<二輪車ツーリングのすすめ>


第1回二輪車(バイク)に乗ってみたいと思うあなたに。

[ 二輪車(バイク)に乗ってみたいと思う方は、是非お読み下さい。]

 二輪車(バイク)に乗ってみたいと思うあなたは、乗れるセンスを持っています。乗りたいと思うのは潜在的に乗れる能力を持っているからです。しかし、外部のそれを止めさせる情報が多くてためらっているのです。

 例えば、危険なのではないか?倒したら起こせないのではないか?二輪免許が取得でないのではないか?年をとったら乗れなくなるのではないか?バイクに乗っている人はいわゆる暴走族で悪い人の集まりではないのか?等々あげればきりがありません。

 そして、行きつく先は、「かっこいいけどやはりやめよう」という結論に達することでょう。これらの考えは殆ど誤っています。上の例を一つ一つ反論すれば次の通りです。

(1)危険ではない。

 もちろん二輪で立って走っているのだから、自動車と異なり転倒することはあります。しかし、通常の速度で走っているバイクは倒れません。それを、私は「こまの原理」と言っています。高速で廻るコマは倒れません。しかし、回転が遅くなると不安定になり、回転が止まれば倒れてしまいます。

 バイクも全く同じです。だから、渋滞中の車のような速度がバイクにとって、最も危険です。まして、停止しているときは、一寸気を許すと転倒してしまいます。これをバイカーは「立ちゴケ」といい、よくやります。

 だから、50km/hで走行しているときが、最も安定しており、両手を離しても倒れません。80km/h位は実に爽快です。

 しかし、万一転倒しても怪我をしないように、装備は充分にすることです。最低限、ヘルメットは高級品を買うこと。手袋(グラブ)をつけブーツを必ずはくこと。この3点は最低限必要です。出来ることなら、皮のズボンと皮のジャケットがあれば完璧です。

 バイクのレーサーはあれだけ高速で走行していて、転倒しても怪我もなく立ち上がってくでしょう。そんなものなのです。しかし、一般的に危険と思われているのは、誤った情報によるものです。

 道路交通上の統計で二輪車の事故が最も多いと言われていますが、あれは、いわゆるファミリーバイク(ゲンチャリ)が二輪車事故の大半を占めており、その数値だけで危険と決めつけています。

 我々、善良なバイカーから見てもファミリーバイクは不安定で、運転者もマナーが悪く、大変危険に見えます。あのバイクは我々二輪車ライダーはオートバイとして認めませんし、あくまでも、「原動機の付いた自転車」なのです。あれと一緒にされては本当のバイクやバイカーは気の毒というものです。

 話が少々それましたが、正しい運転で、正しいマナーで乗れば、事故は起こりません。私自身、平成元年からバイクに乗り出しもう8年にもなりますが、無事故です。

(2)倒したら起こせないのではないか?

 そんなことありません。確かに起こすコツを知らないと250cc〜400ccの中型バイクでも大の男の人が起こせないことがありますし、750cc以上のバイク(車重:約250kg:ピアノ1台分)では男の人2人でも起こせません。しかし、起こす基本(コツ)を知れば簡単に750ccの大型バイクも起こすことが出来ます。現に、私の長女は身長155cm、体重45kgで750ccのバイクに乗っていますし、勿論起こすことが出来ます。(起こせないと免許をくれません)

(3)二輪免許が取得できないのでは?

 四肢が満足で、かつ、自転車に乗れれば誰でも乗れます。中型二輪免許でも普通自動車免許よりより少し免許取得が難しいかも知れません。大型二輪免許は中型二輪免許取得車中、合格率は10%以下ですからかなり難しいと思います。しかし、今年から教習所で取得できるようになりましたので、少し容易になったはずです。

(4)年を取ったら乗れなくなるのではないか?

 自動車と同じです。目が悪くなったり、四肢が不自由になったらなったら「おしまい」です。普段乗っていればいつまでも乗れます。

(5)暴走族で悪い人の集まりではないのか?

 とんでもありません。「二輪車=暴走族」という考えはあまりにも乱暴です。最近は四輪の暴走族の方がもっと危険で乱暴です。そのような論理で論ずるならば、「四輪に乗っている皆さんは暴走族」という事になりますが、如何でしょうか?

 実際はそうではないでしょう! ほんの一部の人を見て、そう連想するのはよくありません。私は二輪も四輪も好きですが、総じて二輪に乗っている人(ファミリーバイクではない)の方がマナーが良いと思います。

 二輪に乗れる人の殆どは普通自動車免許を持ち四輪にも乗れますから、運転技術は平均以上のはずです。一方、四輪に乗っている人は、上手な人もいますが、下手な人も沢山います。特に、瞬間の判断力は二輪に乗っている人は普段訓練されていますので、機敏です。

 従って、二輪に乗っている人は総じて運転が上手で、マナーも良いのです。
これ本当です。

 私は最低月に一回ツーリングしていますので、その経験で申し上げると、高速道路で進路変更をするとき、ウインカーを出す確率は、

   四輪車:60%以下
   二輪車:90%以上

です。私も四輪車によく乗りますので、二輪車の味方をしているのではないことを申し加えておきます。

 その理由は?

 四輪は万一接触しても、少しへこむ程度ですが、二輪は「死亡事故」につながります。だから、自分が進路変更をするときは、必ず左右のサイドミラーを見て、又、死角に入った他の車がないかを自分の首を廻して自分の目で確認してから進路変更をします。これは、運転の基本ですが四輪の方は後方を確認せずに進路変更をする人が沢山います。

 従って、我々二輪ライダーは「自分の身を守るため」に前方の車の運転技術を素早く見抜き、もし下手な運転手と思われるときは、その車を早く追い越してしまうか、又はその車から遠ざかる様にします。

 高速道でやたらとブレーキをかける癖の人がいますが、この人は「運転の下手な人」です。高速道では通常走行ではブレーキをかける必要はありません。少し詰まってきたらアクセルを戻せばエンジンブレーキで十分減速します。前に走行している車がブレーキをかけると、その後ろにいる人は「安全のために」ともかくブレーキペダルに足をかけるか、ブレーキを踏む必要があります。従って、後方車にいつも迷惑をかけているのです。

 私はそのような下手な運転手は追い越すことにしています。

以上

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