる。


ゆっくりくつろぐ	長閑な散歩	片道1000円のゴンドラ

（５）紅葉三昧（川治ダム、栗山渓谷、川俣ダム、川俣温泉）
　いよいよ紅葉のメッカに来た。川治ダムは以前ＤＢさんの案内でも来た事がある。ここのダムは日本では珍しいアーチ式ダムで黒四ダムと同じ構造だ。もちろん規模は小さいが殆ど同じ形をしており排水時に中央部で霧状にして落下させる所まで同じ構造になっていた。ここの山肌も紅葉していた。ここの茶店で餅を焼いて売っていたので１つ下さいと言ったら３個で５００円だと言う。今食べるので１個だけ売ってくれといったら1個２００円だと言うので頂くことにした。うまかった。
　ここから、川俣に向かう途中きれいな渓谷が見えてきたのでバイクを停めて写真を撮った。小さなバス駐車場に停まっていたバスの運転手にこの辺の紅葉の名所を聞いたら、湯西というところが有名だと言う。しかしその場所は先程の川治ダムから北ルートでここに来るここからは反対側だという。「途中まで行って戻ってきたら」との提案がありチャレンジしたが遠いので栗山村（釣堀のある所）で引き返した。
　川俣ダムはスケールが大きく周囲の山は全山紅葉していた。ここから川俣温泉迄は以外に遠かった。ここの峡谷の紅葉が美しかったがもう夕日が届かず本当の綺麗さは観賞できなかった。写真ではデジタル写真の強みで結構綺麗に見える。


川治アーチ式ダム	栗山渓谷


川俣ダム	川俣温泉峡谷

（６）峠を越えるとのろのろ車の長い列
　車がのろのろ峠を下りていく、最初は後ろに着いていたがあまり遅いので安全を確かめて尺取虫のように１台１台前の車を追い越しやっと先頭車両の後ろに着いた。道路全体が渋滞気味なのかと思ったらなんと先頭車は枯れ葉マークの８０才位の老夫婦だった。
　先頭車は人に道譲る余裕など無いのだろうが、後ろについている車も気がきかない。合図をして適当な場所で追い越しさせてもらえばよいのに後ろの車は単なる自然渋滞と思って我慢してついている。
　先頭に出たら前には車は１台もなく、そのまま、日光の光徳牧場に到着した。

（７）光徳牧場
　ここで定番の温かい牛乳を買って飲んだ。白樺の林で囲まれたこの牧場は自然一杯で何かほっとさせる。
　バイクに戻るといつのまにか７台ほどの車が駐車しており、私のバイクの後ろに赤のDUCATIが２台停まっていた。この車がまた私のバイクが出しずらい位置に置いてある。３台ほど左にまだ駐車スペースがあるのに何故自分の仲間でないバイクの後ろに置くのだろう。でもこのグループのリーダー格の人が気が付いてバイクの移動を申し出たが、どうにか出せるので良い旨言うと、持ち主の若い女性が戻ってきて詫びを行った。最初から分かっているのに何故このようなことをするのかバイカーとしては初歩的な面で失格だ。気の廻らない人は運転時はもっと気が廻らなくなるので事故を起こしやすいのだ。
　そうこうしているうちに、３０代の女性が子供を２人連れて私のバイクに近づき「BMWですね。値段はいくらですか？」等と定番質問がきた。「排気量は？」「1100ccです」と答えるとその方のご主人がいつの間にか来ていて「あ本当だ！ここに書いてある」。その女性は「1100ccは今人気が一番ですよね」という。「そうかな？」と思っていると「私も欲しいな」というので「バイクに乗られるのですか？」というと「KAWASAKIの1200ccに乗っています」というので驚いた。そして「将来BMWに乗って見たい。子供が大きくなったら是非買いたい」と言っていた。「お気をつけて」と言ってくれてお別れとなった。
　このような出会いや会話も結構楽しい。

（８）トラブル発生（クラッチトラブルで苦戦）
　光徳牧場で牛乳を飲んで戦場ヶ原のＴ路地信号手前で停車したとたん、カチット音がしてクラッチレバーが馬鹿になって利かず（スカスカ）ギアが繋がりっぱなしになった。時間は１６：３０頃で途方にくれた。
　私は信号の先頭にいたが次の青信号で嫌でも発進しなければならない。信号は青になった、兎に角スターターのスイッチを押しセルモータで動き始めると同時にエンジンがかかり動き出す。右折して金精峠方面に向かう。この辺は左に停車するだけの幅が無いので前に進まなければならない。８００ｍ位の所に砂利の広場があったのでそこの道路の白線外に停めた。しかし道路幅が狭いのでそこで修理は危険である。
　仕方ないので砂利の広場にバイクを移動をしようとしたがクラッチが繋がっているので動かない。またスターターを作動させて移動させて適当な場所に止めた。

