第十二回:片山敬済氏と面談
二輪車マニアならば誰でも知っている、あの片山敬済氏、そう、日本人初350cc級 二輪車ワールドグランプリチャンピオン「片山敬済」氏に面談する機会を得ました。 それは、1999年11月21日の出来事でした。 ● 経緯 その経緯となったのは、1999年9月18日朝日新聞(夕刊)人間図鑑欄「中年ライ ダーさっそうと」という記事で私が掲載されたことでした。 偶然、このころ片山敬済氏(以後、「片山さん」と表記)は「これからの時代は"Web" (インターネット)を使った商売が中心になる」との先見性のある発想から、今まで経営 されていた会社をDigiBike.comというインターネットを使った会社に立ち上げる企画をさ れていました。また、縁あってNECのBIGLOBEにそのサイトを置くことになったのです。 そして、時々エンジニアと一緒に打ち合わせをされていました。 このとき、偶然、私の新聞記事を読んだBIGLOBEのエンジニアが片山さんにお見せし、 その上、インターネットに載っていた私のホームページ中の「ツーリングレポート」をご 覧になり、その後「私と面談したい」との話がありました。 こんな偶然で、しかも、うれしいお話なので即座に面談のお約束をしました。 ● 感想 本社ビルの応接室にサイト立ち上げの準備で既にスタッフの方も沢山見えていましたが、 お約束の時間に片山さんがお見えになりました。 ファーストインスピレーションは何と言っても「精悍」でした。きりっとされていて、言 葉遣いは柔らか、かつ、大変丁寧な方で驚きました。その上、センスも抜群です。 ● 双輪道 私のツーリングレポートは予め読まれていたので、私に対するイメージはある程度持た れていたようです。片山さんは「双輪道」を提唱されていて、「二輪は危険な乗り物だか ら、十分な心構えと、十分な技量、十分な整備をして、二輪を安全な乗り物として乗りこ なす。そして楽しい人生を作り上げ、以っては、人の役に立つことにつなげる。そして、 マナーを含めて、一つの「道(ドウ)」として拡げたい」とのお話でした。そして、二輪 車の「道」と言うことで「双輪道」と名付け「その教祖となりたい」とのことでした。 このお考えは、私の考えと全く同じであることに驚くと共に、お互い感動して固い握手 をしました。そして私も微力ながら「素人の立場で、片山さんのお力になれれば」とのこ とで、今後の協力を約しました。
意気投合し固い握手 |
● 笑顔の写真 私は写真を趣味としているので、この機会に片山さんお一人の写真も撮らせて頂きまし たが、その中で、「笑顔を撮りたい」と言いましたら、「はい分かりました」と仰って、 私が「はい」と言うなり「あっはっはっは」と部屋一杯の大声で笑いました。私は驚きま したが、この演技にはもっと驚きました。そして、この良い写真が撮れました。
精悍な片山さん | 笑顔の良い写真 |