第十五回:ユーザー車検の取り方
【 ユーザー車検 2002年度版 】
私は2002年(H14) 5月24日(金)BMW R1100-RS の車検を自分で取りましたのでご報告します。
以下の記述は東京都陸運局八王子事務所での事例です。
1、定期点検の実施
自分のバイクについている定期点検簿それが無ければ前回の定期点検簿をコピーして年月日等を新規に書く。そして、改めて点検。
(1)ブレーキ点検
@ブレーキシューの残存度測定
ブレーキシューの残存度mmを物差し、ノギス等で測って記録する。(ブレーキは勿論利くというのは当然として)
磨耗していたらブレーキシューを自分で購入し交換する。(簡単です)
Aブレーキフルードの交換(必須ではない)
自分で交換できなければバイク屋さんに依頼する。
(2)タイヤの点検
@タイヤの磨耗度測定
タイヤの磨耗度は「溝の深さ0.8mm以上」と決められたいる。
物差し、ノギス等で計測し定期点検簿に記録する。
Aタイヤに傷はないか目視。
Bタイヤの空気圧を測定。所定の圧力にする。
(3)ランプ類の点検
@ランプ類の点検。
前照灯上下、ウインカー、ブレーキランプ、テールランプの確認
(4)その他点検部に書かれた項目
(5)光軸調整
点検簿の項目にはないが、車検で最も厳しく検査されるのでよく確認すること。
夜、自分の乗用車等と比べるのが簡易な方法。
(光軸は自分で触れなければ殆ど変わる事はない。但し、振動の激しいバイクは多少ずれる場合もあり得る。)
2、事前の申し込み
電話で前日までに陸運局に申し込むこと。
東京都陸運局八王子事務所 : 0426−91−6362 (検査係)
八王子事務所での電話予約 : 0426−91−7561 (自動予約)
コンピュータが声で案内するので案内にしたがってボタンを押し選択すると、予約が取れます。自分の暗証番号(4桁)を記憶し、予約番号をメモしておくこと。
・暗証番号は再問い合わせや予約の変更・削除に必要。
・予約番号は当日受付時に必要です。
3、車検を受ける
(1)[費用]
事務所(兼代書屋)で書類代:30円、検査料:1,400円、重量税:5,000円、計:6,430円也を支払う。
その他、事前に自賠責保険:18,970円(H14年度)を取っておくこと。
(当日、検査場内でも更新できるようですが、事前に更新した方が良いでしょう。)
(2)[必要書類]
(1) 納税証明書(日数が車検当日まで含むもの)
(2) 今までの車検証
(3) 新しい自賠責保険証
(4) 前回の自賠責保険証(上記が車検期間2年間分が全て含まれていれば不要)
(5) 定期点検簿 (自分で作成したもの)
(6) 検査用書類3枚(当日30円で買う)
@自動車重量税納付書(検査自動車 )[5,000円の証紙貼付済] (ボールペンで記入)
A継続検査申請書 [折り曲げ禁止] (OCR用紙:鉛筆で記入)
B自動車検査表 [1,400円の証紙貼付済] (ボールペンで記入)
(7) 印鑑(3文判) 本人申請の場合は不要だが、記入ミスの時、修正判が必要。
(3)[書類の記入]
免許更新のように記入サンプルが親切に書いてあので、それを見て記入する。(代書屋:1,500円)
以下の3項目ほどを書くだけ。
・登録番号(ナンバープレート)
・車体番号(車検証に書いてある)
・住所、氏名
3枚とも記入内容は同じ。2枚はボールペン記入(ボールペン常備)
1枚はコンピュータ入力用のOCR用紙(鉛筆で記入:鉛筆も常備)
(4)[受付(検査の申込み)]
・書類を揃えて提出
(1) 検査申込書(3枚セット)
(2) 納税証明書
(3) 今までの車検証
(4) 自賠責保険証(保険期間が跨っている場合、前回分も提出)
(5) 定期点検簿
・「予約番号確認」(省略されることもある)
受付の人:「予約番号は?」
『******です』
チェックして「はいOKです」
・自賠責保険継続の確認
隣のビルで自賠責保険が継続している証明の印を受ける。
そしてまたこの受付に全書類を提出。
最後の確認をされてから、書類を持って検査場1番(八王子の例)に行く。
(5)[検査場へ]
(1) 前輪のブレーキテスト
スピーカーで「前に進んで、そこに前輪を載せてください」
下からローラーがせり上がってきて「前輪ブレーキをかけて!」「はいいいですよ」
(2) 後輪のブレーキテスト
「前に進んで後輪を載せてください」「後輪ブレーキをかけて!」「はいいいですよ」
(3) 光軸テスト
「線の引いてあるところ迄進んでください」
「はい、前照灯を上向き(ビーム)にしてください」
10m位?前方の床からカメラのレンズのようなものがついた長さ1m位の棒が右から左へ多少上下しながら移動。
「はい、OKです。」
(4) 外見目視
検査官が出てきて、タイヤその他、全体を観まわす。
(5) ランプ類の確認
(1)右方向指示器を! OK
(2)左方向指示器を! OK
(3)前ブレーキをかけて! OK
(4)後ブレーキをかけて! OK
(5)前照灯を上下に! OK
(6) 車体番号の確認
(1)車体番号はどこかな? 『ここです』 (車体番号は車体に直接刻印してあるので予め調べておく)
(2)はい検査終了です。 「書類を提出し検印をもらう」
(6)[最終受付]
・係員が書類の内容を確認し、OCRに入力。
・長椅子のあるところで3分ほど待ち、新しい車検証と証紙(ナンバープレ−トに貼る期限のワッペン)を受け取る。
・その他、自分の新旧自賠責保険証等一緒にを受け取る。
・自分のバイクにのところに行きナンバープレートの証紙を貼りかえる。
これで、全て終了。
簡単でしょう!
【万一の場合】
1、光軸検査で「不合格」と判定されたら、自分で調整する。
・そして、その日のうちに再検査すれば追加料金はなし。
・従って、午前中に行く方が午後の余裕があるので無難です。
・陸運事務所近くに光軸調整を3000円以下で代行するところもあるそうです。
(八王子はありません)
2、車検を切らせてしまったら、所轄の市役所(出張所でも可)で仮ナンバーを借りる。
・車検を受ける前日に所轄の市役所(出張所でも可)へ行く。
・必要書類
@車検証 A自賠責保険証 B免許証 B印鑑(3文判)
・書類をもらい記入
(仮ナンバーの有効期間を自分で記入、速やかに返却で通常車検日1日)
(実質的な返却は1週間以内)
・費用 750円
車検場へ仮ナンバーを付けていく以外は「通常車検」と同じ。
何も難しいことはありません。貴方も自分で車検を取ってください。