<二輪車ツーリングのすすめ>

第八回:大型バイクに乗ろう!


 今までのお話で、二輪車ツーリングの楽しさが分かってきたことと思います。
 二輪中型免許を取得したら、250ccか400ccのバイクに乗るのが良いと思いま
す。このクラスの車は重量も150〜200kgで割合取り廻しが容易だからです。経済
的には250cc未満の車(通常250ccと言われている車)は車検がありませんので
割合経済的です。しかし、中古車では人気があるので400cc車よりも割高になります。
 それはさておき、やはり大型バイクに乗りましょう。
 今は大型二輪免許は教習所で取得できるようになったので、大変楽になりました。

(1)大型車はやはり楽
 中型車である程度慣れましたら、大型車に乗ることをお奨めします。
 なんと言っても余裕の楽しみです。同じコースのツーリングでも、中型車(250cc
〜400cc)と大型車(750cc超)では全く違います。特にリッターバイクと言わ
れる1000cc以上の車は中型車とは比較になりません。
 やはり、トルクの違いということでしょうか?ワインディング(曲がりくねった道)を
走行するとき、大型車はギアチェンジを少なくてすみますので大変楽ですし、いざ急加速
するのも思いのままになるので、精神的にも肉体的にも疲れはかなり違います。
 特にワインディングの多いコースや長距離ツーリングをするときはこの差が歴然としま
す。

(2)大型二輪の好みは「ハーレー派」と「BMW派」の二つに別れる
 大型バイクの行き着くところは大きく二つに別れます。
 一つはいわゆるハレーに代表されるアメリカンタイプです。このタイプのバイクは映画
「イージーライダー」で一気に人気が上昇したのですが、ライディングスタイルはふんぞ
り返った形で4輪車の運転のように足を前に投げ出したスタイルのものです。 この形か
ら、当然、ワインディングをスイスイと言うわけに行きません。どちらかというと砂漠の
中の道をゆっくりと走る(某たばこ会社のコマーシャル)という好みの人にはぴったりで、
日本なら、農道や田舎道をゆっくりしかもエンジン音と振動を楽しみながら、のどかなツ
ーリングを楽しむというタイプです。
 もう一つのタイプは、長距離ツーリングを楽しむためのもので、ツーリング用の専用バ
ック(パニアケース)が装着され、ウインドスクリーン(風防ガラス)の付いたBMWの
ツアラーの様なタイプです。
 このタイプはヨーロピアンタイプ(この呼称を認めない人もいますが)と言って長距離
ツーリングに重点を置いて設計されています。従って、ワインディングは大変楽しみなが
ら出来ますし、高速走行は大変安定して走ります。
 従って、アメリカンタイプ(ハーレー派)はゆっくりツーリング向け、ヨーロピアンタ
イプ(BMW派)は長距離ツーリング向けと言えるでしょう。ハーレーは低速トルクを楽
しめますし、BMWは高速での加速を楽しめます。

 さぁ〜て、あなたはどちらのタイプでしょうか?

それでは又、

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