【 木曽森林鉄道・ツーリング 】

[ The Kiso Forest Railway Touring ]

【2009年5月度STー21ツーリング・報告書】
Ver.1.1 2009/06/23

木曽森林鉄道SL前で (赤沢休養林内) .
1、日  程
     平成21年(2009) 5月5日(火) 曇のち雨

2、集合場所・時間
 集 合 場 所  集合時間  メンバー 
高倉南公園・西口前AM6:00PSさん、SM
談合坂SAAM7:00CMさん
赤沢森林休養林AM10:30SDさん

3、目的地
     長野県・上松町・赤沢森林休養林
     (高速道路どこまでも1,000円の体験・第2弾)

4、メンバー
 記号  メンバー愛称  所  有  車 
PS Public Servant  BMW R1150-RS 
CM Curious Man  BMW R1200-ST 
SD Soft Dady  HONDA Silverwing 600 
SM Snow Man  BMW R1100-RS 
5、コース

【東京本部】
      6:00集合          中央道  37km7:00集合 中央道 102km
自宅――――@高倉南公園――――八王子IC――――談合坂SA――――双葉SA
6:00     6:00〜10      6:20      6:30〜7:15    7:50〜8:30
 中央道    中央道 163km  中央道 190km        
――――韮崎IC――――諏訪SA――――伊那IC――――信州大学(左)――――
     Pass     9:05〜15    9:30 
                     R361Bypass     Bypass
大萱信号左折――――中の原信号右折――――権兵衛峠道路――――権兵衛トンネル


――――(左折)福島トンネル――――宮ノ腰――――木曽福島――――上松町―――B 

【中部支部】
自宅――――最寄IC――――小牧JCT――――中津川IC――――上松町――――B

247km10:30集合             260km         262km
B赤沢自然休養林(トロッコ乗車)――――昼食(日本蕎麦)――――鬼淵鉄橋(見学)
 10:30〜12:00  12:15〜        12:30〜13:40     13:50〜
     264km    280km    303km       中央道 333km 中央道
――――上松宿跡――――合羽――――GAS――――伊那IC――――諏訪SA――――
    14:00〜   14:35〜45  15:10〜15   15:20    15:40〜16:00  
    中央道     中央道  457km 中央道 490km        495km
韮崎IC――――双葉SA――――談合坂SA―――八王子IC―――GAS―自宅
Pass      Pass     17:40〜18:50    19:30       19:45
【註】中部支部SDさんは伊那ICまで同行された。

6、走行距離

走行距離・給油等データ 【 BMW R1100-RS 】 ( ODO:63,345 km )
区  間走行距離燃  料 燃  費総経過時間
八王子⇒伊那IC 303 Km 16.0 Litters 18.9 Km/L 9 時間10 分
伊那IC&赤沢自然休養林
⇒八王子
192 Km 10.0 Litters 19・2 Km/L 4 時間35 分
TOTAL 495 Km 26.0 Litters 19.0 Km/L 13 時間45 分
今回の燃費は前回(善光寺)よりはよい。やはり山間部高速道路が殆ど故こんなものかもしれない。

7、今回のツーリング・ポイント
名   称説     明
高速道路1000円 高速道路1000円均一記念走行・第2弾
赤沢自然休養林 日本初の「自然休養林」で「森林浴発祥の地」。「森林鉄道」「ふれあいの道」も整備さておりフィトンチッドの森林浴を体感できる。
鬼淵鉄橋&上松宿跡 森林鉄道のために作られた国産初の鉄橋が「鬼淵鉄橋」。全長93.8m。
上松町は中仙道木曽十一宿の一つであった。その雰囲気を残す「上松宿跡」。

8、経緯
  今年4月から土曜日曜祭日の高速道路が区間に関係なく一律1000円というETCサービスとなったので、早速、4/18(土)「善光寺・ご開帳 ツーリング」(7年に一度のご開帳)と5/5(子供の日)に「木曽山林鉄道見学ツーリング」を実施した。
 昨年企画して種々の理由で3回も計画が流れ、今年4回目にして実現できた。元は2001/04/01付読売新聞で木曽森林鉄道・国産初の鉄橋「鬼淵鉄橋」が保存されているという記事を見て見学しようと思ったのが切っ掛けであった。色々調べているうちにこの時に使用されていたSLの保存や当時のイメージを再現したトロッコ鉄道の試乗もできるという「赤沢休養林」を知り、見学ツーリングのターゲットとした。

9、状況
(1)プロローグ
 朝の空気を体感しながら走るツーリングは爽快そのもの。ETCゲートを無事通過して速度を上げていたその時、右追い越し車線に見た事のあるBMWの新車が私を追い越した。瞬時にそれがCMさんであることが分かった。府中ICから入ってこられたCMさんに八王子ETCゲート通過の直後にご一緒するというこの偶然とは何とも楽しい事だ。談合坂SAで集合の予定が既にここで3人が揃ったことになる。
 楽しい気分で3台のBMWは快適な高速道をひた走る。暫くすると圏央道の分岐点・八王子JCTが見えてくる。これが高尾山麓にあり「高尾の自然」と人工物である「曲線道路」が融合して美しい光景である。

