1、日 程 平成14年(2002)2月16日(土)、晴
2、集 合 首都高速・湾岸幕張PA AM7:30集合
3、メンバー(ST−21)
記号 | メンバー愛称 | 所 有 車 |
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GP | Global Person | HONDA Shadow VT-1100 |
PS | Public Servant | BMW R1150-RS |
SM | Snow Man | BMW R1100-RS |
4、コース
PSさん待合せ 36km 自宅――――高倉公園――――八王子IC――――永福料金所――――箱崎JCT 6:00 6:05 6:15 6:35 7:30集合80km 166km ――――辰巳JCT――――湾岸幕張PA――――宮野木JCT――――木更津南IC 7:15 7:15〜8:15(GPさん待) 8:20 9:30〜 ――――房総スカイライン――――道の駅――――鴨川道路――――金山ダム (何も無し) 昼食 200km ――――太海フラワーセンター――――くじら屋――――浜千鳥の歌碑―――― 9:50〜10:10〜10:30 11:40〜12:40 12:40〜55 216km 256km 横浜横須賀道路 千倉(GAS)――――金谷港〜〜〜〜横須賀港――――横須賀IC――――横浜IC 14:40--16:00 17:00〜35 18:10〜20 17:30 R16 R16 Bypass 329km ――――橋本――――御殿山IC――――ロッドバロン八王子本店――――自宅 19:00〜40 19:45
5、走行距離
項 目 | デ ー タ ( BMW R1100-RS ) |
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総走行距離 | 328.9km ( ODO:46463km) |
燃 料 | 24.2L (13.8+10.4) |
燃 費 | 13.6km/L |
総経過時間 | 13時間 00分 |
6、今回ツーリングのポイント
・太海フラワーセンター
・くじら屋(鯨の刺身定食)
・浜千鳥の歌碑
・野島崎灯台
・金谷・久里浜フェリー(夕日の鑑賞)
7、状況・感想
2月は温かい地方、南房総のツーリングを計画した。
今回は公私共に多忙で、詳細な計画書が作れなかったが10年前に行ったルートをほぼそのまま実行することにした。
今回は当初6人の参加を予定していたが、一人は身体の大事を取って、一人は体調を崩し、もう一人はバイクの不調を来たし急遽欠席。従って、3人だけの参加となった。
(1)集合、走行
今日はPSさんとは家が近いので近くの公園で待ち合わせ、中央道・八王子ICから首都高速を通り。湾岸幕張PAで集合となった。
いつも時間に来るGPさんが来ない。集合時間を過ぎたので携帯に電話したが繋がらない。自宅に電話すると奥様が出られて、朝、バイクのエンジンがかからず出発が遅れたが既に自宅を出て集合場所に向かっているとのことだった。理由がわかれば心配ないのでゆっくり待つことになった。
30分遅れで到着した。今回はコースを詳細に決めてなかったのでこのPAで3人で相談することになった。
そんなこともあり、出発が8:30となった。
天気もよく、気温もそれ程寒くないので快適な走行だ。
湾岸幕張SAにてGPさんと私 (PSさん撮影&提供) |
(2)京葉道、房総スカイラインは好調
京葉道は通行量も少ないので快適な走行を楽しめる。木更津南ICを降りて、房総スカイラインに入る。ここは有料道路だが高速道路ではないので道路の品質はよくない。片側一車線の国道のような道路だ。メリットは自転車のような危険な軽車両が走ってないことと、信号が無い事くらいある。
道の駅でトイレ休憩。殆どの道の駅はその土地の農産物販売が中心でよいレストランはない。ここも例に漏れずコーヒーをゆっくり飲めるような洒落たカフェすらない。
同じ駐車場に停まっていたSUZUKI 1300 隼の若い人と立ち話をした。彼の車はスピードメータが230マイル/hなので、国産ではないと思い「どこの国製か?」と聞いたら。「イギリス製」だという。アメリカ製はHONDA車等でよくあるがイギリス製は珍しい。
