第十一回:ユーザー車検(定期点検簿)
と、前回お書きしましたが、聴視者の一部の方からバイクの検査そのものが出来ないと言う意見がありました。確かに、全く機械いじりが苦手な人は一寸むずかしいかもしれません。その場合は、ブレーキ周りと前照灯の光軸だけをプロに見てもらえば安く出来ます。
要は、自分のバイクについている定期点検簿それが無ければ前回の定期点検簿をコピー
して年月日等を新規に書く。そして、改めて点検。
@ブレーキシューの残存度mmを物差し、ノギス等で測って記録する。
(ブレーキは勿論利くというのは当然として)
磨耗していたらブレーキシューを自分で購入し交換する。(簡単です)
Aタイヤに傷はないか目視。 空気圧も所定の圧力か確認。
タイヤのヘリ具合は溝についたマーカーで分るが、点検簿にも必要な溝の深さが書いてある。
物差し、ノギス等で計測し定期点検簿に記述する。
Bランプ類の点検。(前照灯上下、ウインカー、ブレーキランプ、テールランプ)
B光軸は自分で触れなければ殆ど変わっていないからそのままで良い。
振動の激しいバイクは多少ずれる場合もあり得る。
光軸検査で「不合格」と判定されたら、自分で調整する。場所によっては陸運事務所内にある光軸調整所(正式名ではない)で3000円以下で調整してくれるそうです。
そして、その日のうちに再検査すれば追加料金はなし。だから、午前中に行く方が午後の余裕があるので無難です。
貴方でも出来るでしょう。
【後日談】
東京都陸運局八王子事務所では、2000/03時点には「定期点検簿」が必要書類に含まれておらず、勿論提出の要求も無かったので提出せずに検査は終了した。
しかし、1ヶ月後に、「定期点検簿未提出アンケート」(提出しなかった理由を問うもの)が届いた。
「持参したが必要書類としての記述も要求もなかった」と電話で話したら「それなら結構です」との返事。「最初から必要書類に含めるべきではないのか」との問いに「そうですね」で終わりでした。「改善します」のご返事がなく残念でした。