（９）応急処置で金精峠越え
　クラッチレバーを最大に調整し、どうにか動き出したがあまりクラッチを使うことは無理と判断。バイク屋のある可能性が高い日光方面に抜けるか？しかし、こちらは渋滞の連続のはずだ。だから、クラッチをあまり使わない金精峠経由で沼田に抜けるか？思案の果、「沼田に抜けるのが正解」に賭けた。
　金精峠を越えられるか不安のうち殆どギアチェンジせずに登りきった。車が連なっているので時々２０ｋｍ／ｈになるので不安だったがどうにか登りきった。
　金精峠を越えるともう下り坂のみなのでどうにかなると思っているうち、だんだん、クラッチが繋がりっぱなしになり、クラッチなしでギアチェンジをする羽目になった。もう止まる事は出来ない。慎重に慎重に下ってきた。
　ところが、懸念した状況が起こった。渋滞が始まり車はだんだん遅くなりついに車の列はがストップ、道路は狭く左を通れない、しかも「はみ禁」の黄色線。もう止まるしかない。止まったとたんガンガンといってガクガクした後、がくんと止まった。すぐ後ろにいたワンボックスカーは驚いたことだろう。なぜなら、遅いとはいえストップランプがつかずに突然止まったのだから。
　そのうち、渋滞の列が少し動き出し５ｍ程の空きが出来た。左に駐車するスペースはないので動かずにいられない。エンジンを掛けるとセルの力で動きつつエンジンが始動し、ガクガクと動き出すが前の車に近づきまた止まる羽目に。これを３回続けたが後ろの車に申し訳ないので下りをゆっくり走りうまい具合に６台の自動販売機前の駐車スペースにたどり着いた。

（10）第二の応急処置
　自動販売機の明かりでクラッチワイヤの下の部分に財布の金具を外したものを挟んで、クラッチレバーの調整を最長にしてどうにかクラッチが離れたがまたいつ駄目になるか分からない。
　もう周囲は街灯の無い田舎道ゆえ真っ暗だ。気合を入れて出発。どうにか、沼田近くのＧＳにたどり着いた。

（11）万事窮す
　スタンドの主人にバイク屋さんを尋ねたら「近くに腕の良い店があるが外車では部品が無いだろうし駄目かも、でも行ってみるのも足しになるかも？」と。
　リストでレッドバロンを探したが高崎が最短。とても高崎までは行けない。もう絶望的になってきた。八王子レッドバロンにアイデアを聞いたが「私のとった手、以外は思いつかない」との返事。「クラッチ近くの調整ねじを調整して仮処置をしてみては？」しかし、そこのねじは特殊工具がいるはず（大昔クラッチが滑って苦労したので覚えていた）もう絶望的になった。このとき１８：３０。

（12）救う神あり
　ようし、もう一度見てみよう。クラッチレバーの調整ねじを最短にしてワイヤーを外す。そして、クラッチ側のワイヤを外した。そしたら、クラッチの調整ねじが大きく緩んでいたのだ。クラッチワイヤーが繋がった状態ではこのクラッチ側の調整ねじはあたかも正常の位置あるかのように見えるのだから始末が悪い。
　このねじが緩んでいたのが原因と分かって目の前は急に明るくなった。緩んでいたのだからもちろん簡単に手で廻す事が出来た。兎に角正常の位置まで締めて、ワイヤーを繋げクラッチレバーを引いて見る。ばっちり利く。もう一度、調整ねじを正規の所にセットされたことを確かめてクラッチ近くの調整ねじを携帯工具のスパナ―で締めた。
　ようしこれで家に帰れる。ばんざ～い。家族に無事解決したことを告げてシュッパ～ツ。

（13）あとはバンバン
　解決してみれば何ていうことはない。もう気持ちは晴れやかバンバン走るのみ。このトラブルで遅くなったので、当初予定していた赤城高原ＳＡはパスして高崎ＪＣＴ、藤岡ＪＣＴを通過して高坂ＳＡに到着した。

（14）夜の高速も快適
　高坂ＳＡでお茶を飲んでゆっくり休憩し家族に無事１時間半以内に自宅に帰れることを報告して出発。鶴ヶ島ＪＣＴ、青梅ＩＣ、昭島市内を通って無事自宅に到着した。

　今回は飛んだトラブルで苦難の１日となってしまったが、過ぎ去ってみればこれも印象的なツーリングとなった。

１０、費　　用

　項　　　目　費　　　　　　　用　　　（円）

　ガソリン　　　３，６０７　　(1305+1089+1213)　　

　高速道路　　　７，１７０　　(500+400+2950+420+2900)　　

　飲　　　食　　　１，１９０　　(850+1350+120x2)

　土　　　産　　　　　５９０　　

　合　　　計　　１２，５５７　　

項　　　目	費　　　　　　　用　　　（円）
ガソリン	３，６０７　　(1305+1089+1213)
高速道路	７，１７０　　(500+400+2950+420+2900)
飲　　　食	１，１９０　　(850+1350+120x2)
土　　　産	５９０
合　　　計	１２，５５７

以上

前のページに戻る

項　　　目	デ　ー　タ　( BMW R1100-RS )
総走行距離	５３４．０ｋｍ　( ODO:44??? km )
燃　　　料	３１．７Ｌ　　(11.1+9.6+11.0)
燃　　　費	１６．８ｋｍ／Ｌ
総経過時間	１５時間　３０分

項　　　目	費　　　　　　　用　　　（円）
ガソリン	３，６０７　　(1305+1089+1213)
高速道路	７，１７０　　(500+400+2950+420+2900)
飲　　　食	１，１９０　　(850+1350+120x2)
土　　　産	５９０
合　　　計	１２，５５７