(3)太海フラワーセンター
ここは、名前ほど素敵なフラワーセンタではない。小さな一角に土産店と温室、その他外に小さな花壇があるだけだ。駐車場から中が見えるので策の外から覗いて入場はしなかった。その上、ここは四輪なら駐車料600円、入場料600もするのだ。1度行ったらもう二度と入らないだろう。従って、リピート客は来ないと思われる。
何れにせよ、千葉県はこのような施設が乏しい。静岡県の「国際フラワーセンター」などは駐車料は無料、入場料は700円。その上、花は四季を通して年中蘭が咲き乱れている。ここは、何度でも行ってみたくなるので、バイク仲間や親戚の人を連れてもう5回ほど行ったくらいだ。
このフラワーセンターは花よりもその前に広がる海の方がよほど素晴らしい。パノラマ写真でご紹介します。
フラワーセンターの前に広がる海は素晴らしい。 |
(4)くじら屋
くじら屋は有名で殆どの地図に載っている。丁度、昼近くに到着したのでここで昼食をとりことにした。今では珍しい「鯨の刺身」が食せるので楽しみだ。(写真参照)
くじら屋 | 「鯨の刺身定食」 |
(5)浜千鳥の歌碑
ご存知「浜千鳥の歌」はここが舞台であり「浜千鳥の歌碑」がある。この碑の前は砂浜が広がっており将にこの歌のような雰囲気を感じ取れる。
浜千鳥の碑の前で記念撮影 | この歌のような雰囲気 |
(6)クラッチトラブル
太海フラワーセンターで駐車した途端、クラッチがカチッと音がして、クラッチレバーがスカスカ状態となった。昨年秋に日光戦国原で突然起こった故障と同じだ。しかし、あの時はクラッチが繋がったまま金精峠を越え白根温泉まで降りてきたものだ。その後、原因を究明し無事自宅に戻れたので、まさか、同じ現象が出るとは思わなかった。ショックであった。でも、クラッチレバーの調整を最大にしてどうにかクラッチが離れた。
しかし、不幸が訪れた。千倉にきて段々とクラッチが離れなくなり、ついに完全に離れなくなった。近くのGSでガソリンを満タンにして工具を借りてバイクを修理しようとしたが駄目だった。GSでバイク修理を出来る店を聞いたが「こんな大きな外車では直せる店はない」という。GSが懇意にしているトヨタの店に預かってもらうか、トラックで運搬するしかないという。
もう、致命的。以前、TSさんのバイクが始動不可になり運搬してもらった経験から待ち時間2〜3時間、運搬費用8万円が頭を掠めた。ここからでは10万円くらいかかるだろう。
(7)もう走るしかない
途方に暮れた。こうなったらもう走るしかない。最短ルートと最もクラッチを使わないルートを検討した。当初計画の(野島崎灯台は行けないが)金谷港⇒横須賀港、横浜横須賀道路、R16、がベストと判断し行くことにした。
千倉から金谷に向かう道路も結構信号があり大変。ついに渋滞の細道になり、この渋滞区間はバイクを押して行かなければならなくなった。GPさんに押していただき600m位押して移動した。汗びっしょりである。
渋滞地点を越えてからはクラッチを使わずにギアチェンジし、GPさんが前を、PSさんが後ろをサポートしながらどうにか金谷港に到着した。
到着したらまだ不安がある。フェリーに乗る時にスタートを失敗したら欠陥車両ということで乗船を拒否されるかもしれない。うまくスタートさせること。もうひとつフェリーに乗り停車する時にゆっくり寄せなければならない。普通ならば半クラッチで上手に出来るが、遅ければエンジンストップしてしまう。そのような状況を十分想定して4台のバイクの最後に乗船することにした。そして、前車との車間距離を十分とり、クラッチの繋がったままで停まる寸前にニュートラルに入れることに成功した。ハイテクニックである。
(8)夕日鑑賞は虚ろ
係員にバイクの欠陥を気付かれることなく停車し、係員がベルトでバイクを固定した。
やれやれ、客室に入りソフトクリームを食べながら「夕日鑑賞」となったが、この先を考えると気が重く私の心は虚ろだった。夕日も何となく綺麗ではなく写真などとても撮る気持ちにはなれなかった。
(9)一難去ってまた一難
