【 夜叉神峠断念⇒野辺山・大弛峠オフロードの旅 】


【 2003年9月度STー21ツーリング・報告書 】
< 科学探求とオフロードの旅 >
Ver.1.1 2003/10/29
Ver.2.1 2003/10/30

 今回は「夜叉神峠オフロードの旅」を計画し実施したが、途中の情報で夜叉神峠の先、広川原から奈良田温泉までのオフロードが数ヶ月前の洪水で土砂崩れになり通行止めだという。しかも、11月から冬季閉鎖になるので来年の4月20日までは開通しないというのだからショックである。
 急遽、行き先を検討し、野辺山方面に変更した。

夜叉神が野分を誘い道ふさぐ

写真をクリックすると拡大されます ⇒ 野辺山:日本鉄道最高地点 .
1、日  程   平成15年(2003) 9月23日(火)秋分の日

2、集  合

   集 合 場 所  集合時間 メンバー
集合場所中央道・談合坂SAAM 7:30CM


3、目的地
       目的地を夜叉神峠・広川原・奈良田温泉から急遽以下に変更した。
       日本鉄道最高地点、野辺山天文台、JR最高駅野辺山、大弛峠

4、メンバー
 記号  メンバー愛称  所  有  車 
CM Curious Man  YAMAHA SEROW 225 
SM Snow Man  SUZUKI DJEBEL 250XC 

5、コース

          中央道  7:30集合36km   94km       (GAS)98km
自宅────八王子IC────談合坂SA────甲府昭和IC────八田村───
6:30    6:40       7:00〜45     8:20〜25     8:45〜9:35

 112km               127km        140km
道の駅・韮崎────須玉(IC)────道の駅・清里────野辺山・日本鉄道最高地点
10:00〜20              10:30〜11:00    11:20〜12:00

     143km       146km        170km[土砂崩通行止]
────野辺山天文台────野辺山駅・食事────馬越峠入口(折返)────
    12:05〜13:00    13:05〜        14:35〜55

    岩と石のダート    190km    221km    223km     234km
────[上川牧丘林道]────大弛峠────牧丘────恵林寺────勝沼SA
             15:40〜16:10   17:00   17:05〜50   18:13

            267km  (渋滞)  299km           304km
────大月JCT────談合坂SA────八王子IC────GAS────自宅
           18:40〜19:00    20:05〜15          20:30

6、走行距離

走行距離・給油等データ 【 SUZUKI DJEBEL 250XC 】 ( ODO:5,???km )
項  目合計/GS八田村八王子
走行距離 304km 112192
燃  料 10.5Litter 3.57.0
燃  費 29.0km/L 32.027.4

八田村までは殆どが高速(八王子IC⇒甲府昭和IC)で速度は80km/h程度なので燃費が大変良い。
その後は殆どが一般道で一部林道があったためか燃費が悪い。(満タン時の誤差あり)

7、今回のツーリング・ポイント

名   称 説      明 
日本鉄道最高地点 日本の鉄道で標高が最高の地点
標高:1375m
野辺山天文台 @大型パラボラ・直径45mx1基 :世界最大の電波望遠鏡、重量700tons
A中型パラボラ・直径10mx6基 :ミリ波干渉計(直径600mのパラボラに匹敵)
B小型パラボラ・直径80cmx84基:電波へリオグラフ(直径500mパラボラ相当)
JR最高駅野辺山 JRの駅で標高が最高の駅
標高:1,345.67m
大弛峠 秩父多摩甲斐国立公園
@登山者に人気のスポット
Aバイクファンに人気のワインディング
B長野県側がオフロードで人気の[上川牧丘林道]

8、経緯
 今回のツーリングは当初6月8日(日)に決めていたが雨天で7月にそれも雨で8月に延期、また雨で今回の9月に決行となった。

9、状況・感想
(1)中央道・談合坂SA
 中央道での集合場所は定番の談合坂SAである。CMさんはここでの集合が初めてということもあり早めに来られ集合時間の1時間前に到着したらしい。私はいつも通り30分前に到着した。CMさんはバイカーとしての基本装備をしっかりされているので安心だ。
 天気も良し、気温も良し、最高のツーリング日和となりそうだ。

(2)行き先変更
 天気にも恵まれ快適な高速走行が始まった。CMさんとは初めてなので様子を見ながら走る。彼のバイクは YAMAHA SEROW 225 で中央道の上り坂では最高速度が80km/hしか出ないし、下り坂でも90km/hがやっとなので追い越しは厳しい。
 甲府昭和ICを降り八田村で燃料補充をした。そのGSの主人曰く、我々の行き先「夜叉神峠、広川原、奈良田温泉」のうちの広川原・奈良田温泉間が数ヶ月前の大雨で土砂崩れとなり通行止だという。しかも、年内の復旧は出来ず冬季閉鎖が終わる4月20日まで閉鎖するとの由。ショックである。この情報により目的地の変更を余儀なくされた。1時間ほど掛けて行き先を検討した結果、そこから近い清里・野辺山方面と決めた。

(3)日本鉄道最高地点
 野辺山といえばやはり「日本鉄道最高地点」だ。ここにある喫茶店でコーヒーブレーク、いつものように当店自慢のコーヒーをオーダーした。店内から八ヶ岳が良く見えるので素晴らしい景色を眺めながらのコーヒーはまた最高の気分にしてくれる。
 日本の鉄道最高地点(標高1375m)には「JR鉄道最高地点」という木製のポールと野辺山高原「日本鉄道最高地点」という石碑がある。