(2)中央道の景色は最高&意外な出会い
 談合坂SAで今日のツーリング・ルートを確認して早速出発だ。双葉SAで小休憩して次の休憩は諏訪SAだ。ここまでの風景は左に南アルプス、右に八ヶ岳を仰ぐ素晴らしい景色を堪能できる。
 諏訪SAで休憩後出発しようとすると、私の隣にタンデム(二人乗り)のBMWが停まった。日本の高速ではまだタンデムは珍しいのでよく見ると、運転者は外国人で後部座席は日本女性であった。つい定番英語で「Excuse me. Where are you from?」(どこから来ましたか?)と聞いたら「Tokyo」と答えたので、「What contry?」(どこの国からですか)と聞くと、日本語で「イギリスです」というのいは驚いた。その上、「イギリス人ですがドイツのバイクが好きでBMWに乗っています」と言うのでお互い笑いました。「私はイギリスに3回ドイツに2回訪問した」と言ったら、「いいですね」と言って親しげな顔をされた。同乗の女性に「日本語が上手ですね」と言ったら、「東京に9年も住んでいるので上手です」との事。納得した。
 それにしても、このような出会いはツーリングの又違った楽しいひと時でもある。私が出発するまで見送ってくれて、互い会釈して笑顔で別れた。(2001年8月にオーストラリア・グレート・オーシャン・ロードをツーリングしたときには先方から声を掛けられた。この時もお互いハッピーな気持を味わった)

(3)赤沢自然休養林に到着
 赤沢自然休養林即ち木曽に行くには以前は長野道・塩尻ICから国道19号線(R19)を南下する方法と、中央道・中津川ICからR19を北上する方法がある。(中部支部のSDさんは後者ルートで来られた)数年前に中央道・伊那ICから木曽福島を結ぶルート(権兵衛峠道路、権兵衛トンネル)が開通し便利になった。(以前は曲がりくねった道路で時間がかかったらしい) 宮ノ腰、木曽福島、上松町の木曾谷ルートは中々快適であるが「走りで」もあった。上松町から「赤沢自然休養林」への林道も結構の「走りで」があり、約束の時間に間に合わないのではないかと心配になってきた。
 実際には約束の10:30丁度、森林セラピー基地「赤沢自然休養林」に到着した。中部支部のSDさんは既に到着して我々を迎えてくださった。
赤沢自然休養林到着のバイク達 案内板 赤沢自然休養林・入口付近

(4)トロッコ列車に乗車
 到着後直ぐにトロッコ列車が出発するとのアナウンスがあり急いで近くの切符売り場に向かった。駅にSL(蒸気機関車)が置いてあったが、我々の乗るトロッコの機関車はジーゼルであった。後で分かったことであるが、SLは今は自力では動かずイベント時にジーゼル機関車で押すのだそうだ。
 トロッコ列車は観光用に作ったもので当時のものではない。しかし、木曽森林鉄道の情景を感じることは出来た。往復2.2kmの短いものであるが、途中の車窓からの道川(ドウカワ)本谷の清流や遊歩道などの景色は中々趣があってよい。遊歩道も8つものコースがあるのでここをゆっくり歩くのも良い。
森林の中を走るトロッコ列車 車窓からの清流 最後尾で記念撮影

《CMさんがトロッコに乗らず外から撮影してくださった》
道川・清流沿を走る列車 トロッコ列車 満悦の3人 頼りないレール

新緑に森林列車の夢心地  雪雫

(5)森林鉄道記念館
 始発駅に「森林鉄道記念館」「森林資料館」が隣接されており森林鉄道と木曽のヒノキなどを学ぶことが出来る。木曽五木とは「ヒノキ、サワラ、ネズコ、アスナロ、コウヤマキ」との由。
 兎に角、駅構内のにはこの鉄道で活躍したアメリカ製ボールドウインSLが目に付く。近くで写真を撮ることもできる。建物の中には当時のジーゼル機関車や客車も展示されている。このSLは大正4年から昭和35年まで、約42万キロを走りぬいたものである。
森林鉄道記念館と展示車両 アメリカ製ボールドウインSL U.S.A.の文字が読める
 このSL はアメリカ・ボールドウイン社製で真鍮の銘板が貼ってある。そこには「THE BALDWIN LOCOMOTIVE WORKS PHILADELPHIA 60874 U.S.A. JUNE. 1929」と刻まれている。

(6)鬼淵鉄橋
 SDさんが得た情報で美味しいそばやさんに行くことにした。店も風格があり、小雨が降っていたので軒にバイクを停めさせて頂いた。ここでゆっくり蕎麦定食を食して、最後の見学ポイントである「鬼淵鉄橋」を見ることにした。
 鬼淵鉄橋は1913年(大正2年)着工、翌年に完成した橋は細い部材を三角形に組み合わせる三連のトラスト橋で、全長93.8m。アーチ部分の長さ55m、幅4.3m、アーチの長さ17.1m、水面からの高さ33m設計者は帝室林野局の土木技師・三根奇能夫(1880〜1950)だった。構造材は輸入品ではなく八幡製鉄所で生産された国産の鋼材であり、それを用いて日本人が設計し、完成させた最も早い時期のトラスト橋である。
日本蕎麦レストラン前の愛車達 国産初の鉄橋「鬼淵鉄橋」 「鬼淵鉄橋」で4人揃って記念撮影

ボールドウインSLの前にて    .

10、費  用

 項   目    費     用   (円)
 ガ ソ リ ン    3,299  (2096+1203)
 高速道路    2,000  (3450-2450)*2
 駐 車 料      150  
 飲   食    1,250  (150+600+500)
 土   産      900  
 合   計    7,599  

 今回はどこまでも1000円の高速料金ETCサービスを最大限生かして、木曽森林鉄道の歴史を学び、フィトンチッド溢れる木曽の森林浴を楽しむ健康的なツーリングとなった。
 今回も無事楽しいツーリングを終えた。

以上
[使用カメラ] CANON Kiss Digital 6.3MPixels
[使用レンズ] CANON Lens EFS 18〜55mm(35mm フィルム換算 29〜88mm)
【註】本HP作成に当たりCMさん、PSさん、SDさんからの写真提供&撮影協力を頂き感謝します。
MT=11 

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