<二輪車ツーリングのすすめ>

第六回:ツーリングの記録を取ろう!



(1)予習の楽しさと効用
 ツーリングは楽しい。しかし、只ツーリングに参加するより、予め計画を良く練って自
分の辿るルートをよく見て、場合により訪問場所を予め調べておくとツーリングの楽しみ
は倍加するものです。
 これは、自分の計画したツーリングでなくても、作られた計画がどのようなルートで、
どこを訪問するのかを予め知るだけでも、自分の頭の中にメモライズされる内容はずっと
大きなものになります。
 従って、他の人が作った計画でも、そのルートを調べることは自分にとって大きなプラ
スであるばかりでなく、企画、計画された人の意図まで分かるというものです。
 この一種の予習の作業は自分にとっても大変プラスになります。

 次の作業は実施段階です。我々仲間でツーリングしているとそれだけで十分楽しいし、
十分充実しています。しかし、それに加えて、自分の記録を取るとそれ以上に充実したツ
ーリングになりますので、是非、お奨めします。

(2)ツーリングの記録方法
 私はツーリングの道程を出来る限り詳細に記録しています。それは人の記憶とは本当に
儚くすぐ忘れてしまうからなのです。
 その最小限の記録が時間と走行距離の記録です。

(3)どのように記録しているか
 私のツーリング報告を見て、「どうやってあの時間と走行距離を記録しているのか?」
との質問を良く受けます。人によっては驚きを持った質問です。
 この方法は、車だけに乗っている人には分からない苦労があるのです。何故ならば、バ
イクの場合、ヘルメットをかぶり、手袋をしているので、メモを自由に取れないのです。

 それではどうしているのか?
 SA(サービスエリア)等へ到着後は手も自由ですのでメモも簡単に採れます。従って、
到着してからすぐに、到着時間と走行距離をメモします。しかし、出発時間はメモできま
せん。分厚い手袋をしている上に、自分だけの意志では出発できないので、出発時間を予
め特定できないのです。だから、出発した時間を頭の中に記憶しておきます。その他、重
要な分岐点(JCT)を通過したときはその時間と走行距離を頭の中に記憶します。そし
て、次の休憩地点(SA)で、思い出して(自分のメモリーを読み出して)メモに記録す
るのです。これは、私のような壮年の「ぼけ防止」ともなると思い努力しているのです。
一度、紙の上にメモしてしまったら全て忘れて、次のポイントのデータを記録します。
この繰り返しが沢山のデータとなり、完成すると立派な行程表になるのです。

(4)紀行文はどうしているのか
 ツーリングレポートの中心である文章はどうしているのでしょうか?
 この文章は全て、ツーリング終了後の自分の印象が残っていることを、徒然なるままに
記述しているのです。
 実際に原稿を書くのは、帰宅する電車(中央線:約1時間乗車)の中で、自分の記憶の
ままに書きます。従って、訪問した先でも、自分の印象が弱かった場所は、紀行文から抜
ける事もあります。それは自分の印象に残った強さをそのまま再現しているからなのです。
 因みに、原稿をワープロ化するのは、土曜日曜の暇なときに作業します。

(5)写真の掲載
 この他に、通常の35ミリフィルム・カメラ(CANON EOS-100)とデジタルカメラを
持参して、記録しています。35ミリカメラは昔から使っている30年の経験から、先ほ
どの文章と同様に自分の感じたことをそのまま映像に取り込んでいます。従って、同じ場
所で撮った写真でも、他の人とは異なった写真になります。写真も撮る人の意志が反映さ
れるからです。

(6)デジタル写真
 最近はそれに加えてデジタルカメラもも同時に使って、ツーリングのポイントとなる風
景を記録しています。これは私のホームページに載せてツーリングレポートに色を添える
ためです。これは、なかなか思うような写真を載せることが出来ないのが実状です。

(7)公開バージョンの作成
 このツーリングレポートは自分中心の記録ではありますが仲間にも配布しています。
 その他、仲間以外の方々が、是非読みたいとのご要望もあり、実名をニックネームに替
えた「公開バージョン」を作っています。これは、「私のホームページ」に掲載するほか、
関心のある方に差し上げています。

 このようにして出来たレポートは、次回のツーリングの重要なデータともなるので、詳
細な計画書を作るのにも大変役立ちます。
                             以上

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