JR鉄道最高地点標 日本鉄道最高地点石碑

(4)野辺山天文台
 CMさんは初めてだというので6月にも他の仲間と来た「野辺山天文台」に行くことにした。ここには直径45mの大型パラボラアンテナ(世界最大電波望遠鏡)が、その手前には直径10m中型パラボラ6基からなるミリ波干渉計、そして直径80cmの小型パラボラを84基T字状に配置して直径500mパラボラ相当に相当する電波へリオグラフがある。
 今回は大型パラボラアンテナが活動しているらしく太陽の方向を向いていたので写真にも迫力が出た。宇宙科学に関心のあるCMさんには大いに満足して頂けたようだ。

太陽方向に向く直径45mの
「世界最大電波望遠鏡」
秋空と中型パラボラ

パラボラの宇宙に放つ秋の詩

(5)JR最高駅野辺山
 日本鉄道最高地点から2km程北に行った所にJRで標高最高の野辺山駅がある。駅の脇にある小さな「喜峯ヶ丘公園」に「標高:1,345.67m」と書いたポールが立っている。1〜7まで2を除いて続いている(一気通貫)のが偶然ながら面白い。また「標高:1,345.67m」は駅のホームにも書いてあった。

JR最高駅野辺山
左に「八ヶ岳高原ホテル」のバス
「喜峯ヶ丘公園」
1,345.67mの碑
駅の脇にある洒落たCAFE
「ここで昼食」

(6)再度通行止
 この野辺山駅から「佐久甲州街道」R141を東に離れてJR小海線沿いに走り次に千曲川沿いを走るがここも大変快適な道だ。
 野辺山から秩父に抜けるつもりで来たが馬越峠が土砂崩れで通行止めとなっている。再度の通行止めで行き先を再検討する羽目になった。地元の方にアドバイスを頂き少し戻って「上川牧丘林道」「大弛峠」経由で甲州に抜けることにした。

(7)図らずもダート走行
 「上川牧丘林道」に入るとすぐにダートだ。段々と路面が岩と砂利で酷くなった。それでもCMさんはオフロードバイクを巧く操ってドンドン坂を登っていく。時々、四輪車がすれ違うが道路が狭いので横に避けるのも難しい。ついに、CMさんはバイクを停めて四輪車を通り過ごさせた。ま、初心者としては当然の安全走行だ。
 今度は私が先頭に出て林道ダートコースをリードすることにした。ダートでは出来るだけ止まらずに走り抜けることもテクニックの一法なのだ。止まる場合は左に足を着いても問題ない場合のみで、足がつけない事もあるのでそれも想定する必要がある。特に左ヘアピンカーブでバイクを停めると転倒の危険がある。従って、このような時には、手前で停車して待つか、一気に通り抜けることが重要だ。行くと決めたら途中でためらってはかえって危険である。
 今回は、元々、夜叉神峠先のダートに挑戦するつもりのツーリングだったので、図らずもダート走行を楽しむ事が出来た。CMさんは初めてのダート走行だったが大変上手に走るので感心してしまった。

(8)大弛峠
 この周辺は「秩父多摩甲斐国立公園」で登山者に人気のスポットである。また、バイクファンにとっては人気のワインディングで多くのバイカーが甲府方面から上がってくる。 オフロード車の人は長野県側のダートコースを楽しむ。今回も8台ほどのオフロード車の若者に出会ったが、峠での別れのとき互いに手を上げて安全走行を祈った。我々二人はオーバー60なので驚いた様子だった。

 【註】大弛峠は「オオダルミトウゲ」と読むが、国道20号線(甲州街道)の高尾⇔相模湖間に大垂水峠(オオダルミトウゲ)がある。

(9)恵林寺でコーヒーブレーク
 大弛峠から「上川牧丘林道」を抜けて牧丘経由で恵林寺に到着した。恵林寺山門のすぐ左に「恵雲亭」という喫茶店があったのでそこでコーヒーブレークした。今まで何度もこの山門を通って参拝したがこの喫茶店には気付かなかった。
 女主人は落着いた感じの上品な方だったがお寺関係の奥様なのかもしれない。一階は手作り民芸品教室のようで2階がタイ風のインテリアになっていた。音楽も落着いた音で東南アジア風だったので聞いてみたら「タイのお経」だそうで「日本のお経と同じ感じでしょう」と言われたが「そういえば何となく」という気がした。(お経はヒンズー語を漢字に音訳したものだから同じ筈)
 コーヒーカップが茶道の碗のようでスプーンも木製漆塗りだ。特別に名産の葡萄を一房づつサービスしてくれた。

(10)中央道は渋滞
 帰りの中央道は相変わらず小仏峠トンネルを抜けてから談合坂SA先まで続いた。CMさんも初めてとは思えない「すり抜け技量」で着いて来られたので何の心配もなかった。

10、費  用

 項   目    費     用   (円)
 ガ ソ リ ン    1,077  (372+705)  
 高速道路    3,450  (1950+1500)  
 飲   食    1,580  (200+380+700+300)  
 合   計    6,107  

 今回もトラブルもなく無事「科学探求とオフロードの旅」を終えた。

以上

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