今度は発進が心配。BMWはサイドスタンドで立っている時にはエンジンがかからない構造になっている。従って、事前に暖気出来ない。バイクを停めているバンドを外してくれた時にはもう車が下船をはじめ、バイクにまたがりエンジンをかけた頃には他のバイクも動き出した。そして、わざとゆっくり時間稼ぎをして最後に私が動き出した。うまく出発できた。しかしまた難関、下船をしたら横方向に車が走っていてバイクを停止せざるを得ない。当然、ガクガクと音がしてエンジンが止まった。なんと恥ずかしい、他から見ればよほど運転が下手と思うに違いない。ようやく、前が空き発進しようとしたがエンジンが十分暖機されてないのでエンジンがガクガクと音がして停止。再度トライしたがなたダウン。あまり恥ずかしいので大勢の人がいない暗闇迄バイクを押して移動した。
(10)横横道路は正解、でも難関が。
横浜横須賀道路(横横道路)は順調で Low、2nd、3rd、4th、5th(Top)とギアをあげて、順調に走行する。故障しているようには思えない100km/hの巡航で走行する。そのうち、横横道路の「終点付近4kmの渋滞」の電光表示。「神は中々、我を苦難から開放ぜず」。でも兎に角停車しないようにすり抜けをする。車の間が狭いときには神経を使う。あまり低速だとエンジンがストップしてしまうからだ。私はすり抜けは得意だが、クラチが繋がったままではヴェリ・ディフィカルトなのだ。
料金所では渋滞の列だ通常に並んだらエンジンが止まってしまう。図々しく、一番左のゲートの料金所までゆっくり進み、バイクを停めて、歩いて料金所まで行き支払う。そして、あたかも自然のように車の横を通過して走りすぎた。車の運転手さんは運転の下手なバイカーだと思っているに違いない。
どう思われるよりも、料金所で欠陥車と思われないことのほうが重要だ。そう知られたら多分料金所を通過できないだろう。無事通過。
(11)地獄の渋滞
ほっとするのも束の間、今度はR246との交差点で万年渋滞地点に突入。あそこは狭くて車の横は通れない。少し動いてはまたガタガタとエンジンストップ。この繰り返しでR246を通過。
まだまだ難関は続く。R16は順調かと予想したが信号2つは青、次は赤。この度にエンジン停止。これが延々と繰り返される。ついに私は泣き言が出た「もう駄目だ」と。そしたら、PSさんが「SMさんあと少しだから頑張ってください」と励ましてくれる。でも「あと10km」愕然とした。
(12)最後の難関
橋本から八王子へR16で行くと信号がかなりある。信号のないR16バイパス(有料)を行くことにしたが、料金所と言う難関がある。しかし、うまくゆっくりと料金支払いスタンドにたどり着いた。料金支払い後、エンジンがガタガタと言って始動したので係員は驚いていたが気にせずスタート。PSさんを待つ間、エンジンを止めて始動のテストをしてみた。そこで分かったことだが始動時はアクセルを上げずにスターターで動きながらエンジンをかけるとスムーズにスタートできる事が分かった。しかし、この時点ではもうスターターを使う事がなかった。
(13)無事バイク屋さんに到着
自宅近くのバイク屋さん(レッドバロン八王子本店)に行くまでもう一箇所R20に右折する信号がある。ここでは必ずといっていいくらい停まるのが普通である。ところが、最後に「神は我に安らぎを下さった」丁度この信号に差し掛かったとき右折の矢印が点灯した。
こんな僅かな事が至上の喜びに感じた。もう大丈夫だ。無事、バイク屋さんに到着した。
クラッチ故障なので多分全体を開けて大手術となるらしい。46000kmも走行したので大手術も止むなしか。兎に角、プロにお任せすることにした。最後は、工場長さんが自ら私とバイクの大きな荷物(パニヤケース2個)をトラックに載せて自宅まで運んで下さった。
今回は飛んだ故障で苦労したが、事故はなく無事ツーリングを終了した。
いつもの通り風呂に入りビールを飲んだが、最後に疲れがドット出たツーリングだった。
8、費 用
項 目 | 費 用 (円) |
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ガ ソ リ ン | 2,899 (1786+1113) |
高速道路 | 6,070 (500+700+1600+320+150+1550+1000+250) |
飲 食 | 1,650 (150+1200+300) |
合 計 | 10,620 |